東尾根ピストンルート
登山日 2021/3/10(水)
総歩行距離 11.5km/累積標高差↑1800m↓1800m
体力度★★★★★
危険度★★★★☆
絶景度★★★★★
※あくまで個人的な感想と計測
【コースタイム 】
鹿島山荘→爺ヶ岳(ピストン)
・登りCT不明 →結果9:15
・下りCT不明 →結果3:30
・トータルCT不明 →結果12:45
※結果のタイムは休憩時間も含む
雪の状態にもよりますが、健脚の方なら登りは6、7時間もあれば登れるのではないでしょうか。今回は天気の回復を待つ為に、登りであえて計4時間も休憩してます(笑
【登山口へのアクセス】
登山口は鹿島山荘と言う小屋の裏に。東尾根はバリエーションルート扱いですが、登山口にはちゃんと看板がありますし、ルート上にもピンクリボンあります。
鹿島山荘へは、安曇野インターから車で40分ぐらい。道路沿いに10台ぐらいの駐車場もあります。トイレ等は多分無いのでご注意を。
【今日の温泉】
湯けむり屋敷 薬師の湯 750円
扇沢に行った事がある方なら、一度は寄った事があるのではないかと思われる温泉。私も今回二回目です〜。
弱アルカリ性低張性中性高温泉と言う事で、簡単に言うと無色透明なナチュラルなお湯。サウナや水風呂ももちろんあります。内湯も露天風呂も広く、少し熱めのお湯はボロボロの体を癒やしまくりで、ゆっくりリラックスして入れました!
【地図等の詳細データはヤマップにて】
https://yamap.com/activities/10200145
【登山レポート】
今回は以前から気になりつつも、ソロでは全く行く気が起きなかった、冬の爺ヶ岳を東尾根から登ったお話です。
爺ヶ岳と言えば、扇沢の柏原新道から種池山荘を経由して登るイメージですが、ご存知の通り冬は11月いっぱいで登山口への道路が閉鎖されて、アクセスがかなり困難になってしまいます。そこでその代わりに現れるルートが今回登った東尾根。冬期限定で積雪期のみ登る事が出来ると言われる、いわゆるバリエーションルート。一般登山道ではなく、地図にルートはありませんのでご注意を。
冬に物好きが好んで登る人気ルートらしく結構ハードで危険な箇所もアリ。ネットで検索するとピンピンの雪のナイフリッジを楽しそうに歩いてる画像が良く出て来ますし(汗。
今回は東尾根経験者でもあり、前回の甲斐駒に引き続き、山友のリョウさんとその友人のヒデパイセン、そしてその更に友人の姉御的存在のカヨさん達に同行させてもらえる事になり、四人でいざ爺ヶ岳へ〜。ついに東尾根を登る事が出来ました!皆さんありがとうございます!
スタート時間はなんと夜中の三時。三人とも超健脚ですし、多分こんなに早く出なくても普通に日帰り出来そうな感じですが、尾根上に出たとこのジャンクションピークと言う場所でご来光を拝もうと言う計画みたいで。時間に余裕があるのは良い事ですしね。
てな感じで鹿島山荘をスタートし、雪の東尾根を順調に登り進めて行きましたが、良くも悪くも予想外の展開となってしまいました〜
・夜中の3時半に鹿島山荘から四人でスタート。決して中に忍びこもうとしてる訳ではありません
・バリエーションルートと言う割にはちゃんとした登山口の看板が
・硬い雪が地面を覆っているので、これなら今日は歩き易そう。暗いせいか最初の進行方向が少し分かり辛い
・えっ、本当にこれ道なん?って感じの土手みたいなミラクル急登がいきなり開始…。途中で雪無くなるし、また雪出て来るしで前半はずっとこの坂道と格闘(汗
・チョイ休憩中。坂が急過ぎてアキレス腱が痛すぎ。雪が無い場所でもアイゼンが大活躍しました
・だんだん尾根っぽくなって来る
・急登を越えてジャンクションピークに到着!ここから爺ヶ岳が見えるはず
・ここでご来光を拝む事に。まだ5:30なので日の出まで時間を潰します。かなりサビーので皆さんダウンを着ます
・下界の夜景が綺麗
・うーん、今日は晴れ予報のはずですが、爺ヶ岳にはガッツリ雲がかかってますけど…
・三脚を立ててご来光を待つヒデさんとリョウさん
・出て来ましたけど、雲が多め…
・出ました!なんだかんだで綺麗〜
・まあまあモルゲンな爺ヶ岳。綺麗だけど染まり具合はチョイイマイチかも。山頂にかかった雲が気になるなぁ
・ジャンクションピークで1:30時間休憩して7:00に再開。
スタート時間が早すぎたのと、このままだと山頂の雲が無くならないので、時間稼ぎしながら登ろうと言う方針に変更
・いい感じのハードな登りが始まります
・アホみたいな急登が連続。ピッケルを使いながら先へ。雪は結構硬い
・山頂の雲がどんどん厚くなり天候が更に悪化。風もかなり強くなり、少し雪も降り出す始末…
色々な天気予報をスマホで再確認すると、12時過ぎから雲が無くなり晴れるとの事。しかしこのペースだと10時過ぎには山頂に着いてしまいそう。天気予報的には10時〜11時が最悪の天候らしく…。
そこで四人で相談した結果、再び長い休憩(時間稼ぎ)を開始する事になりました〜
・寒いのでツェルトを出してみるヒデ隊長
・すると突然の突風でヒデさんのツェルトがタコみたいに飛んで行きました!みんな大爆笑〜
・風のせいで上手くツェルトが被れないカヨさん
・なんだか良く分からなくなってるリョウさん
とりあえず賑やかで楽しい休憩〜
・休憩する事1時間半、雲が少し取れて来たので再び登山を再開する事に
・蓮華岳が見えた!凄い立派っす
・雲が薄れて今日初の爺ヶ岳の山頂が!先っちょ光っとるやん
・P3付近を通過。激しい雪の急登が続きます
・そしていよいよ核心部のP2の辺りへ接近
・ナイフリッジな雪の上を進む。慎重に
・余裕のリョウさん。でも落ちたらヤバい
・いい感じに雲が晴れて来ました!期待大!
