白馬岳(標高2932m 日本百名山)
猿倉登山口からの白馬三山からの栂池ルート
登山日 2020/8/10(月)山の日
総歩行距離 21.2km/累積標高差↑2576m↓1963m
活動時間11:44
体力度★★★★★
危険度★★★☆☆
絶景度★★★★★
※あくまで個人的な感想と計測
【コースタイム】
猿倉登山口→大雪渓→頂上宿舎→杓子岳→白馬鑓ヶ岳→白馬山荘→白馬岳→小蓮華山→船越の頭→大池山荘→乗鞍岳→天狗原→栂池自然園ビジターセンター 13:15
今回の結果 11:45
※結果のタイムは休憩時間も含む
【登山口へのアクセス】
車で猿倉荘駐車場へ
(100台程度 無料 大きなトイレ有り)
猿倉荘には八方ゴンドラ第5駐車場からタクシーかバスでも行けます。猿倉荘駐車場が満車の場合は八方駐車場へ。
【地図等の詳細データはヤマップにて】
https://yamap.com/activities/7239376
山の日は白馬三山縦走に決定!
こんにちはー!イモショウです。
今回は山の日と言う事で何処に行こうか迷いましたが、富山から東京の自宅に帰りがてら、白馬岳に登って帰る事にしました〜。
実は白馬岳登山は今回が初。黒部の会社の食堂の窓から神々しくそびえ立つ白馬岳を見て、いつ行けばいいんだろうと悶々としてました。そしてどうせ行くなら、白馬三山を日帰りでまわるしかないと決めてましたし。
山の日は天気もまあまあ良さそうですし、絶好のタイミングかもです〜。
・富山から指をくわえて眺めていた白馬岳
今月で同僚であり友達のミネさんとお別れ
先日の立山縦走の後、打ち上げ的な会を魚津の寿司屋で開催。そしてお友達のミネさんから急なお知らせが…。実は急に転勤が決まってしまい九州へ。それを聞いて急過ぎてチョットビックリ。
私はお盆に白馬三山に登ってから東京に帰るとメンバーに話すと、ミネさんとテラさんも一緒に行くと。ミネさんも会社からいつも見てた白馬岳が気になっていたみたいで、最後に登っておきたいとの事です。
私的には、一人でのんびりと登るのを楽しみにしてましたので、またこの元気過ぎるメンバーと行くのか…と思うと少し気が重くもなりました。
・テラさんとミネさんと猿倉荘で待ち合わせ
本日の三山縦走ルートについて
白馬三山縦走と言えは、猿倉荘からスタートして、名物の大雪渓を登った後に、白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳の順に登り、最後は鑓温泉ルートを通って猿倉荘に戻って来る周回ルートのイメージがありましたが、なんとこの夏は鑓温泉ルートが通行止め!(前日の昼にネットで通行止めに気づいて焦る)。
普通に考えると鑓ヶ岳を登った後はピストンして来た道のりを戻るしか無さそうです。が、今回は思い切って栂池ロープウェイ方面に抜けて帰る事をひらめきました!
かなり長い道のりになる上にロープウェイの最終の17:20の時間制限が付きますが、このタフなメンバーならなんとかやり遂げれるはずです!
・登山口の看板の下の張り紙に注目
とりあえずまずはお楽しみの大雪渓へ
白馬岳と言えば大雪渓!楽しみな反面、無事に登りきれるのかとか、怖くないのかとか、辛くないのかとか、不安が付きまといます。大雪渓までは平坦な感じの道のり。
・スタート時間が5時過ぎに。遅い〜
・橋を渡るおっさん達
・砂防堰堤が巨大な滝に。スケールが違う
・そして遂に大雪渓に到着!疲れてません
めっちゃ涼しい大雪渓スタート!
今まで1ミリも雪なんてなかったですが、不思議な事に突然向こうに雪渓ゾーンが出現!沢山の方が既に雪渓を登り始めてました。いよいよ大雪渓登りの開始〜
・お花畑の向こうに大雪渓が
・まずはツボ足で挑戦。雪が結構固い
開始直後は、ツボ足でも普通に登れましたが斜度がキツくなるとやっぱ滑って怖い…。そこで頃合いを見て皆で軽アイゼンを装着。
軽アイゼンがあれば問題なく登れ、ストック無しでも大丈夫でした!
