今日も山を登って来ました

山登りへの思いやレポートを写真で紹介するブログです

山登り再開!まずは僧ヶ岳を登る

僧ヶ岳(標高1855m  富山の百山)

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東又登山口ピストンルート

【残雪期】

登山日 2020/5/23(土)

総歩行距離 9.1km/累積標高↑1166m↓1162m

活動時間6:00

体力度★★★☆☆

危険度★★★☆☆

絶景度★★☆☆☆ ←次回に期待

※あくまで個人的な感想と計測

【コースタイム 登り】

東又登山口→伊折山→成谷山→僧ヶ岳山頂 4:00

今回の結果 3:10

【コースタイム 下り】

僧ヶ岳山頂→成谷山→伊折山→東又登山口3:00

今回の結果 2:25

※結果のタイムは休憩時間も含む

【登山口へのアクセス】

車で魚津市片貝川に沿って南下し、片貝山荘を目指します。魚津駅から30分ぐらい。5、6台程度の駐車場有り。

途中から舗装路が無くなり、落石等ゴロゴロの悪路となりますのでご注意を…。こんな時にタフな四駆が欲しくなります。

【地図等の詳細データはヤマップにて】

https://yamap.com/activities/6425359 

 

一ヶ月以上ぶりの登山へ

こんちはー、イモショウです!

遂に緊急事態宣言が解除になりましたね!自粛中じっと登山を我慢して来ましたが、週末が晴れ予報だったので、近場の山を登る事を決断。かなり久しぶりの登山なので正直ちょっと緊張、そしてちょっと不安。これまで軽くランニングして軽くスクワットして毎晩酒を飲む毎日。こんなんで私は本当に山を登れるのでしょうか…。

 

やっぱり最初は僧ヶ岳を目指したい

毎日窓を開けると、まず目に飛び込んで来る山が僧ヶ岳。北アルプス前衛であり最北端に位置する山。

富山に来た時、その特徴的で立派な山容に感動して、とりあえず最初はこの山を登ると決めていました。

僧ヶ岳は2000m弱で、登ること自体は大した事はないと思っていました。前回烏帽子山を登った時も僧ヶ岳まで行くつもりが、距離の長さとあまりの雪の多さに断念。今回はある意味リベンジ登山です〜。

 

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・自宅の窓からの景色。いつも見てるやつ

 

ハードな東又ルートから僧ヶ岳を狙う

どこから登るか迷いましたが、今回チョイスしたルートは僧ヶ岳を南側から狙う東又ルート。前回の登山の鋲ヶ岳で会ったオバチャンに教えて貰ったルートで、冬場は雪で登山口まで行けないとか。

東又ルートは距離も短めで、調子が良ければその先の越中駒ケ岳も狙えてしまう。しかし、前半がかなりの急登続きで、僧ヶ岳のルートの中で最もハードとの噂が…

 

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魚津市片貝川に沿ってメチャ山奥へ。大自然全開

 

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発電所の側にある片貝山荘に到着

 

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・宿泊出来るらしいですが、廃墟にしか見えない…。

 

想像以上に山奥で、こんなとこに駐車場と登山口なんかあるかい!って感じの悪路をマイカーがぶっ壊れそうになりながらズンズン進むと突然車がズラリ。そして地味に満車。

ここは僧ヶ岳の登山口でありつつも、毛勝山の登山口でもあるらしく。残雪期の毛勝が人気らしいから、これらの車はそっちの方達でしょうね。富山だけじゃなくて京都ナンバーもあるやん。ご苦労様です。ちなみに私は多摩ナンバーでございます。

 

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・登山口到着。意外にも駐車場埋まってMAX

 

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・自粛中のスクワットの成果を出す時がついに来たか

 

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・私には道が見えないんですが…本当に登山口?

 

凄まじい急登の洗礼と、思う様に動かない足

開始早々に急登。ずっと急登。分かっていたけど想像以上に急登。しかもなんか足元がふらついて安定しない…。このルートが凄いのか、私が弱体化しているのか(正確は多分両方)。久々の登山でやはりいきなりコレはキツい。でも登山道はすっかり雪が溶けて新緑に包まれており、夏山気分で心地よいのです〜

 

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・ずっと凄い急登。常にロープが設置してあります


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・ラショウモンカズラのフラワー

 

久々の登山の上に初めてのルートで、更に上の方は残雪がたっぷりとの噂。アイゼンは?ピッケルは?気温も暑いのか寒いのかサッパリ分からない。水も冬場は1Lもあれば足りたけど、もう暑そうだし。水多めに持つか?上の方は寒いんかなぁ?何もかもが心配過ぎて、ザックに思い付くものは全部詰め込んで来てパンパン。ザックめちゃくちゃ重いし…。完全にしくじってます。

 

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・石みたいに重いザック。軽量ザックのはずでは…

 

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・めちゃくちゃハードや。苦痛と気持ち良さが交錯

 

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・花が見てる〜。お花がいっぱい

 

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・急登が途切れねーぞぉ〜、平坦部皆無!

 

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・アリを見習うベシ

 

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・振り返ると毛勝山が〜いい感じ!

 

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・毛勝山登山ってあの雪渓登るの…、無理じゃない?

 

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・薬用イカリソウ。精力剤になるとか〜

 

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・ところでこの急登はいつまで続くのでしょうか?

 

急登が終わると伊折山から残雪ステージへ

1時間以上直登すると伊折山へ。平坦部が見えたかと思うとなんといきなり雪が!残雪があるとは分かっていたけどこんな風に突然始まるんですね。

急登はここで終了しますが、地図を見ると衝撃の事実が!なんと、まだ3分の1ぐらいしか来てない…。急登地獄で体力を消耗して汗グショグショなんですが…。

 

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・急登の先に見えたのはなんと雪!


