新穂高センターからのピストンルート
登山日 2020/11/14(土)
総歩行距離 26.8km/累積標高↑2200m↓2200m
活動時間12:39
体力度★★★★★
危険度★★★★☆
絶景度★★★★★
※あくまで個人的な感想と計測
【コースタイム 登り】
トータル9:10
今回の結果 6:50
【コースタイム 下り】
トータル7:05
今回の結果 4:40
※結果のタイムは休憩時間も含む
【登山口へのアクセス】
車で新穂高センターにアクセスするのがおススメ。富山と高山からもバスがあるみたいです。どちらからも2時間前後かかります。
新穂高センター手前のトンネルから深山荘の方へ曲がると登山者用無料駐車場があります。150台は停めれます。トイレはセンターにて
【地図等の詳細データはヤマップにて】
https://yamap.com/activities/8637640
槍ヶ岳が僕を呼んだから
蝶ヶ岳の山頂で死ぬほど冷たい暴風に打たれながら、そして寒さに体を震えながら、僕はじっと槍ヶ岳を眺めていました。
この夏、色々な山の色々な場所から色々な槍ヶ岳を見てました。何度見てもどこから見ても、それは紛れもなくそれは槍ヶ岳であり、槍ヶ岳には僕を、いや、全ての登山者を虜にする何かがありました。
そんな槍ヶ岳からの誘惑を見て見ぬふりしてずっとスルーして来た自分。
また行くのか…。
ちょうど一年前の秋、僕は日帰りで槍ヶ岳を目指してました。槍ヶ岳は憧れの山。日帰り登山にこだわっていた僕は、槍ヶ岳もなんとか日帰りで登ってやりたいと言う思いがありました。その目標を達成するには、上高地からではなく、新穂高センターから飛騨側のルートを攻めるしかない。
僕は飛騨乗越に続く広大な紅葉のカールで何度も立ち止まり、筋肉痙攣を起こして動かなくなる膝を叩きながら一歩一歩進みました。どれだけ進んでも全く槍ヶ岳は近づかない。背後からプレッシャーをかけて来る笠ヶ岳に背中を押されながら、あの時、自分の限界を垣間見た気がしました。
また行くのか…。
今週末はトレラン専門のテラさんとの登山する予定でした。もしかしたら、屈強なテラさんなら僕の無責任な衝動に付き合ってくれるかもしれない。でも問題は雪。テラさんは雪山経験は希薄で、12本アイゼンどころか10本爪すら持ってない。大吉でレモンサワーを飲みながら、僕はテラさんに槍の事を熱く語りました。
「行ってみたいのは山々ですが、チェーンしか持ってない俺でも今の時期の槍ヶ岳に行けるんですかね?」
とテラさんから率直な意見。問題はそこだ。私だけ12本を持って行くわけにはいかないし。
最近槍を日帰りした友人にアイゼンについて聞いてみたら、もしかしたらチェーンでも行けるかもしれないけど、12本も持って行けと言われて。そりゃそうだよね…。
当日、新穂高センターの空には凄まじい星空が広がってました。今まで一度も見た事ないぐらいの星空が。
色々悩んだけど、結局主要な装備はチェーンスパイクとストックしか持って来ませんでした。
そう言えばちょうど一年前に、初冬の北岳を登った時もこんな装備だったっけ?もうすっかり忘れてたけど、そう言えばあの時は氷結地帯で転倒して肋骨を三本折ってた様な…。今回はヤバかったら必ず撤退しよう。ソロならともかくテラさんもいるワケだし。
あ〜、辛いだろうなぁ、嫌だなぁ、なんでいつもこうなっちゃうのかなぁ…。ホントに学習しないなぁ。
でもさ、辛くない登山なんて、つまんなかった登山なんて、今まであったっけ?
どうか素晴らしい槍様に逢えますよーに!