雪渓にはデカい落石がゴロゴロしていて、確かにこれが転がって来たら怖いです。
大雪渓登りはもっと大変かと思ってましたが、軽アイゼンがあれば割と楽勝でした。(個人的な感想)
雪渓はとても冷たい空気が漂っていて、クーラーみたいにとても涼しく、心地よく登れます。震える様な寒さはありません。
・ダメや、やっぱ滑って怖い。チェーン装着
・めちゃくちゃ涼しい!天然クーラーなのか
・向こうでガラガラと落石の音が…汗
・意外と早く終わってしまった雪渓ゾーン
・大変なのは雪渓が終わったココから…
雪渓よりもハードなその後の登り
・なんか凄い急登が始まりました
・二人にどんどん離されていく私(汗
・雪渓の雪解け水でクールダウン可能
・青空が見たかったよ〜
・避難小屋もあります
ガスガスで寒い頂上宿舎への道
しかし予想以上に天気が悪い。大雪渓を抜けてからもどんどんガスるし、風も強くてめちゃ寒いし。午前中は晴れ予報だったのにな…。
まだ七時台だからガスが晴れる事をを願うのみです。
・ガスの白と緑のツートンが意外とキレイ
・超巨大岩出現!デカすぎ
・上で宿泊されてた方が沢山下りて来ます
・風が寒すぎてシェルを装備。予想外の展開
・ガッスガスの中、やっと頂上宿舎に到着
・二人は余裕そう〜。私はまあまあ(汗
いよいよ第二部の三山縦走開始!
これからいわゆる白馬三山縦走です。今回はまず一山目はすぐ近くの白馬岳ではなく、杓子岳方面へ〜。
ガスで殆ど先が見えないまま暴風の尾根をズンズン進みます。大丈夫なんでしょうかね…
・では唐松方面へ。唐松までは行きませんけど
・お楽しみの尾根歩きが修行モードに
・たまに先がチラチラ見える
【三山その1】杓子岳は茶色の小石の塊り
尾根をひたすら進みますと、いきなり道がどんどんガレて行き、凄い砂利道になって行きました。もうとにかく石まみれ〜。またこの石がなんか薄茶色でどれも綺麗。自然の神秘を感じました。
・なんだか、いきなりガレ始めた。
・こんな綺麗な石の道見た事ないっすわ
・ジャリジャリの急登。滑るし登りヅレ〜
・急登をクリアすると杓子岳山頂!ガスガス
・山頂標識のすぐ横は断崖絶壁。怖過ぎ…
・よし、次は白馬鑓ヶ岳や!ガス晴れてー
・なんも見えんけど、お花は綺麗!
【三山その2】白馬鑓ヶ岳は白い石だらけ
杓子岳を下ると次はお隣の鑓ヶ岳へ〜。相変わらず濃厚ガスと風が吹き荒れる。
する不思議な変化が。あれだけ茶色い石まみれだった杓子岳から一変、なんと石が白になったではありませんか!隣同士の山で、いきなりこんなに地質が変わるなんてどういう仕組みなんですかね〜。ここ
・また登る。とにかく登る。当たり前か
・鑓ヶ岳の石は杓子の石と全然違う
・ガスの合間から杓子岳!かっこよさげ
・多分ムラサキセンブリ?
・こんなんでもボチボチ人が
・白馬鑓ヶ岳登頂!時刻は10時ちょい過ぎ
・奇跡を祈って、白馬に行ってみますか!
ガスが晴れる事を祈って白馬岳へ
鑓ヶ岳の何も見えない山頂を堪能した後は尾根をUターンして白馬岳に向かいます。本当はここから鑓温泉ルートで下山するとこなんですけど、通行止めなんで仕方ありません。
こんなん天気でも、ここから更に先の唐松岳を目指す方もチラホラ。チョット羨ましい。また今度挑戦します!
