今日も山を登って来ました

山登りへの思いやレポートを写真で紹介するブログです

笈ヶ岳で藪漕ぎアドベンチャー

笈ヶ岳(標高1841m 日本ニ百名山

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中宮発電所から中宮温泉下山ルート

登山日 2022/4/30(土)

総歩行距離 17.9km/累積標高差↑2185m↓2100m

体力度★★★★★

危険度★★★★☆ 

絶景度★★★★★

※あくまで個人的な感想と計測

 

【コースタイム 】

中宮発電所→山毛欅尾山→冬瓜山→シリタカ山→笈ヶ岳山頂→冬瓜平→ジライ谷ノ頭→中宮温泉ビジターセンター

・登りCT7:20 →結果7:23

・下りCT4:45 →結果4:19

・トータルCT12:05 →結果11:42

※トータルに昼休憩時間は含まない

 

【登山口と駐車場】

白山一里野スキー場のそばにあるRCプラザと言うラジコンの屋外サーキットの駐車場に停めさせてもらいました。停めて良かったのかは不明ですけど、何台か登山者の方らしき車がありました。ちなみにRCプラザはこの時期はまだ営業してない様です。トイレもありません。ここから中宮発電所へ向かいました。

 

【地図等の詳細データはヤマップにて】

https://yamap.com/activities/16953008

 

【登山レポート】

色々考えた結果、今年の夏は北アルプスの未踏の山々やルート、北陸エリアの日本百名山、二百名、三百名山をいい加減に全部登る事にしました。なんでかって言うと、来年はもしかしたら東京に戻されてる可能性も出て来てしまって…。まだ決定ではなくあくまで可能性の話です。

それで早速地図を眺めてみると、百名山はともかく二百や三百も実はそんなに沢山ないんですよね。しかも今までこれらの山をノーマークだったわけではなく、毛勝山とか笈ヶ岳とか鍬崎山とかどれもハードで、あまりいい噂を聞かない山ばっかだったので、興味はあったけどずっと後回しにして来たわけです。

じゃあもうちょい鍛えて体力つけて、夏か秋に挑もうと思っていたら、なんと石川県の笈ヶ岳(おいずるがだけ。読めない)は期間限定で、残雪期の今しか登れないらしいのです…。

なんでかと言うと登山道と言うものがなんと存在せず、夏は藪まみれな事で有名。冬は雪で藪が埋まって道が出来るらしいのですが、豪雪過ぎて接近出来ず、登るとしたら残雪期しかないとのこと。しかも山頂までの距離も長いので、二百名最難関と言われてるらしくて…。

ちなみにひたすら藪漕ぎすれば夏でも登れるみたいですけど(汗。

なんで道が無い山を二百名山に選定したんだよ!って激しくツッコミたくなりますけど、深田久弥先生的には二百名どころか百名山にしたかったみたいです(ますます謎)。

イムリーなことに残雪期と言えばちょうど今。もう4月も終わるし笈ヶ岳を登るなら今しかなく、このタイミングを逃したら二度と登れないかもしれません。東京戻ってからわざわざこの山を登りに来るとも思えないし。

残雪のロングは毎度苦手で痛い間にあってきており、最近弱ってハードな登山は避けて来たからあまりやりたく無かったんですけど、嫌な事はササッと終わらせて、パーっと楽しいゴールデンウィークを迎えようじゃないか!と思ったりして…

 

※ロングルートにつき、今回のレポはちょっと長めで

 

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・前日入りで石川県の道の駅瀬女に到着。夕飯前に道の駅のすぐ側の比咩の湯(ひめのゆ)へ。最高にいい感じの温泉過ぎて、いい車中泊になりました〜

 

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・そして翌日。ダラダラしてたら起きるのが遅くなる。ではマッタリと登山口へ移動


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・車は白山一里野温泉スキー場のそばのRCプラザって言うラジコンのサーキット場の駐車場に停めさせてもらいました。昔ラジコンやってたのでかなりワクワクする感じの場所。5台ぐらい車が停まっていて、既にオイズルに向けて出発した模様

 

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・今日は残雪ロングと言う事で、かなり荷物を軽量化。軽くしたのは早く登る為ではなく、少しでも足や体への負担を軽減する為。残雪ロングでは毎年体の調子がおかしくなってしまうので、色々と対策はして来ました。ちと怖いです


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・AM5:25 いよいよスタート。もう1時間前に出発する予定が、どう考えても遅すぎる時間。でも焦らずのんびり気長に頑張りましょう。とにかくノートラブルで帰って来たいので


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・田んぼの脇道を進み、ここを左手にガーっと下ります


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・ダムらしき標識が見えると


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・これが噂の砂防渡り


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・結構高さがある上に、昨日の大雨で川が濁流になってて恐ロシア。慎重にはハシゴを下ります


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・砂防を渡りきったと思ったら、崖みたいな土手が立ちはだかる(汗


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・ドロドロやし、滑るし、汚れるし、しょっぱなからこれはあかんわ。やっぱこのルートヤバいんかなぁ


