赤岳山荘からのピストンルート
登山日 2020/12/15(日)
総歩行距離 12.7km/累積標高差↑1260m↓1260m
活動時間7:20
体力度★★★☆☆
危険度★★★★☆
絶景度★★☆☆☆→ピーカンなら★4
※あくまで個人的な感想と計測
【コースタイム 登り】
赤岳山荘2:05→赤岳鉱泉0:40→行者小屋1:00→赤岳天望荘0:30→赤岳山頂
トータル 4:00
今回の結果 2:35
【コースタイム 下り】
赤岳山頂0:30→阿弥陀岳分岐1:00→行者小屋1:55→赤岳山荘
トータル 3:20
今回の結果3:00
※結果のタイムは休憩時間も含む
【登山口へのアクセス】
八ヶ岳山荘まで、南諏訪インターから15分。
更に八ヶ岳により近い駐車場がある赤岳山荘まで車で行けますが、八ヶ岳山荘からかなりの荒れた林道を進む事になります。冬は雪が積もりヒジョーに凍結するので、スタッドレスだけではなくチェーンは必須。事故ってる車も多々あり危険です。しかも赤岳山荘の駐車場は結構な台数を停めれますが、早朝からすぐに満車になるので、わざわざ林道を抜けても停めれる保証はありません。
今回はまだ凍結してないだろうとの事で赤岳山荘まで行きましたが、私は事故にビビってるので冬期は八ヶ岳山荘に停めて歩くと事にしてます。歩くと赤岳山荘まで1時間ぐらいかかります。
・八ヶ岳山荘駐車場→500円 100台
※帰りにコーヒーのサービスがあります。
・赤岳山荘駐車場→1000円 80台
※コーヒーのサービス無し
【地図等の詳細データはヤマップにて】
https://yamap.com/activities/9075478
迷いまくった挙句、久々に八ヶ岳の赤岳へ
こんにちは〜。イモショウでっす。
私の登山友達であるテラさんとマツくんが、今シーズンから雪山にチャレンジするとの事で、今回は二人を雪装備のお試しに軽めの雪山へ案内する事が目的。
最初は石川の白山で計画していたら、天気がイマイチっぽい。別の山となると、北アルプスも入れなくなってしまったし、なかなか行く場所が無いんですよね〜。
仕方ないのでチョット発想を変えて、遠征して見る事にしました。手軽な雪山としての次の候補は木曽駒ヶ岳。しかし雪の量がイマイチぽかった上に直前になり天気も…。ロープウェイから山頂行くだけなら、この屈強なお二人にはユル過ぎて申し訳ないし。
そして最後の候補は八ヶ岳。天狗岳辺りにアイゼンで歩くぐらいの雪があってくれればちょうどいいルートだったのですが、やっぱまだ雪少ない様で…。
もう仕方ないから雪山ハイクとか深く考えずに普通に山登りするしかない!と言う事でこのお二人のレベルに合わせて八ヶ岳の赤岳をセレクト!私が久々に登りたかっただけ疑惑も…。
日帰りはそこまで楽ではないですが、このお二人なら難なく登ってしまうはずです。しかも二人は赤岳は初らしくて記念すべき登山になりそう。
赤岳は雪があったら雪山慣れしてないと登るのは少々大変ですが、雪も少なそうなので赤岳行くだけならちょうど良かったかもですね〜。
でも今日の装備はどうセレクトすればいいんだろう。色々調べるとまだ赤岳は雪山って感じでも無さそうだしでも積もってる場所はあるだろうし。アイゼンもピッケルも不要なんでしょうか。(結局持っていかなかった)
・お馴染みのマツ君とテラさん
・本日のワールドマップ。この二人なら楽勝
まずはいつも通り北沢から赤岳鉱泉へ
スタートしてすぐに北沢と南沢の運命の分かれ道がありますが、私は赤岳を目指す時はいつも遠回りの北沢ルートをセレクトします。
何故なら北沢は少し遠回りになりますが、歩き易く、川を眺めながらのルートなのでとても気持ち良いから〜。賑やかな赤岳鉱泉にも行けますしね!
