今日も山を登って来ました

山登りへの思いやレポートを写真で紹介するブログです

富山の低山からの洗礼

烏帽子山(標高1274m  富山の百山)

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嘉例沢森林公園からのピストンルート

【残雪期】

登山日 2020/4/11(土)

総歩行距離 9.3km/獲得標高差↑710m↓710m

活動時間 5:30

体力度★★☆☆☆

危険度★★★☆☆

絶景度★★★☆☆

※あくまで個人的な感想と計測

【コースタイム 登り】

森林総合センター→鋲ヶ岳→烏帽子山 山頂 2:40

今回の結果 2:50(おそっ)

【コースタイム 下り】

烏帽子山山頂→鋲ヶ岳→森林総合センター2:10

今回の結果 2:05

※結果のタイムは休憩時間も含む

【登山口へのアクセス】

車でくろべ牧場を方面に向かい登山口のある黒部市嘉例沢森林公園へ。黒部宇奈月温泉駅から車で30分ぐらいかかります。公園にいつくか駐車場はありますが、積雪時は接近出来ないそうで、大分手前から歩いてアクセスする事になるとか。

【地図等の詳細データはヤマップにて】

https://yamap.com/activities/6055535 

 

いよいよ富山初登山!僧ヶ岳を登りたいんですが

こんにちはー!イモショウです。

富山に引っ越して来て、新生活の準備に追われて正直山登りどころではありませんでしたが、やっとこの日がやって来ました〜。

雪が溶けるまでは、まずは慣らしで軽めの低山めぐりをやって行きたいと思います。

そこでまず目をつけたのは、自宅の窓から一番良く見える山の僧ヶ岳。北アルプス最北端にある地元民から馴染み深いとの噂の低山でございます。

 

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・真っ白で低山の風貌ではない僧ヶ岳

 

僧ヶ岳について調べてみると、積雪時はメジャーな登山口への道は殆ど塞がっているみたいで接近する方法が無さそうです。結構下界からアクセスしても、他の方のレポによると、ラッセルだー、藪漕ぎだーでなんか普通に登れそうな感じではありません。う〜ん、参った…。正直しょっぱなから、辛い思いも怖い思いもしたくないしなぁ。百歩譲ってハードなのは我慢出来ても、怖い系の雪山登山は当面はしたくないし。あくまでカジュアルに、ユルりと絶景!がコンセプト。高尾山ぐらいの労力がベストなんですけど。と言うことで、目をつけたのが烏帽子山です。

 

僧ヶ岳は一旦諦め烏帽子山を目指す事に

烏帽子(えぼし)と名が付く山は星の数程ありそうですが、ココにもありました。

僧ヶ岳の隣りにあり、暖冬で雪が少ない今年なら、なんとかこの山の登山口に接近出来そう。夏なら割と楽に登れるらしく、北アルプス富山湾を同時に拝めるお得なお山。今回のコンセプトにピッタリ!

 

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・今更ながら、エボシにもめっちゃ雪あるやんけ

 

そして嘉例沢森林公園到着

当日はいい感じの天気に恵まれて、富山仕様の新しい相棒を駆けらせて登山口のある嘉例沢森林公園へ向かいました。嘉例沢森林公園の奥にはやはり雪がまだあり、少し手前の森林総合センターに車を停車する事に。

 

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・嘉例沢森林公園とうちゃーく!

 

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・転勤する時に譲り受けた新しい相棒。ヨロシク!

 

のんびりとスタート〜 まずは鋲ヶ岳へ向かう

烏帽子岳に向かう前に寄り道したい場所があります。それは「鋲ヶ岳」と言う861mのお山。ここも烏帽子山と同じく「富山の百山」。低いのに、かなり眺望がいい感じらしくて〜

 

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・総合センターのお向かいに登山口があり

 

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・しばらく登るとごくごく普通の池が

 

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・そして嘉例沢キャンプ場を通過。誰もおらん

 

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・ギョギョギョ、ここまで車で来れたとは

 

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・あー、この感じ久しぶりや〜。気持ちえぇ

 

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・割とすぐに烏帽子山と鋲ヶ岳の分岐が

 

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・分岐から5分程で鋲ヶ岳山頂。いい小屋あります!

 

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・小屋の中に図解北アルガイド

 

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・北アルと宇奈月温泉をセットで一望!

 

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・なんちゅう神々しい景色。白びかって眩しすぎる!

 

雪が増えない事を祈りながら烏帽子山

鋲ヶ岳にはすぐに到着しましたが、これからが本番。烏帽子岳を目指します。山頂はそんなに遠くないはずだから、あわよくば僧ヶ岳まで行ってしまいたいと言う淡い期待もしてました。

でもちょっと積雪が心配です。とにかく今日はユルリと行きたい訳で。人のいない、あまり知らない山で雪山登山とかやりたくないし。

 

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・誰もいない、会わない、三密とは無縁ワールド

 

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・ネットで見た人気スポットに到着

 

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・ここからも北アルと宇奈月温泉が丸見え

 

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・ダメや、やっぱ本格的に雪が積もって来た…汗

 

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・おいおい、凄いとこ歩かせるなぁ…汗

 

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・可愛子ちゃんの足跡も多数

 

さすが富山、やっぱり普通に雪山だった

嫌な予感は的中し、高度を上げるにつれてどんどん雪が増して行きます。しかも雪庇があったり、そのギリギリの場所を歩かされたり。どんどん不安が増加中。なんでこんな低山で…。これが富山なのか。しかもこれでも雪が少ないなんて。

相変わらず誰にも会いませんが、一筋のトレースがある事が救い。体力温存の為にギリギリまでストックとツボ足で突き進みましたが、たまに踏み抜いたり、急で四肢を使わないと登れない場所もチラホラ…

 

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・あー、地味に急。ツボ足限界ラインか

 

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・まさかコイツらのお世話になるなんて

 

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・人のトレースと可愛子ちゃんのトレース

 

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・突然だだっ広い場所に出ました!