・なんかチョットガスが薄れて来た様な〜
・おぉ!ガスの中から杓子のが出現!凄い
・うぉ〜、どんどんガスが飛んで行きます!
そしてついに奇跡が!天空の楽園と白馬岳
白馬は裏切りませんでした。信じて良かった。鑓ヶ岳から引き返す途中どんどんガスが薄れて青空が〜!そして目の前に広大な絶景!
・雄大でめちゃくちゃ綺麗な景色に一変
・杓子岳は登らずに巻いて戻れます
富山方面が見えた時は三人で、盛り上がりました!住んでる魚津をはじめ、毛勝山、駒ヶ岳、お馴染みの僧ヶ岳、烏帽子山が意外とすぐ側に。こんなに白馬と近かったのか〜。
会社からいつも白馬見ていたので、逆から見れて感動しまくりです!この感動は富山の人しか分かりませんね〜
・雲は多めですが、サイコー!綺麗です〜
・景色に見とれてかなりペースダウン
・遂に白馬岳も見えて来ました!尖ってます
・夏の空、夏の山って感じですね〜
・歩いて来た杓子岳と鑓ヶ岳がハッキリと
・大雪渓をまだ結構登って来る人が見えます
・青空と緑、花が咲き乱れて天国みたい〜
・白馬岳かっこよすぎ!やっぱ凄いじゃん
巨大なホテル?それとも要塞?白馬山荘
そして遂に三山の最後、白馬岳に向かいますが、驚きなのが白馬山荘。ハッキリいってめちゃくちゃデカい!遠くからでもその建物の大きさに圧倒されます。すぐ下の頂上宿舎も十分デカいですが、もっとデカい。今まで見た小屋で一番デカい!こんな場所にこんな巨大なな建物を良く作ったなぁと感心です〜
・諸君、では白馬岳に参ろうではないか!
・楽勝かと思ったら地味に辛い山荘への道
・ハァハァ、頼むから早く着いて〜
・白馬山荘到着でーす
大雪渓より正直凄い、大雪渓かき氷!
本当は休憩する予定はなくて、山荘を素通りして白馬岳山頂に行く予定でしたが、あまりに良いところなのでどっぷり休憩モードに〜。建物も売店もレストランもなんか凄い!本当にここ3000mかよ!
しかもかなりおススメなのが大雪渓かき氷!大雪渓の氷は使ってないと思いますが、大盛りのフルーツポンチの上にかき氷を山盛り!その上にこれでもかと言うぐらい練乳をかけまくり!絶品シロクマですね。この場所で、この内容で800円は安い〜。今まで食べて来たかき氷で一番感動したかもです!
ここに来たら絶対食べたいです〜
・出た〜!これが大雪渓かき氷
・絶景を眺めながらの絶品かき氷に感動!
・いいとこ過ぎて長居。かなり時間をロスした
【三山その3】いよいよ念願の白馬岳登頂!
山荘で十分過ぎるぐらい休憩して、白馬岳に行く事を忘れてました〜。時間かかるヤバイかも。
白馬岳の山頂は山荘からすぐ近くですが、少し登らなければなりません。雲が多めですが本当に晴れて良かったです!やっぱ白馬岳は凄すぎるところですね〜。
とりあえず無事に三山登れて良かった!
・白馬岳山頂まで山荘からすぐ
・松沢貞逸氏と記念撮影です!
・白馬岳登頂完了!小宮山正が担いだ指示盤
・白馬岳の山頂も切れ落ちて危険です
ここからが実は後半戦!栂池方面へ下山
時間は既に13:30。帰りは大雪渓方面には戻らずに、小蓮華山を経由して栂池ロープウェイで下山します。この道のりが結構長くて、ここからが後半戦と言う感じですね。疲れ気味ですが17:20のロープウェイの最終に間に合う様に気合いを入れた下山しましょう!
・後は栂池ロープウェイに向けて下るだけ〜
・なんだこの雲の中に続く尾根は!