南沢は直で赤岳に近い行者小屋に行けますが、川も無く、岩が多くてチョイ歩き辛いんです。なので行きは北沢を使うのがおススメです〜
・八ヶ岳な森を歩き北沢へ向かう。イイ感じ
・空がやばそう…。午前中は晴れのはずでは
・薄っすら雪が出始めます
・赤い川沿いを進む北沢。赤いなぁ
・やっぱ北沢は綺麗でサイコーや
・雪との組み合わせがたまらん
・なんか道が凄い事に…氷のロード
・スケートリンク状態!これは流石にヤバし
・ではチェーンスパイクを装着です
・何事も無く赤岳鉱泉にとうちゃこ
赤岳鉱泉で休憩したら行者小屋へ
赤岳鉱泉には小屋泊やらテント泊やら多くの人が宿泊されていてとても賑やか〜。八ヶ岳の一大拠点ですね。夕ご飯のステーキが有名なのもココです。名物の人工氷壁のアイスキャンディーもあり、アイスクライミングを楽しめたりも。(まだ半分しか出来てなかっか)
ここからは硫黄岳に続く登山口がありますが、次は赤岳へ続く尾根の入口がある行者小屋へ移動。行者小屋まであまり遠くは無いですが、樹林帯をまあまあ登る事になります。
・半分だけアイスキャンディーが出来てました
・テラさんのハイドレーションが凍ってる…
・そのまま行者小屋へ向かいます
・そして行者小屋へ到着です
赤岳に続く地蔵尾根と文三郎尾根
行者小屋は赤岳や阿弥陀岳にアプローチする為のベースキャンプ的な場所。小屋はやってませんでしたが、ここにもテント泊の方がチラホラら。スゲー寒いのに本当に感心です。南沢を通れば直でここに来れます。
で、ここからが赤岳登山のいよいよ本番!ルートは地蔵尾根と文三郎尾根の二つ。究極の選択です。どちらもメチャ急登でハードで有名。しかも森林限界を越えると岩場登り開始。滑落事故もしばしばですが、今となってはそこまで怖くはないですけどね。
多くの階段や鎖場など、良く整備されているのは文三郎の印象。阿弥陀岳が近いのもコッチ。文三郎から見る阿弥陀は本当にカッコいい。
地蔵は一旦八ヶ岳の主稜線に出るので、晴れればいい感じの赤岳を拝めます!
なので私はですけど、地蔵から登って文三郎を下るのが好きです〜。
そして今回も地蔵から赤岳に挑戦!地蔵尾根は稜線上まで一気に350m登ります。そして高度を上げれば上げる程激しい天候へ変化して行くのでありました…
・行者小屋の前で少し休憩です
・てか山の上の方かなりヤバそうや…
・地蔵尾根の入口。いよいよ本番開始です!
・一気に急登りに。チョイ雪降ってます
・でも正直まだ全然雪ないですやん
・流石!この二人はグイグイ行きます
・雪はあまり無いけど、樹氷が素晴らしか〜
・なんか凄く風強いし、凄く寒いし。ヤベー
・地味に赤岳に到着出来ない気がして来た…
・登る途中にもお地蔵がアリ
・アイゼンとピッケル無いし、登頂無理かも
・バンバン冷えて行きます〜。壮絶や
・そして遂に尾根に稜線に出ました〜、爆風!
・この地蔵サマと久々の再会
極寒爆風急登の尾根を越えて遂に赤岳山頂へ
なんとか地蔵尾根をクリア!
地蔵尾根を登ってる時、下りて来る人達のウェアや髪の毛等が真っ白に凍りついているのを見て、稜線上のヤバさを実感しました…。地蔵尾根の出口である地蔵の頭に出ると、凍てつく爆風の洗礼を浴びます。しかも視界は真っ白で何も見えない…。天候的にはかなり不安ですが、二人とも体力的にも寒さ的にもまだ大丈夫との事なので、まずは赤岳天望荘へ移動し、大勢を耐え直してから赤岳に備えました。
なんでこんな天候に赤岳って感じですが、風が強いだけでそこまで雪もないですし、まだ引き返す程の状況ではないと判断し、最終関門である赤岳への急登へと向かいました!
・テラさんかなり寒そう…。前日の疲れも
・風がマジでヤベ〜!なんも見えねーし
・取り急ぎ天望荘へ避難です〜
・あまり雪はないけどサビ〜。当然誰もいない
・赤岳に登る準備中。マツ君凍ってます〜
・赤岳に取り付きました。いよいよ最後の試練
・寒いけど雪は少ない。チェーンで行ける!
