今日も山を登って来ました

山登りへの思いやレポートを写真で紹介するブログです

谷川岳の冬は西黒尾根から

谷川岳(標高1977m 日本百名山

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西黒尾根から天神尾根ルート

登山日 2022/2/26(土)

総歩行距離 7.2km/累積標高差↑1426m↓851m

体力度★★★★☆

危険度★★★★☆

絶景度★★★★★

※あくまで個人的な感想と計測

 

【コースタイム 】

谷川ロープウェイ土合口駅→登山指導センター登山口→西黒尾根→オキの耳→山頂トマの耳→天神尾根→谷川岳ロープウェイ天神平スキー場駅

・登りCT4:30 →結果3:55

・下りCT2:13 →結果1:40

・トータルCT6:43 →結果5:35

※結果のタイムは休憩時間も含む

 

【登山口と駐車場】

ロープウェイ土合口駅の建物内に立派な駐車場があります。1日1000円でちょっとお高め。ロープウェイ駅の外にも駐車場がありましたので、もしかしたらそちらは多分無料かも。

天神尾根はロープウェイに乗ってスキー場まで上がりますけど、西黒尾根の登山口はここから道路沿いに登った登山指導センターの裏にあります。

 

【地図等の詳細データはヤマップにて】

https://yamap.com/activities/15863635

 

【登山レポート】

二年ぶりに谷川岳へ。

谷川岳と言えば、秋の紅葉と冬の雪山が有名。特殊な地形の関係で天候が不安定で変わり易く、そして群馬県なのに豪雪地帯でもある。谷川岳は2000mに満たない山なのに森林限界がしっかりとあって、山頂では日本離れした大絶景が広がる。

そして何より谷川岳で亡くなられた方が800人以上もいて、それはエベレストとかよりも多かったりしてギネス記録に認定されている事でも有名。でも登山の一般道は夏でも冬でもそんなに危険でも難しくもないから、どこでこんなに大勢亡くなられたのかは正直謎だけど、恐らく登山ではなくてクライミング系で亡くなられた方が多いんだと思う。

そんな谷川岳は雪山登山でもとても人気。初心者向けの雪山ルートとして紹介されていて、天神尾根はロープウェイでアクセス出来て距離も短く山頂までそんなに時間がかからなくて関東から近いせいか、週末はいつも多くの登山者で賑わっているイメージ。初心者向けと言っても結構急登が続くし、天候も荒れやすいから個人的には誰でも楽勝で登れる感じではないと思っているけど。

僕も谷川岳には昔から紅葉や雪山シーズンは何度か来ていて、初めて冬の天神尾根を登った時は凄く楽しかったし、その山頂で大絶景に感動して谷川スゲー!って思ったのを覚えている。

けど、でもチョット気になるのはやはりその登山者の多さで、晴れた週末はその尾根にアリみたいに登山者の大行列が出来る事でも有名。山頂も人でごった返す。バックカントリーでも人気だから、登山者だけでなくスキーやスノボーを担いだ人で大行列となり渋滞も起きる。

個人的には谷川岳の天神尾根は冬の唐松岳の八方尾根とノリが似てるといつも思っていて、両方とも初心者向けの雪山と紹介されていて、ロープウェイでアクセス出来て、山頂までそんなに距離がなくて、それなりに急登が連続して、山頂ではとんでも大絶景が広がるフォトジェニックなお山。そして尾根に連なる登山者の行列。みたいな。だから最近の僕の心境的には谷川岳唐松岳も、何回か行ったし人も多すぎるからもうあまり行く必要はないかなと思ってました。

でもそんな谷川岳で唯一気になっているのが、冬の西黒尾根。西黒尾根は谷川岳をロープウェイを使わずに下から登るルートで、距離短めなのに一気に1500m近く標高を上げるからかなりの急登続き。日本三大急登の一つにもなっていたりします。昔秋に登った時はそこまで大変では無かったけど、鎖場があったり後半の岩稜や岩壁みたいとこを登りつめるのは天神尾根と違って中々スリリングでとても楽しかった記憶が。

