今日も山を登って来ました

山登りへの思いやレポートを写真で紹介するブログです

上高地から奥穂高&前穂高を日帰り

奥穂高岳(標高3190m  日本百名山

前穂高岳(標高3090m )

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上高地からの岳沢からの吊尾根ルート

登山日 2020/8/29(土)

総歩行距離 13.6km/累積標高↑1900m↓1900m

活動時間8:36

体力度★★★★★

危険度★★★★☆

絶景度★★★★☆

※あくまで個人的な感想と計測

【コースタイム 登り】

河童橋0:20→岳沢登山口2:10→岳沢小屋/重太郎新道3:00→紀美子平/吊尾根2:00→奥穂高岳山頂 トータル7:30

今回の結果 4:00

【コースタイム 下り】

穂高/吊尾根1:40→紀美子平0:30→前穂高0:20→紀美子平/重太郎新道2:00→岳沢小屋1:40→岳沢登山口0:20→河童橋

トータル 6:30

今回の結果 4:00

※結果のタイムは休憩時間も含む

【登山口へのアクセス】

長野側の沢渡バスターミナルか飛騨側の平湯あかんだなバスターミナルからシャトルバス(往復2300円)で上高地へ。40分ぐらい。それかタクシー(片道4600円)でも行けます。値段は沢渡バス。あかんだなバスは若干値段安いですが、ただ始発が遅めなのでご注意を。

【地図等の詳細データはヤマップにて】

https://yamap.com/activities/7486954 

 

奥穂高岳をなんとか日帰りしたい

こんにちはー!イモショウです。

今回はついに憧れの山の一つ、奥穂高岳に挑戦です。この夏最後の大チャレンジ。

奥穂高岳はご存知のとおり穂高四兄弟のボス的な山でございます。私は実はまだ四つのうち西穂高岳しか登った事がありません。

何故かと言うと単純に穂高岳はアクセスが悪く、日本一険しいエリアだからです。日帰り専門の私には結構敷居が高かった…。そして今年こそ穂高岳に挑戦する予定てした!

 

白出沢は通行止め。上高地から奥穂高岳

そしてその日帰り計画は、新穂高センターから白出沢ルート経由で奥穂高へ!このルートが一番現実的。コレで覚悟を決めていたのですが、なんと北アルプス地震で白出ルートが、通行止め。今年は絶望的に…。

 

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・白出沢ルートは今年は通行止めですね

 

てな感じで今年はコロナやら地震やらで正直奥穂は諦めていたのですが、友人から上高地からなんとか日帰り出来るとの情報が!上高地から岳沢を登り吊尾根を経由して奥穂高へ〜。

 

上高地から日帰りには厳しい時間制限が

何故最初からそうしなかったのか。それは上高地から日帰りするには厳しい条件があるからです。それはバスの時間制限。

コースタイムは上高地河童橋から往路ピストンで13時間ちょい(前穂高含めると14時間)…。沢渡から上高地行きの始発バスを使うと、登山開始は6:00で、バスの最終はコロナ影響で早まっており16:15。

と言うことは10時間とちょっとで帰って来なければいけません。このバスの時間が日帰りの難易度を一気高めてます。

しかも今回のルートはガリガリの岩稜登りと分かってましたので、ペースアップも読めずバスの最終まで戻って来れる確率は正直五分五分でしょうか。

でも最悪バスの最終に間に合わなかったら4600円払ってタクシーで帰る手があります。コレはタイムオーバーになった時の罰金と言う事で腹をくくる事にしましょう。

てな感じで、日頃の成果を出すべくチャレンジスタート〜!

 

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・始発の行列が出来る沢渡バスターミナル


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上高地まで4、50分。かなり密です!


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・朝6時前に上高地到着。初の上高地

 

山と森と水に囲まれた朝靄の上高地を散策

上高地の第一印象はオシャレなリーゾト地って感じでしょうか。バスターミナルやホテルの建物も新しくて凄く綺麗。

ゆっくりしたいところですが、時間がないので先を急ぎました。河童橋を渡って林道を歩き岳沢登山口を目指します。それにしても本当に川や水や森林が美しい〜


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・朝靄がいい感じに綺麗です。これが上高地


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・有名な河童橋を望む。橋より山がスゴっ!


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・スゲー、今日この山を登るのか!ヤバいな

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・【図解】今日の進行ルート。目標はオクホ!

 

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・登山口に向けて自然散策開始


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・岳沢湿地。薄いブルーの水が素晴らしい

 

登山口からまずは岳沢小屋を目指す

最初は普通の樹林帯を進み、岳沢小屋を目指します。なんと言うか、展望もほとんどなくひたすら長い。でもまだ涼しいのが救い。やたらとサルがいて、一瞬クマかとビビらされたり。


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・岳沢登山口到着。チャレンジスタート!


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・なんかやたらとサルがいます


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・中勾配の樹林帯が延々と続く(汗


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・沢に出ても、こっちはルートではないっす


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イカついねぇ!行くから待っててよん〜


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・やっとで岳沢小屋到着。水を恵んでくだせ〜

 

岳沢小屋を過ぎると本番開始!

