大品山(標高1425m )
瀬戸倉山(標高1320m )
あわすのスキー場から周回ルート
登山日 2021/1/23(土)
総歩行距離 7.1km/累積標高差↑820m↓820m
体力度★★★☆☆←ずっとラッセルだったから
危険度★★★☆☆←雪深すぎてちょい危険
絶景度☆☆☆☆☆←ガスり過ぎて計測不能
※あくまで個人的な感想と計測
【コースタイム 】
あわすのスキー場→大品山山頂→瀬戸倉山→あわスキー場
・登りCT2:40 →結果4:00
・下りCT2:05 →結果2:40
・トータルCT4:45 →結果6:40
※結果のタイムは休憩時間も含む
【登山口へのアクセス】
あわすのスキー場
無料駐車場450台
バス: 立山駅から10分
【今日の温泉】
満天の湯 魚津店 750円
行きつけのスーパー銭湯。会員だと650円で入れます。(もちろん私は会員)
出来て間もないのかとても綺麗。設備も充実して富山に来てからここにはかなりお世話になっております〜。近場の山を登った時は大体ここに寄って帰ります。温泉ではないけど、スーパー銭湯なだけに色んな風呂があって楽しめ、おススメは高濃度炭酸風呂。サウナが広くて快適な上、立山の水を使った水風呂が最高!山登り以外の日もサウナ入りに良く来てます。
http://www.manten-yu.co.jp/uozu/
【地図等の詳細データはヤマップにて】
https://yamap.com/activities/9540902
【登山レポート】
三人であわすのスキー場のゲレンデを登りきりホッと一息。ゲレンデは予想以上に急勾配で正直面食らったけど、林道に入ってしまえばもう後はのんびりとスノーハイクするだけだと一安心。スキー場は深いガスに覆われ、先は真っ白で何も見えない。最近山で青空を見れてないのは気のせいだろうか。
今日は久々にテラさんとマツ君の三人で山登りをする日。この二人は基本的にスーパータフなので、緩い山だと楽しんでもらえません。悪天候と時間の関係もあり、今回は富山の近場でハードそうな雪山登山が出来る山を探しました。色々見ていると、私が夏に登りそびれた鍬崎山が目に入りました。晴れれば雄大な立山の眺望が楽しめる山。コレだ!2000mぐらいの山で恐らく夏に登っても結構ハードなはず。雪山で登れは相当キツいのは容易に想像が付きました。
ゲレンデを登りきり、人が入った気配の無い林道をしばらく進んだ時点で、その目論みがとても甘かったことに三人とも気づきます。林道は雪深く誰かがスキーで滑った跡が薄っすらあるのみで基本的にトレースもない。進む度にズボズボと膝まで埋まり、相変わらずの急登でラッセルして進むたびに少し滑り落ちて後退してしまう。2歩進んで1歩戻るイメージ。この繰り返しで全然前に進まない…。私はワカンを持ってましたが、二人はアイゼンのみでした。三人で先頭を交代しながら黙って愚直にラッセルして前進。天気はイマイチな割には無風で寒くなく、気温が高いせいか雪は湿ってとても重い。あまりのハードさにシェルの中は一気に汗まみれになり、途中で脱ぎました。
こんなんで、こんなペースで、鍬崎山まで行ける訳がない…。と、早々に悟る私。鍬崎山までの中間地点に、大品山と言うピークがありますが、この感じだと正直そこにたどり着けるかもかなり怪しい。でもなんとかして最低でも大品山までは行かねば…。なんとしてでも。
富山の里山だと少しナメてましたが予想以上に雪は深く、これまでの雪山登山でここまで長時間ハードなラッセルを強いられたのは初めてかもしれません。積雪で道は完全に無くなり、濃いめのガスで先が見えない。地形もよく分からない。目的地の方角だけGPSで見定めて、後はひたすら進むのみ。いつもは寒くて喉が殆ど渇かないので携帯する水は少なめですが、今日はやたらと水の消費が激しい…。苦しいのが嫌いではない三人なので、ワイワイ、ハアハア言いながら進みましたが、一人だったら不安でとっとと引き返していたかも、しれません。
・朝7時前の静かなあわすのスキー場の駐車場。まだスキー客はいません。
・本日は久々にマツ君とテラさんと登山!
・そして私とテラさんでございます〜
・では、オープン前のゲレンデを登りましょう
・ゲレンデはどっちに行くのか良く分からない
・ゲレンデメチャクチャ急なんですけど
・やっとでリフトのてっぺんに到着〜汗
スキー場はここまでで、これから雪の林に突入。ていうか道がないけど、本当に進んで大丈夫なんだろうか。
・林道に入った途端にズボズボなんですが
・このパイプ、ネットで見た奴
・ゲレンデより急になってないか?