谷川岳の山頂から雪の西黒尾根を眺めると、急峻な岩稜にこんもりと雪が覆いかぶさり、所々クラックも入っていたり、立派な雪庇もあったりしてその見た目はまあまあ物々しく、登山者もほとんどいないから大人気の天神尾根とは大分異なる雰囲気。だから次に谷川岳を登るのは冬の西黒尾根なんだろうなとずっと思っていたわけで。

もう厳冬期って言うのも終わってしまいそうだし、珍しく天気予報も申し分無かったから、富山からはちょっと遠いけど、久々に谷川岳に行って見る事にしました。

 


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・AM8:25 お久しぶりの谷川岳ロープウェイ。

今日はロープウェイには乗らなくてもOK。多分帰りは乗ると思うけど。道路沿いに登って西黒尾根の登山口に向かいます。


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・それにしてもメチャクチャ雪が多い。来る時も道路とか街に積もった雪も凄かったし。こんなんで本当に西黒尾根登れるんやろか…


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・登山口はこの登山指導センターの裏の道をしばく進んだとこにあったはず


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・ていうか登山口への道が完全雪で埋まっとるやんけ…。なんやコレ(汗。なのでここから強制スタートみたいです


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・早速アイゼンを装着。今回は、ここ最近全く出番の無かったキューブ君とグリベル君のコンビで頑張りたいと思います。


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・スタート早々から雪多し。先週も結構雪降ってたみたいだし、ラッセル確定なのは実は来る前から覚悟してました。

そんな西黒尾根をちょっとでも楽に攻略する為に、せこくて性格が悪い僕が立てた今日の作戦は、あえて遅めに入り、最後尾スタートして先行者にガッツリとラッセルしてもらって道を踏み固めて貰う事。こう言うのをトレース泥棒と言います。でも犯罪ではありません。


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・最初の樹林帯から結構登らされてる。途切れない登り。噴き出る汗


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・本日は最高の天気ですやん。気持ちええ


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・本日初の展望。真っ白な谷川岳がお出迎え!まだ標高低めなのに既に凄い雪庇が出来てるし。


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・やべー、前の人に追いついてまった。そしてちらほら登山者が増えて来た。でも引き続きしっかりと道を踏み固めてもらいたいから、ペースダウンして極力抜かない様に努めます(汗


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・アザース!ありがたく使わせて貰ってます


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・それにしてもひたすら急登。しかもクソ暑いから上着はフリースだけだけど既に汗でびしょ濡れ。サングラスも自分の熱気で曇る始末


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・どんどん高度を上げていっております〜

 

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・ホンマにゴリ雪急登やなぁ


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森林限界越えたっぽい。あそこを抜けるにはピッケルに持ち替えておいた方が安全そう。夏は鎖場があるとこか。


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・そしてそこを越えると真っ白な谷川岳が出現!谷川岳が双耳峰なのもはっきり分かるしメチャクチャかっこええじゃんか!空も青すぎるし


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・素晴らしすぎる西黒尾根!これからここを歩くと思うとなんか嬉しい。良く見ると遥か先の先頭集団はまだ山頂に着いてなくてラッセルしている模様。

皆さんアザース!本当に助かっております〜

 

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・見た目よりやっぱ結構急な感じ。ズボズボ


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・今にも崩れそうな大雪庇。今年は雪多いのね


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・一ノ倉方面。谷川岳に来るといつもガスってる事が多いからここまで遠くまでクリアなのは初かもしれない


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・秋に来た時の西黒尾根とは似ても似つかない場所です


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・なんかこの辺見覚えあるわ。後半の岩壁のとこね。


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・本日一番の頑張りどころか。そこまで危なくも怖くはないけど結構壁に近い感じ


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・上から見るとなんか凄い。こんなとを登ってきたんですね


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・新潟方面の景色も素晴らしすぎ!西黒からじゃないと見れない風景。手前の山は朝日岳白毛門、奥のなだらかな山は巻機山か。