・新穂高にて素晴らしい星空
・相方のテラさん。ではボチボチ行きますか〜
・4:50新穂高から登山開始。チョイ遅め
・ひたすら林道を歩くと夜が開けて来た
・奥穂高との分岐に到着。完全に夜が明ける
・幾つか沢を抜けて、槍平までがとにかく長い
・ちょこちょこ雪が出て来ました〜
・今日の天気はかなり期待出来る!確信
・大した登りでは無いけど本当に長い道のり
・一番大きな沢の竜谷出合
・一本橋がめちゃくちゃ凍ってます!
・北穂高の竜谷ドームを見ながら休憩
・急ではないけど岩がかなり増えます
・いゃー、今日は本当に景色がスゲー
・広々とした場所に出ると
・やっとで槍平小屋です。マジ疲れた〜汗
・槍平を過ぎるといよいよ本番開始
・登りがかなりキツくなります
・そして素晴らし過ぎる千丈乗越出現!
・いきなり雪の量が増し始めた
・そろそろチェーンの出番と言う事で
・キツい登りは全く途切れず
・やっと千丈乗越との分岐に到着
・笠ヶ岳を見ながら小休止。ワンダフル〜
・雪化粧した笠ヶ岳めちゃめちゃスゲー!
・千丈乗越全然雪無くて安全そうに見えるけど
・まだチェーンでなんとか登れてます
・スーパーキツく、楽しくなって来た…
・しかも雪も急に深くなり出したし
・太陽が登って来る。時間が不安だ
・それにしても凄いカール。登れるのかね
・ヤバいなぁ。チェーンで行けるのか?
・流石のテラさんも辛そうだ。僕も辛いし
・全然近づかない飛騨乗越
・直登したいけど、チェーンじゃ無理や
・滑り落ちそう。九十九折に進みます
・夏に登った鷲羽岳方面が。スーパー景色!
・寒くて雪が締まってるのが唯一の救い
・テラさん大丈夫かなぁ。らしくない
・やっぱ12本爪が必要だったよね…知ってた
・とにかく背後にの景色が凄すぎて
・あともうちょいで飛騨乗越!
・なんかテラさん笑ってない?
・やっとで飛騨乗越へ〜!辛すぎです!
・もう終わった気がする。終わってないけど
・遂に槍サマとのご対面〜、グレイトです!
・とりあえず撮っとく!
・富士山が見えてる〜!なんかウレシー
・槍ヶ岳山荘のテン場は流石に誰もいない
・やっと逢えたね〜!!久々の槍ヶ岳〜
・山荘閉まってますので、テラスで休憩
・じゃあ、サクッと穂先を登って来ますか!
・こんなに険しかったっけ?
・テラさん奮闘中。気が抜けない
・ルートの鎖が雪と氷で埋まってます…
・今日一の怖さ。どうやって行くねん
・なんとか最後のハシゴへ。もうちょい
・長い長い梯子を抜けて
・なんとか登りきった〜!
・わーい!やれば出来る〜!
・テラさんと記念撮影!一緒に登れて良かった
・ここを登って来たなんて…ゴクリ
・西鎌尾根から双六や薬師岳まで!壮大や
・小槍です!
・大迫力の笠ヶ岳!それ越しの白山〜
・前回見えなかった穂高連峰か!行きて〜
・穂高と富士山のコラボ
・なんか富士山がとっても懐かしい〜
・何とか穂先を無事に下れました
・あんまり時間ないけど昼休憩
・冬季小屋はやってます
・上高地からの通常ルート。結構急ですな〜
・槍とオニギリがフュージョン!
・じゃあ、戻りますか〜。長いなぁ…
・下りは急でも雪がモフモフで楽しいだけ!
・いゃ〜、凄い登りだった
・槍平まて結構遠いのね…汗
・足元が岩で悪くて地味に辛い帰り道
・とにかく岩ばっか
・ハァ、マジで帰り辛い。長過ぎるやん…
・雪も帰りの方が多く感じる
・もうちょいってとこで日が暮れる
・結局ナイトハイクしてゴール!
・今晩も星空が綺麗〜
こんな素晴らしい日に、素晴らしい槍ヶ岳を登れて一生の思い出です!すごく迷ったけど行って良かった〜
ではでは