焼岳(標高2455m 日本百名山 )
中の湯からのピストンルート(途中撤退)
登山日 2021/2/11(土)
総歩行距離 5km/累積標高差↑580m↓580m
体力度★★★★☆←雪が多すぎた為
危険度★★☆☆☆
絶景度★★★☆☆←山頂まで行ってない
※あくまで個人的な感想と計測
【コースタイム 】
中の湯→下堀沢出合(広場)ピストン
・登りCT1:30→結果3:10
・下りCT1:00→結果1:20
・トータルCT2:30 →結果4:30
※結果のタイムは休憩時間も含む
【登山口へのアクセス】
国道158線の安房トンネルの松本側の安房峠のゲートから車で登りますが、雪が多く急なので車が四駆じゃない侵入禁止です。二駆の場合ゲートの付近に駐車して歩きか温泉の送迎バスで中の湯まで行けるみたいですが、ゲート付近に路駐出来るか否かは良く分かりません。中の湯に聞いてみてください。ちなみに、釜トンネル付近に路駐していた車は駐禁を切られてましたのでご注意を。
【今日の温泉】
中の湯温泉旅館 800円
以前から入って見たかった温泉。秘湯で有名で日帰り入浴可能です。あまり広くはないですが、内風呂二つ(ぬるめ、熱め)と露天風呂。硫黄臭が香る無色透明のお湯がたまりません!そしてなんといっても穂高を一望しながらの露天風呂が最高です〜。鳥の餌箱も設置あり、小鳥が沢山集まりとても癒されました。温泉は17:00までなので今回は撤退して正解かも。山頂まで行ったら絶対入れなかったし…。
【地図等の詳細データはヤマップにて】
https://yamap.com/activities/9777001
【登山レポート】
目の前に現れた焼岳を見て、これ以上は進めないと一瞬で悟りました。山登りを初めて、ピークを踏まずに引き返したのは今回が初めてかもしれませんけど…。雪が積もり易いエリアとは聞いてましたが、まさかここまで雪が積もっていたとは。ラッセルしまくってなんとかここまでたどり着きましたが、残念ですが気力的にここが限界です。
・焼岳南峰は遠かった…。アイゼンのみで歩けるぐらいの雪の量ならなんて事ないんだろうけど。
雪山の焼岳に来るのは今回が初です。厳冬期の焼岳に登ってみたかったのですが、中の湯温泉までの道は4WDの車じゃないと入れないと聞いており、私の車は二駆なので半分諦めてました。が、ラッキーな事にお友達のオクムラさんの車で連れて行ってもらえる事になり、二人で焼岳を登りに中の湯温泉に向かいました!
・中の湯温泉旅館の駐車場に到着
・中の湯からでも十分景色は綺麗です
登山開始直後からとんでもない雪で、お友達のオクムラさんと中の湯温泉の裏道からズボズボとラッセルしなら進みましたが、登山口にすらなかなか着かず息が上がります…。そして二人でなんとか登山口のある国道に出ると、目の前に誰も踏み込んだ気配のない雪原が広がり、その先に雪で完全に雪で埋まった登山口であろう場所が見えて愕然とします…。
・中の湯温泉の裏の道からスタートです
・少しトレースがあるけど
・まだ登山口に着いてないのにコレです
・やっと登山口のある国道の峠道へ
・あぁ、登山口が〜。ホンマに行けるのか?
どうするべきが立ち尽くしていると、先に登っていたお二方と合流しました。ここをこれから進むとの事なので、ではみんなで頑張りましょ!って事になった訳で、少し安心です。
・先頭を行くオクムラ氏。雪ハンパねー
登山口を入りひたすらラッセルっして進みますが、やっぱ結構シンドイ。そして早速今日一番の急登の直登へゾーンへ。雪深い上、底が凍っており滑りまくる〜。私はワカンからアイゼンに履き替えるのが面倒なので、結構辛かったけどワカンとストックのみで男の意地で上まで登りきりました。アイゼンだったらもっと楽だったはず〜
・本日の核心部。とんでも急登に突入
・みんなで急登をなんとかクリア!