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・前を登っている集団と少し交流してしばらく一緒に進む事に。くどいけどこっちから見る谷川岳カッコええ〜です。


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・こっちの方からなんか雪崩れっぽい音が聞こえましたけど(汗。結構ヤバかったりして


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・ひたすら急登。トレースがあるってありがたや


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・大分上がって来たかも。あの岩はザンゲ岩か


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・左の白い山は恐らく武尊山ですね。更に奥の右の白いのは赤城山。本当に遠くまで見渡せる


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・あっちは天神尾根。お馴染みの登山者の行列が(汗。流石です


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・空に吸い込まれそう!もうちょっとで天神尾根と合流か。地味に雪崩れを心配しながら登ってる自分。


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・合流しました。肩ノ小屋のトコっす。人いっぱいで賑わってます


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万太郎山方面のこの景色を久々に見たけど相変わらず素晴らしい!手前のデカイのはオジカ沢ノ頭。その奥が万太郎。いつか行ってみたいです


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・では山頂へ〜


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・PM12:05 谷川岳トマの耳に登頂!

谷川岳は双耳峰なので主峰はもう一方のオキの耳になります。


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・あっちに見える尖ってるのがオキの耳。谷川岳と言えばこの景色!雪庇もご立派。相変わらず凄いっす


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・少々登ります。西黒から来たせいかチョイ疲れ気味ですが


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・本当に大人気


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・PM12:25 オキの耳に登頂完了!いやー、西黒尾根から登るのは素直に楽しかった〜!



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・ではまたトマの耳に戻りまっせ。左側に見えるモコモコした尾根がさっき登って来た西黒尾根っす


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・戻りながらの絶景と記念撮影!

 

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・小屋で昼飯食べようと思ったけど、寒いから下山してからにしますわ。


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・帰りは久々に天神尾根から下山しまーす


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・こっちはこっちでそれなりに急なんでよね〜。滑り落ちない様に注意


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・この斜面をバックカントリーの人達が滑っていく


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・こっちからの谷川岳もいいけど、やっぱ西黒からの方が絶対かっこええって!


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谷川岳を下りてからロープウェイまでの最後のアップダウンが地味に応えます


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・西黒尾根が良く分かるアングル。あんなとこ登ってたとは


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・PM14:10 ロープウェイがあるスキー場にとうちゃこ!


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・屋根の上の雪スゴ過ぎやない?


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・相変わらず綺麗なとこでした〜


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・このネパールキューブは一年ぶりに履いたせいか少し足が痛かったし、最近履いてる軽量冬靴のスカルパのやつよりどうしても足が重く感じるけど、爪先も冷えにくいし、しっかり感もあって安心感が半端なかった。流石です。冬はこっちの方が無難かもです。


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・帰りはいつもなら谷川岳付近の水上の温泉に行きたいとこだけど、今回は帰り道の途中の新潟にある人気のサウナ、みつけ健康の湯ほっとぴあさんに寄り道する事に〜。ここに来るのも地味に楽しみにしてたかも


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・サ(サウナ)飯が美味すぎ!山登りでクタクタになった後のサウナはマジで気持ち良すぎて病みつきです!

 

久々に谷川岳に行ってみて、恐る恐る西黒尾根を登って見たけど、はっきり言って天神尾根より絶景だし、純粋に楽しいし、ロープウェイ代浮くし、人少ないし、こっちの方が断然おススメ!こっちを知ったら天神から登る気が無くなってしまうかも。難易度的にはかなり急な急登が延々と続くので初心者の方にはちょっとキツそうですけど、雪山をそこそこ登り慣れてる人なら全然問題なく登れるのでは。思ったより怖くなかったし(雪崩れは怖かったけど)。ラッセルで道を切り開いた方々には感謝感激、作戦大成功です。

それにしても谷川岳は相変わらず綺麗だったし大人気だったなぁ。

 

ではでは