 

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・この場所いいなぁ

 

核心部まで存在。ガチ雪山でした!

大分山頂まで近いたのではと思っていたら、本日初の人に遭遇。登山が好きそうなご夫婦?で、なんとも中途半端な場所で昼食を取られてます。するとご主人が私に気づき話かけて来ました。

烏帽子山山頂はもうすぐなんだけど、この先に雪の壁が2、3箇所あり、行こうとしたけど断念して引き返して来たよ〜。いつもは雪が多くて歩き易いんだけど、今回は雪の量が中途半端で、先に進めないね。お兄さんの装備なら山頂まで行けるんじゃない?」

えっ、雪が少なくて先に行けないってどう言う事っすか?汗。おじ様の装備と私の装備大差ないと思いますが…。いずれにしても危険って事?

なんだこの展開は。かと言ってココで引き返す訳ないし、ちょっとビビってチビリそうですが、実は私、怖いめには結構慣れてますので…汗

 

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・警告の直後の第一関門…汗

 

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・確かに壁的、確かにちょいコエー

 

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・トレースのない雪のナイフリッジ…地味に初体験

 

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・このトレース本当にあてにしていい?

 

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・山頂を捉えた!見た目より遠いっす

 

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宇奈月温泉から僧ヶ岳への尾根か。次の機会に

 

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・急なアップダウンがなかなか。ピッケル必須

 

そしてついに感動の山頂へ!

誰か予想しただろう。近場のチョロい登山だと思って来た山がゴリゴリの雪山で、更に雪庇ギリギリの細尾根を歩かされて、アイゼンとピッケルを駆使するハメになるなんて。

想定外すぎたけど、どう考えてもめちゃくちゃ楽しいやん!富山の低山恐るべし

 

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・雪の壁をよじよじして山頂へ!なんか丸い!

 

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・記念すべき富山の山初登頂!なんて日だ〜

 

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・ちなみに山頂標識は多分この下。スゲー雪

 

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富山湾を見ながらシミジミ。家はあっちか

 

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・天気良かったのになぁ。北アル見えへん

 

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・僧ヶ岳に行くなんてないない!てっしゅーう!

 

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・めちゃくちゃ急だか、登りより怖くない

 

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・やっぱ雪山は楽しかった!この手軽さがたまらん

 

鋲ヶ岳に戻りユルリと昼食&反省会

それにしても、今回は想定外の雪山登山になってしまいましが、凄くコンパクトで濃い内容でした!近くで移動も楽だし、金もかからんし、山も程よくスリリングで、すぐに帰って来れて。東京ではこうもいきません。

そして今回、新しいアイゼンのテストもできました。以前から冬靴と12本アイゼンが結構重いのが気になっていて、チェーンスパイクも怖い時あるので、新たに10本ツメを買いました。スリーシーズンのブーツと組み合わせて試してみたくて。結果は、めちゃくちゃ軽かった〜。軽いってやっぱ素晴らしい!確かに12本よりグリップは劣るけど、コツを掴んだら全然平気。大概の雪山はこのコンビで行けそうな気がする。

 

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・残雪用に新調した10ツメ。軽いって素晴らしい

 

帰りにまた鋲ヶ岳に寄り、昼食にしました。鋲ヶ岳には近所のおじ様とおばちゃま方が登られていて、この辺の山の情報を教えて頂きました。

富山来る前は北アルのスター級の山の事ばっか考えてましたが、こんな低山も結構オモロい!

今回行けなかった僧ヶ岳はとりあえず早々に登ってしまいたいですが、その更に奥にある駒ヶ岳や毛勝三山もかなり骨がありそうでワクワクしまくりです!お花もキレイだし、この近辺だけでもかなり楽しめそう!

 

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・地元の方々との交流。

 

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・飲み干す一杯!

 

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・鋲ヶ岳にはイワウチワがわんさか

 

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ショウジョウバカマも綺麗すぎ

 

頼むでコロナ!真面目に程々にしてね

夏は色んな山に行きまくるつもりですが、その前に、神よ〜!コロナを消し去りたまえ〜!

本気と書いてマジでお願いします。会社で壮行会も歓迎会もしてもらわなくて結構なので、頼むから山だけは登らせてください。でも現実的に富山もボチボチ感染者が増加してきたから、やっぱり来週からは自粛した方がいんすかね…。悩ましいわ〜。

皆さんおうちで目をつぶってしばらく妄想しましょう、雄大な自然を!

ではでは