・雪が少なくて良かった
・流石の二人。グイグイ行きます
・厳冬期並みの寒さ。冬って、感じがします
・この感じならギリなんとか登頂出来そう?
・とにかく爆風でサビ〜!もうちょいか
・頂上山荘へ〜!なんとか登頂出来た?
・白くて山頂見えまへん
・そして遂に山頂!赤岳さん、お久しぶりです
遂に山頂へ!無事に赤岳到着出来ました〜
一年ぶりの赤岳山頂。当然誰もいない。
今日の午前は実はピーカンの予報だったんだけど、なんで?って感じで、不安の連続でしたが無事に山頂へ!
テラさんとマツ君はかなりのタフガイとは言え、高山や冬山登山の経験は少なめ。それなりに不安だったのではないかと思います…。
私が大好きな山に案内したくて急遽赤岳に行き先を変更しましたが、まさかこんな天気になってしまうとは。本当はピーカンで阿弥陀岳や八ヶ岳の峰々を一望して欲しかったのですが、本当に残念です。少し責任を感じております。
でもメチャ壮絶で辛いだけかと言うとそうでもなく、結構楽しかったりします!こんな天気や極寒の白い世界を味わえるのは冬だけ!二人も山頂で笑顔です〜。
あー、冬が始まるんだなと実感。何も見えないのに楽しいってどう言うコト?
なんて思いながら三人で記念撮影したいなと思っていると文三郎の方から登山者が。もちろんシャッターをお願いするとなんと山友達のリョウさんでした!スゲー偶然。この人もまあまあ変態だからこんな日に赤岳登ってしまうんですよね〜。
こんな天候でもなんだかんだで楽しい山頂でした!後は文三郎から一気に下山するのみです。文三郎もまあまあ危険なので慎重に〜
・なんとか赤岳登れました〜。ワーイ!
・約一年ぶり!7度目の赤岳!
・三人で!初の赤岳がこんなんで申し訳ない
・知り合いのリョウさんに偶然会いました!
・マツ君、更に凍ってない?
・イヤ〜。雪少なくても凄まじい冬天気…
・真面目に厳冬期の荒れた日並みの天候
・ボチボチ退散。下山は文三郎尾根から
・何事も無く降りれればいいけど…
・怪我しな様にサクッと下りてしまいましょ
・二人とも初とは思えない下りっぷり!流石
・鎖もこの通り。芸術です
・ここまで何も見えない日も珍しい
・全く弱まる気配のない風
・体力的に大丈夫だけど今回も阿弥陀はパス
・凄い天候なのになんだか楽しそう〜汗
・八ヶ岳の冬は厳しいですね
・文三郎は鉄の階段だらけ
・景色が見えない代わりに樹氷が綺麗
・樹氷に見惚れる〜
・樹林帯まで下りれば大分穏やかな天候に
・生きて無傷で行者小屋に帰って来ました
無事に赤岳を下山〜。後は南沢をのんびりと
文三郎はなかなかでしたが、結局チェーンアイゼンでピッケル要らずで下りて来ました。悪いお手本なので真似しないでくださいね(汗
行者小屋に帰って来て少し食事をしましたが、なんか色んな物が凍りついてる〜。やっぱ上は凄かったんだなぁと実感。行者小屋は風は弱まりましたが、雪が降ってます。
正直八ヶ岳にまだあまり雪がないのは残念でしたけど、十分に楽しめました!
今月末から来月には結構雪積もるんでしょうね〜!今年も厳冬期の八ヶ岳を昨年以上に堪能しなくてはです。遠くても通いますよ!楽しみっす〜
・中蓋が完成してお茶飲めず。パリパリです
・赤岳の天候マジでヤバかった…
・後はのんびり南沢で帰るだけ
・南沢は岩が多くて歩きにくいから嫌いです
・来月は雪に覆われてるだろうね
・美濃戸山荘に帰還!
・二人ともお疲れ様でした〜
美濃戸口までは南沢をのんびり歩きながら、三人で反省会?をしながら帰りました。久々に八ヶ岳に来れて本当に嬉しかった!やっぱ北アルとは全然別物だった。またすぐにでも来たいけど富山からはちょい遠いんだよなぁ…。
下山後は久々にお馴染みのもみの湯に入れて良かったです!やっぱりいい温泉〜。独特の湯
・久々の原村。久々のもみの湯
ではでは