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・夏山から風景が一変。セカンドステージ開始

 

残雪ゾーンの雪原からは穏やか登りとなりますが、藪もあったりしてヒジョーに道が分かり辛い。かろうじて一人分のトレースがあって迷いにくく助かりました!

 

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・まさかあれが僧ヶ岳か〜、遠すぎやろ!

 

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・なんとかアイゼンレスで行けるが、歩き辛い

 

富山湾や後立山を一望 展望スポットの成谷山

雪原をヨチヨチと登り進むと成谷山に到着します。ここからは富山湾や毛勝山、後立山連峰などを一望できる眺望スポットの様ですが、ヒジョーに天気が怪しい。本日はピーカンとの予報なんですけど…。


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・成谷山から富山湾。派手に霞んでますなぁ…


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・気付くと凄い雲が!どう考えてもヤバイ展開やん

 

後半から山頂までは残雪痩せ尾根歩き

成谷山を過ぎたあたりから道が痩せ尾根化して来ます。成谷山でアイゼンを着けなかった事をちょっと後悔(面倒でした)。雪も引き締まっていて、結果的にはなんとか無しでも行けましたけど、ミスると延々と滑り落ちて行きそうなな箇所もチラホラありますし、着けた方がもっと早く登れたはず。トラーバースする箇所もなく、ひたすら尾根の先っちょを登る事になりました〜。


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・なんか道が細くなってきましたけど…


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・ずっと雪尾根の先っちょを歩かされる事に


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・落ちるなら右側にしてね!


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・左側は巨大アイススライダー。こんなんばっか


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・ついでに行く予定だった越中駒ケ岳。天気がなぁ…

 

山頂の近くで、今日一の人に会いました。私と年が近そうな山田孝之似の兄さんで、ソロで山頂から下って来られた様子。挨拶しかしませんでしたが、この方のトレースのおかげで道に迷わずに済んだと言う事ですね。サンクスです!


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・ずっと続く雪の痩せ尾根。そして近づかない山頂


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・うあ〜、遂に僧ヶ岳までガスりやがった〜!涙

 

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・山頂か〜!この丸さは前回の烏帽子山と同じ

 

感動の僧ヶ岳山頂へ!ガスガスで真っ白

遂に山頂にたどり着きました!久々もあったのか、想像以上にハードだった印象。前半の急登で体力を削られてからのロング残雪歩きは結構応えました〜。

それなのにこのホワイトアウトはあんまりだよね…。山頂は景色も白けりゃ山頂標識も雪の中。岩とか木とか座れそうな場所すらないただの雪の丘…。無慈悲や〜


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・遂にガスガスの山頂へ〜!何にもナッシング

 

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・念願の僧ヶ岳登頂完了!特にオチ無し

 

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・真っ白で標識も雪の中。休憩も飯も食う気になれず

 

越中駒ヶ岳に行きたかったけど断念!撤退決定

僧ヶ岳から更に尾根歩きをして駒ヶ岳に行くのを楽しみにしていたのだけど天気がなぁ〜。

時間的にはまだ大丈夫そうなんだけど、この疲労とこの天気で往復2時間以上追加されるのは正直厳しい。きっとテンションが持たない。

まぁ、近場の山だし今回が最後じゃないんで、雪が溶けたらピーカンの日に軽量装備でまた挑戦しましょ!


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・この状況で駒ケ岳に向かう人はいるのだろうか…

 

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・と言う事で撤退開始!良く頑張りました〜

 

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・先の見えないガスの中、痩せ尾根を下る

 

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・厚切り残雪。層になってるやん


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・山の雪ってこんな風に溶けて行くんですね

 

山アルアル。下れば下る程良い天気に

なんとなく分かっていたけど、悪天候なのは上の方だけでした…。新緑のシャワーを浴びながら気持ち良く下山〜。でも前半の急登は帰りも膝に優しくないのでありました。ロープの設置がなかったら下るのキツかっただろうなぁ〜

 

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・気付いたら晴れてた!


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・こう言う事です。良くあるパターン


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・地上は遥か下…汗

 

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・雪道よりこっちの方が滑りまくって危険


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・黄色いフラワー


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・新緑のシャワーを浴びながら〜

 

久々の登山に気分爽快!でもやっぱり疲れる

無事に下山完了!いゃ〜、久々の登山はめちゃくちゃ疲れました!ずっと登ってなかったどころか、それ以前もユルユル登山が多かったので、こんなに真面目に登ったのはかなり久しぶり〜汗

 

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・無事に下山完了!大自然とパチリ

 

自粛中に過去の登山写真やSNS等で皆さんの山の写真を見て、山は景色が綺麗で最高!とか、山登り気持ちいい!とか、いい事ばかり妄想してました。

でも実際は凄くハードで辛い!汗を滝の様にかきましたし、久々過ぎて膝が痛くなりました。無慈悲にも山頂の景色も真っ白。楽しいランチもありませんでした…。

そして私は思い出しました。私にとって山登りとは苦痛や試練の先にある達成感を味わうなんだと。そしてその苦痛を温泉でリセット!それが快感で、その状況をいつも期待して山を登っているのだと。

 

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・富山の川は本当に凄い。スケールが違う


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・昼ご飯食べてなかったのでここで

 

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・家から一番近い金太郎温泉へ。硫黄の香りが最高〜!

 

まだ富山登山生活は始まったばかり。山も全然登れてません。これからも夏の剱岳を目指して近場の山からボチボチ登って行きたいと思います!まだ完全にコロナ問題が解決した訳ではないので、十分に注意して徐々に山登りを楽しみましょう!自粛しすぎも体に毒ですよね〜。

 

ではでは