そしてその後、雪が更に深まって行きます…。始まってからずっとノントレースのフルラッセル状態。交代しながら頑張って来ましたが流石に辛い。しかも距離的にまだ全然進んでない。雪の中に腰まで埋まった時、もう今度こそダメかと思いました。そして皆さんも立ち往生。
でもまだ焼岳の姿すら拝めて無い訳で、まだ引き返すタイミングではないと言う気持ちでラッセルを再開!
・遂に腰まで埋まる…。道も良く分からんし
・まだ諦められまへん!何故か私が先頭〜
・ウォォォ!壮絶や〜
・疲れ果てた私は最後尾へ。皆さんヨロシク
・なんかこの山は木はデカい気がする
・やっとで樹林帯を抜けた!ハァ〜
この辺りで、バックカントリー部隊と出会い、その後、新たなメンバーとも合流して五人に!みんなで力を合わせて山を登るなんて、いつもにない展開にワクワクしました!
・目の前に霞沢岳が!少し苦労が報われる
・穂高はご機嫌ななめで雲の中
・もう少しで焼岳が見える広場に出るはず
なんとかこの樹林帯を抜けて、とりあえず焼岳を拝みたい!と思っていたら遂に焼岳の見える広場に到着…!
うぁ〜、焼岳デカいし、山頂遠いし。必死にラッセルしてなんとかここまでたどりついた訳ですが、あそこに行くのもう無理やん。ここまでコースタイムの倍の三時間かかりましたが、この感じだと山頂まで恐らくもう三時間かかりそう…。山頂に着くのは14時です。下りに4、5時間と考えると、日没覚悟で挑めば行けなくも無さそうですが、また鬼ラッセルは続きそうですし気持ち的にはチョットもう限界かもです…。
・マジッスか!焼岳遠すぎやん
・皆さんコレ以上進む気ナッシング!休憩モードに入りました
・オクムラさんと焼岳と記念撮影〜
・陽希な彼も楽しんでおります!
・ここまで来れて本当に良かったです!
・この広場のみでも眺望はなかなか
・今日はこれぐらいにしといたるわ!
一緒に頑張った皆さんと労を労い合い、この場を去る事に。正直悔しいです。辛くても、泣きそうになっても、これまで引き返した事は無かった訳で。今回は仲間もいますし、中の湯温泉にも入りたいですし。撤退する勇気と大事だと認識。今後変な癖がつかなきゃいいなと思いました。
下山する時に、何人の登山者が涼しい顔をして我々が作ったトレースを登って来たのには、少しイラッとしましたけど(笑。
・帰りはトレースがあるので全然楽っす!
・ガンガン下ります。スノーシューは下りが苦手と言う事が良く分かりました。私はワカンでしたけど
・今日一の絶景の山は霞沢岳!西尾根を登ってみたい年頃なのです!
・帰りは写真を撮りながらワイワイと
・鬼急登の下りメチャメチャコエー
・遂に国道まで戻って来てしまった…。楽しい雪山が終わってしまう〜
・生きて中の湯温泉にとうちゃこ
焼岳登頂を断念した代償として目的の温泉へ〜!日帰り温泉フリークの私としては必ず温泉に入りたかったわけです。山は逃げないからまた登りに来ればいんですよ〜。まぁ温泉も逃げないですけど〜。
・予想以上に綺麗だった旅館の中!
・ラウンジから穂高を一望。素晴らし過ぎる
・また穂高いきてーなー!まぁまた夏ですかね
今回の焼岳は予想外の積雪と敗退となりましたが、色々な人との出会いもあり、狂った様なラッセルをする事も出来て、また大きく経験値がアップしました。
4WDに車を買い替える決心もつきました(燃費が悪くなるから躊躇してましたが)。もし早く車が変わったら、また来月リベンジしに来ます!その時はもうちょい雪が通常モードになっていますよーに〜