・それにしてもこの尾根本当に急登ばっか…汗
・そしてやっとで山頂目前のP1(矢沢ノ頭)へ到着〜。しかし何故かまたガスガス…。またかよ!
・さっきまで晴れてたのにめちゃくちゃガスガスってる爺さん…。真っ白やん。
現在の時刻は10時半。10時〜11時が天気が1番悪いとの予報でしたので、確かに予報は当たっていると言う事なんですよね。
このまま山頂にアタックしても真っ白なのは目に見えているので、昼から晴れると言う天気予報を信じて、三回目の長い休憩に入りました…。今日どんだけ休憩してるのねん(汗
・寒い中ダウンを着てひたすら雲が晴れるのを待ちます。すると槍ヶ岳方面の雲が取れて来ました〜。もうそろそろ晴れるかも!
・待つ事50分、天気予報の通りに本当に厚い雲やガスが流れて薄れ、山頂が見えて来ました
・やっとで山頂へアタック開始!
・近そうで遠い山頂…。しかも結構な登りでかなりシンドイ。正に最後の試練って感じ。雲が凄い速さで流れて行くのが綺麗
・あと少しですが、かなりの急登な上、爆風でなかなか先に進まない。皆さん本当に早いです!みんなの写真を撮るフリしてチョイチョイ休む私。
・辛い代わりに周りには素晴らしい景色が広がる〜。そして
・遂に登頂完了!色んな意味で長い道のりでした〜。青空で山頂に来れて、本当に待ちまくった甲斐がありました
・山頂は爆風で地吹雪が吹きまくり!おかげで私の三千円のお気にのサングラスが、ぶっ飛んで北アルプスの谷間に消えて行きました…。
・雲が取れて遂に剱岳も出現!くっきりです
・立山の雄山もかなりキレい〜
・雲が取れると奥の方に薬師岳も!左のピークは針ノ木岳か?スーパーナイスです!
・鹿島槍ヶ岳も素晴らしい!
・帰りたがらないリョウさん
・皆さんありがとうございました〜!晴れるまで時間稼ぎしまくりで大正解でした
・長く尖った東尾根の道のり。名残惜しいですが下山を開始しましょう
・振り返ると、爺ヶ岳の三つのピークが綺麗に見えました!午後は本当に晴れましたね。天気予報すげーなぁ
・山頂は爆風だったので、P1まで戻ってお昼ご飯を食べる事に
・後は尖った感じの急な尾根をどんどん戻るだけ。登り返しもないので登りより大分楽チン。でも帰りも気を抜かずに
・帰りももちろんナイフリッジ通ります。そこまで怖くはないけど慎重に
・クライムダウンしたくなる様な激下りも慎重に。皆さんスタスタ下って行きます。流石
・サラバ爺ヶ岳!
・サラバ鹿島槍ヶ岳!いつか冬に登って見たい
・ジャンクションピークを過ぎて平和な樹林帯へ。後はもう安心か、と思ったら
・安心じゃなかった…。最初の怒涛の劇下りが開始!雪が無い場所でもアイゼンが活躍〜。
正直ナイフリッジより、この坂の方が核心部なんじゃない?
・無事に下山しました!朝は暗くて見えませんでしたが、こんなの道って言うか、ただの壁やんか
・あー楽しかった!結構辛かったけど…。
皆さん何事もなく無事に下山完了!朝早く出過ぎたせいか、休憩しまくりの登山となり、こんなの初めてです。
でも待った甲斐があり素晴らしい青空と眺望を拝む事が出来ました!大人数で山登りをあまりしない私にとって、久々に賑やかな登山で楽しかったです!やっぱり厳しい山の景色は本当に凄いですね。本当に登れて良かったです〜。
今回は天気の関係でなんとか有休をとって来ました。そして次の日は仕事。他の三人は次の日も休みをとっていて、下山後に夜に打ち上げをやったみたいです。私は仕事休めないのでボロボロになった体でなんとか富山に帰還しました…涙
来年もまた登りに来ると思いますのでヨロシクです!こう言う難ルートは充分に安全に配慮して上らないとですね〜
ではでは