地味に長い、小蓮華山への素敵な尾根歩き
なんか小蓮華山は白馬岳からすぐと言うイメージが強かったのですが、全然そんな事はなく結構遠い。しかしずっとアルプスならではの尾根歩きって感じでめちゃくちゃ気持ち良い!花も相変わらず沢山咲いてますし、天国感が溢れてます。
・どこまでも続く尾根
・こんな場所を歩けて本当に幸せ〜
・通行止めや、小屋休みの警告看板だらけ
・小蓮華山遠いなぁ…。あの雲の中か
・あともうちょい!結構ハード
・やっとで小蓮華山到着!腹減った〜
・ネットとかの写真でよく見るやつです。
・食べても結局何味なのか分からず…
湖とお花畑が広がる大池山荘〜
小蓮華山で昼ごはんを食べて休憩した後、お次の目的地は大池山荘です。ここもまた、有名なスポットですよね〜。まだまだ天空の尾根歩きは続きます。
・まだまだ尾根歩きは続く
・こんなに尾根を歩いた事ないかも〜
・船越ノ頭
・雲の合間に大池がチラリ
・大池と大池山荘到着!いいとこっすね〜
・本当に癒されます
・何故かここでも休憩しすぎました〜
最後の試練、栂池ロープウェイへの道のり
時刻は15:30。もう最終まで後二時間もありません。後は乗鞍岳を登って栂池ロープウェイに向かうだけ。最初はハイペースでしたが、晴れはじめてから景色見たさにスローダウンして、休憩ばかりしてしまい、だんだん時間がヤバくなってきました。
すれ違う人に、二回も栂池ロープウェイ遠いですよと警告されてチョット焦りはじめました。
不穏な空気が…
・あー、この岩の感じ八ヶ岳思い出すわぁ
・乗鞍岳山頂!いい加減疲れたっす
・岩と同化している生き物
・ちょい雪渓下りアリ。怖いけどツボ足で
・長い岩場下り。ゴールはその先の湿地の先
・やっとで湿地の天狗原に
・遥か先にゴールのロープウェイが…。遠い
栂池ビジターセンターにやっと到着〜
本当に長かったですが、16:50に無事に栂池自然園ビジターセンターに到着〜。今度こそ遂にゴール!本当に長い一日で、大雪渓を登っていた時が遥か昔の事の様に感じます。
三人とも真面目に疲れました!
それにしてもこのビジターセンターも、結構大規模な施設で、ベリーいいとこですね。白馬エリアは小屋の設備など本当にちゃんとしていて感心しまくりです。
・長かったですが今度こそゴール!
・長くも楽しい一日でした!
・感動のゴール!やり遂げました!
・タフなミネさんも流石に…
・私はゴリ押しご当地ソフトを頂きます
・なんだこの不思議な味は、ウマいっ!
ロープウェイで下界へ!お疲れ様でした〜
ロープウェイ乗り場はビジターセンターから歩いて5分ぐらいかかるので時間は要注意。油断すると乗り遅れます。17:20が最終ですが、私達は一本前の17:00の便になんとか乗れました。
・栂池ロープウェイ乗り場へダッシュ
・かなり密です!マスクは必須なので注意
・途中からは小型のゴンドラに乗り換え
・白馬はほんとにいいとこでした〜
・下まで20分以上かかります。片道2千円
・下界に到着したらタクシー会社にTEL
・猿倉駐車場までタクシーで6000円ぐらいです
反省会、白馬はやっぱ素晴らしかった!
遅めの時間でも開いてる八方温泉へGO!飯屋はどこも閉まっていたので、結局ガストへ!久々にガストのハンバーグ食べました。
・比較的新しく、綺麗な八方温泉へ
本日は最初に天気がどうなるかと思いましたが、奇跡的に晴れて本当に凄い旅になりました。初めての白馬エリアの景色や尾根は本当に凄すぎて感動しまくり!
正直立山エリアも凄いですが、こっち方がより凄いかもです。(三人とも同意見)
メンバーの関係で今回もとてもハードな山行となりましたが、無事に完走出来て何より!
ミネさんも富山最後の登山で、ここに来れてもう思い残す事はないのではと思います。
やっぱ北アルプスは綺麗だし凄いですね〜!
さあ次はどこに行きましょうかね…。北アルプスは広大だわ(攻殻機動隊より引用)
ではでは