・水路みたいな奴に沿って進む
・こんもり
・しばらく登ると真川ダムに到着!
とりあえずダムに到着してちょっと一息。全然進んでないのに、雪のおかげでかなり疲弊…。この時点で私の中では鍬崎山は断念してました。
・辛過ぎて嬉しそうなテラさん
・彼も辛いのは大好物。絶対喜んでる
・このままではまずいと、私はワカンを装着
・尚も試練は続く…。むしろエスカレート
・ワカンな私がなるべく道を切り開く
・中盤に登りが一瞬少し穏やかになるが、それも束の間。進行方向も良く分からない
・えっ、人がいる!って思ったらバックカントリー軍団でした。大品山から滑って来たらしいです。スキーで上まで登ったらしいけど、どうやってこんなん登るのですか?スキーの人達いわく、鍬崎山は一泊しないと無理だよ。との事。そんなの言われなくてもとっくに気付いてまっせ。
・ラッセル続きでバテ気味の中、男の意地で先行するテラさん
・なんとか登りきったっぽい!
・獣のトレースの先が大品山頂です〜
・なんとか大品山は登れました!
大品山の山頂はガスで眺望ゼロで、何にもないですが、とりあえず立ったまま腹ごしらえ。コースタイム2時間半ぐらいのルートを、まさか4時間もかかるなんて想像もしてませんでしたし…。しかもこの健脚な二人がいて。
この後は下山するので来た道を戻るのが無難ですが、鍬崎山を断念しましたし、せっかくだから瀬戸倉山を経由するルートで帰る事に。下りなので楽勝だろうと気軽に向かいましたが、その予測も虚しくこっち側もかなりの深雪な上、凄い下りの連続。人が入った気配ゼロで、登り以上のズボズボラッセルを強いられる事になりました…。
・瀬戸倉山はこっちらしいのだけど、本当に進んで大丈夫なのか…?
・トレースを付け放題で楽しい〜
・写真を撮りに来たのに撮る物が無い
・突然神秘的な立山杉の森に遭遇
・杉とは思えない造形美
・また登るんかい!とんでも急登〜汗
・無事に瀬戸倉山に到着です。疲れたわ〜
・休憩中。水の残量がちょっと心配
・瀬戸倉山から凄まじい急下りの始まり始まり
・絶対雪増加してるでしょ!ハンパねぇ
・急坂を下りながら地味に雪崩を心配してる私…。所々で、小規模なデブリがチラホラあるし
・アホみたいに急なんですが、でも行くしかないんです。細心の注意を払いながら私が道を切り開きます。こんなフカフカなら滑落してもまず死ぬ事はないだろう。
・激しい雪の下りを堪能するお二人
・激下りゾーンをクリアするとまた杉の林へ
・なんか感動的な立山杉。来て良かったかも
・杉に生えるコケに癒される
・下りきると川に出た!もう一安心かも
・しばらく誰も渡った形跡のない橋
・雪つもり過ぎて橋のゲートが低い
・雪のワレメに川
・なんかシュールなトイレ
・ここまで来ればもう安心
・あ〜、無事にスキー場に戻って来たで〜!
・あわすのスキーは今朝と違って賑やか
・めちゃくちゃ楽しそうやん!スキーして〜
・尻で降りて行くテラさん
・スキー場を抜けて
・無事にゴール!なかなかハードだった〜
登りはひたすらラッセルで汗ダクになり、下りは下りでラッセル祭り。しかも激下りで、何度も踏み抜き、ぶっこけながら、予想外にもスリリングな山登りに〜。深雪でルートや進行方向なんて分からなくなってる上、時々現れる小さい雪崩の跡を見て戦々恐々。雪の積もり方や地形を推測してルーファイしながら進む。正にバリエーションルート状態。勢いだけに任せず、久々に頭も使ったかもです。
富山の里山は、岩場とかあまり無い代わりにジャンジャン雪が積もるので、こんな事になってしまうのだなぁと実感。スノーシューがあればもうちょい楽だったかも知れませんが、ここまで積もるとスノーシューもどれだけ効果があるのか怪しい。多分ラッセル祭りには代わりないんだろうなぁ。今シーズンはワカンで頑張りまず。
今回の山登りは、メジャーな山の雪山登山には無い大変さがあり、これまでに無い感じでとても良い勉強になりました。三人とも無事に下山出来ましたし、二人から楽しかったと言って貰えて本当に良かったです〜。
近場でこんなに楽しめるのだから、もうちょい富山の雪山も登りたいと再認識ですね!
ではでは