のどかで上高地を一望出来る岳沢小屋到着。ここまでコースタイムで2時間半。まだまだ序盤です。

ここから奥穂高までコースタイムで5時間…。この先山頂まで小屋はないのでトイレや水の補給などご注意を〜。

ちなみにここから先の重太郎新道はどんどん岩場になり激しくなります。本番開始って感じ!

 

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・さあ、ここからの重太郎新道が本番


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・お花が咲き乱れてます


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・坂が一気に急に。岩登りな感じへ


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・この長い梯子がある意味始まりの合図か

 

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・上を見上げる感じで登ってく


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・出た〜!西穂の尾根。素晴らしい〜!

 

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・それにしてもずっと急〜。ハードすぎや〜


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上高地と乗鞍と焼岳と


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・近年稀に見る凄まじい岩登り

 

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・奥穂高とジャンダルム。どれか分かる?


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・ずっと上を見上げてる感じ…。ツレ〜


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・スゲーとこ歩かせるなぁ!楽しすぎや〜


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・くっ、激しすぎて流石にスタミナがもたん


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・今日はガス欠にはなりません!


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・衰えるコトのない岩登り。手加減無しやん


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・ギザギザです!


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・マジでスゲー


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・振り返って。重太郎ハードやけど楽しすぎ!

 

やっとで紀美子平到着!まずは奥穂を目指す

激しく急過ぎる岩場地帯を気力で登り切ると紀美子平と言う場所に到着します。紀美子とは、このルートを作った重太郎さんの娘さんの名前だとか。

ここは奥穂と前穂の分岐でもあり、色々な方が休憩されていて、ヘルメットも装着してました。私もヘルメット装備です。岳沢小屋からここまでコースタイムで3時間。

ここから前穂高まで往復1時間弱で行けますが、時間が心配なのでまずは第一目標の奥穂を目指し、前穂は帰りに時間があれば寄る事に。


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・紀美子平。前穂高は帰りに余裕があれば


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・奥穂高とジャンダルム。カッコよすぎ!

 

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・はっきり言って辛いけど、楽しんでまっせ

 

本日のお楽しみ、吊尾根を越えて奥穂高岳

紀美子平から吊り橋の様な逆アーチを描いた尾根を渡り奥穂高へ。コースタイムで2時間です。吊尾根前半は激しい登りもなく、思った程危険でもなく、雄大な景色を見ながら崖っぷちをひたすら進む感じです〜。

だたし、奥穂高に近づくにつれ登りが激しくなりハードになるのでご覚悟を!

 

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・いよいよ吊り尾根開始。楽しみ〜


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・なんじゃこのトラバース道は!


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・ミスって足踏み外したら終了


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・とにかくずっと続きます。めっちゃ楽しい!


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・でも全然近づかない奥穂。見上げる感じ

 

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・しかも山頂に接近するにつれどんどん急に


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・あれが涸沢ヒュッテか〜。テントいっぱい


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・振り帰って前穂高。ガスが増えてきた…


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・辛い。空気が薄くて呼吸が回復しない…


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・山頂直前の登りはかなり凄い。息がもたん


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・頼むから、もう着いてください

 

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・山頂を目の前にしてゴリゴリにガスるの巻


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・ああぁー!遂に山頂を捕らえた〜


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・念願の奥穂高岳登頂!祝日本百名山40座目

 

念願の奥穂高岳山頂!ガスで景色は無念

そして遂に奥穂高岳の頂きへ!感無量です!

かなりの岩稜登りで痺れましたけど、正直こんなの久々過ぎてで楽し過ぎました〜。これぞ登山!って感じでしょうか。

時間もここまで4時間で登りきり、時間もまだ午前の10時。コースタイムが7.5時間なのでかなり短縮出来、下りにも余裕も生まれました。これなら帰りに前穂高にも寄れるかも〜。

山頂は結構人がいましたが、ほとんどの方は穂高岳山荘から来れた方みたいですね。あいにくのガスで、槍ヶ岳とかも全然見えず、眺望はほとんど望めず残念でしたが、休憩がてら軽くオニギリを食べて下山に備えます。

 

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穂高岳山荘はこの先を30分程かかります

 

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・オニギリを食べながらガスな笠ヶ岳

 

ジャンダルムを見て決意を新たに!

山頂でマッタリしていると、ガスの中から突如ジャンダルムが出現!エグい…。こんなに奥穂から近かったとは…、改めて実感。

時間的に行ってみても良かったのですが、まだ心の準備が出来てないので行くのやめました。まだ死にたくないし。

今回目標の一つである奥穂高に登りましたが、また新しい目標が出来たなと言った感じです。今年は難しいかもしれませんが、ちゃんと準備をして来年には槍ヶ岳から西穂高まで縦走したいと思います!(これは流石にテン泊で〜)


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・険しい岩稜の先に…


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・ジャンダルム出現!やっと会えました〜

 

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・早くあの頂きで天使に会いたいっす!

 

帰りはガスガスの前穂高に寄り道

本格的にガスってしまったのでとっとと下山します。時間に余裕も出来たし、飯も食べてエネルギーも回復したので、帰りはもちろん前穂高に寄って帰りました。

穂高は沢山の方が登られてました。上高地から前穂のピストンが人気だとか。でも日帰りで前穂高となるとそれはそれで結構大変です。楽ではありません。


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・帰りの吊尾根は少し楽な気がする

 

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・紀美子平に戻って来ました。イザ前穂高

 

距離は短いが岩場が激しい前穂高へ道

紀美子平から前穂高への道は岩の壁をよじ登っていく感じです。どこを登ればいいのか分かりにくいですが、白い丸印を目当てにどんどん上へ。

ひたすら岩をよじ登って山頂まで大体30分ぐらいでしょうか。岩場はガレてて、結構登ってる人や下ってくる人が多いので、上から石が降って来そうでちょっとヒヤヒヤ…。でも岩場登り自体はかなり楽しく、今日一番の登りスポットだったかもしれません〜。

でも山頂はガスガスで真っ白。位置的にここからの眺望の素晴らしさは容易に想像できました…。残念、また来ます!


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・ガスガスの中前穂高登りスタート!


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・かなり急な岩登りです。オモロです


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・下の方で落石の音と軽い悲鳴が…


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・あの上がてっぺんです。落石コエー


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・ご年配の集団。こんなとこ登るなんて


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・前穂高攻略完了!なんにも見えまへん


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・絶景らしいのに、本当に残念。撤収!


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・皆さん紀美子平で昼食してます。

 

後は上高地にのんびりと下山

無事に前穂高を下りると、後は上高地に下山するだけ。時間はまだ12時過ぎ。16:15のバスの最終には余裕で間に合いそうです。下山したら上高地を堪能したいです〜。

山の上の方は少し肌寒いぐらい涼しかったのに、下に行けば行くほどどんどん気温が上昇してめちゃくちゃ暑い〜。終始この気温だったら今日は終わってました。

 

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・後は重太郎をまた下るだけ!楽チンです


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・岩場といい、高度感といい本当に凄い場所


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・遥か下方に岳沢小屋を捕捉


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・上がガスってる様子。そりゃ何も見えん


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・下と上の雲の境目がくっきり


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・しかし下界は暑過ぎる!あぢぃ〜


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・岳沢小屋に帰還しました。人が沢山


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・まあまあ冷えたオレンジーナに癒される


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・小屋のお姉さんにシャッターお願いしました


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・岩の隙間からクーラー的な風が出るスポット

 

上高地に無事に下山!お楽しみの予定が

壮絶な登山でしたが、怪我もなく無事に上高地に戻って来れて一安心!

せっかくはじめて上高地に来たんだし、時間も二時半でまだバスの最終まで余裕あるし、何か上高地らしい事をして帰らなければ!と言う感じでハリきってましたが、とりあえず汗で汚いから着替えたい。でもそう言えば着替えが車の中だった…。

上高地オシャレすぎだし、こ綺麗な普通の観光の人も多いからこんな汗臭いかっこでレストランやカフェにも流石に入る勇気はなし。

仕方ないから、なんか食べ物買って川沿いのベンチでマッタリするかと思ったら、突然滝の様な土砂降りが…


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・下山完了!歩いてるのは犬ではなくサル


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・ホテルのカフェで皆さんお茶


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穂高には暑い雲が…。雨がパラつく

 

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・自分が汗臭すぎて店に入る勇気が出ない


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・バスの時間まで何をするか。なんか食べたい


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・と思ったら、滝の様な土砂降り!ヒェ〜

 

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・店の軒で雨宿りしてたら鴨が寄って来た


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・土砂降りの中で上高地ソフト。うんめぇ


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・オシャレな北アルプス緑茶

 

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・早く温泉入りたいから速攻帰る事に決定


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・無事にさわんどに帰って来ました〜

 

無事に奥穂高岳日帰りコンプリート!

最初は本当に時間内に日帰り出来るか不安でしたが、前穂にも登れて意外と早く帰って来れて一安心。今日は自分のレベルアップを実感しました。最近毎回毎回アホみたいにハードな登山ばっかやってるので、流石にレベルアップしてないと悲しいです。

 

それにしても、穂高の岩場や岩稜歩きは本当凄かったし、楽しすぎました!ここまでの岩山ライクな場所は穂高連峰ぐらいですよね〜。今年はコロナやら地震やらで来れないかもって思ってましたが、やっぱ来れて良かったです!

念願の奥穂高をこだわりの日帰りで登れて、ジャンダルムも初めて拝めて、大好きな奥飛騨の温泉にも入れて、大変でしたが幸せな過ぎる一日でした〜

やっぱこのエリアが好きです!


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・ここの温泉が好きすぎなんです!


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奥飛騨サイコー!

 

ではでは