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・土手を登りきって林道を進むと


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・怒涛のパイピンク階段地獄。長すぎて上見えへんし


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・とにかくナゲー。汗ダクになり上着をワイルドにぬぐ


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・やっとでパイプ階段を登りきるといい感じの貯水槽出現


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・そしてその先からドロドロ急登開始(汗。道はかろうじてあるのでまだ迷わない感じ


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・でもすぐに藪っぽくなったり。それでもどんどん登らされる


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・しばらく悪路を登って行くと、花が咲き乱れるお花畑ゾーンへ

 

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・これはカタクリ?とにかく気持ち悪いぐらいわんさか咲いてます


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・と思ったら道がなくなり再び藪ゾーンへ(汗。道は無くてもピンテがあるのが唯一の救い。なんか今日は嫌な予感しかしない


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・元気がよくて感じの良いお兄さんが追いついて来た。そして休憩がてら交流。今日最初に会った人。少し安心。若いって素晴らしい〜!


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・ひたすら道無き急登を登り進むと今度は先の方に別の二人組の登山者の方が


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・ご夫婦?的な二人組で、お二人とも私より結構年配そうなにこんなとこをガンガン登るなんてかなりタフ。普通のハイカーはこんなとこ来ませんし


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・すると完全にスノーモードへ。雪は固く締まって滑るのでアイゼン無いと辛いかも


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・眺望も良いし休憩がてらアイゼンをザックから取り出す


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・本日のアイゼンは12本より軽量な10本爪をセレクト。ピッケルも悩んだ挙句車に置いて来てしまったけど本当に大丈夫なのだろうか…


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・雪道になった途端に歩き易くなった〜、わーい


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・AM7:45 結構大変だったけど最初のピークに到達(汗。ブナオ山と読むらしい。まだまだ序盤ではあるけど、スタートして既に2時間以上経過


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・ブナオ山から先は気持ちいい雪の尾根歩き〜。こんな感じになるのを心から願ってた


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・しかもどデカい白山もお見え!いい天気で良かったー!最高ですやん


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・と思ったら、メチャクチャ下り始めたし…


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・しかも雪が無くなりゴリゴリの藪地帯へ放り込まれる(汗。そして怒涛の藪漕ぎ開始。木や枝が足やストックに激しく絡み着き、跳ね返った枝はムチの様に腕や顔を叩きまくる…(涙


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・なんとか雪のある場所を探して藪を避けるけど、雪は雪で溶けかけてるから踏み抜きそうで怖い


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・そんな状況で更に凄い登りになってみたり。延々とこんなのが続いてしまい、気力は削ぎ落とされて、だんだん泣けて来る


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・しかも地面はドロドロのツルツル。アイゼンは泥道にも有効な事が判明


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・また雪が出て来て藪ゾーンを抜けた!


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・と思いきや、またハンパなく下らされて


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・藪ゾーンに叩き込まれる。マジで全然前に進みません(涙。本当にコレ以上進んでいいのか葛藤している自分


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・雪道になると途端に歩き易くなってホッとするけど、危険ッポい箇所もボチボチ出始めて来たから気を抜かない様に


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・そして遂に笈ヶ岳が姿を現す。右の先っちょが尖ったとこが山頂で、左のカールがカッコいい白い山は大笠山

ここまで実は約4時間かかってるのに、山頂は遥か先…。距離的には多分ここでまだ半分ぐらい。地味に絶望感。下山は日没になる事を覚悟。


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・雪道になって藪が無くなったのが救いだけど、かなり急登なトラバースな上に


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・滑落したらちょっと面倒臭そう


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・そして激登りゾーン。なんとかピッケル無しでクリア


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・やっとで途中にあるピークの冬瓜山(カモウリヤマ)が見えてきた。


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・足とかが攣らないように、マメに栄養補給。結構疲れてるけど今んとこノートラブル


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・AM10:00 カモウリ山手前の分岐。右側を登ってカモウリ山を通って行くか、左手のカモウリ平を進んでカモウリ山を巻くか。運命の分かれ道


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・絶対カモウリ平の方が楽なんだろうけど折角ここまで来たからカモウリ山に寄って行く事にした。なんかすぐに登れそうだし…


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・アホみたいな藪漕ぎのおかげで、ただの雪の登りは苦と感じなくなってる自分


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・右手には常に白山が見えていい感じ〜


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・と思っていると突然またクソ藪ゾーンへ。なんじゃこりゃ(汗


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・なるべく雪の歩けそうなとこを探して藪を避けるけど、右側は切れ落ちて危ないからあんま近づきたくない


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・なので藪まみれの方を仕方なく進んでみたり


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・でも藪を突き進むと、だんだん前も足元も良く見えなくなって、地味にアブネーし


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・なんやあの断崖絶壁は!道も無い上にアソコ登らせるんか


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・道は無いのに何故がロープはある。木や根っこにしがみつきながらよじ登る


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・AM10:48 かなり岩場っぽくなって来たなと思ったら、やっとでカモウリ山の山頂


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・ここ登るのが予想以上に大変で、時間も食ったのに、目的地の笈ヶ岳はあんま近づいてないと言う現実…


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・でも絶景!日本海も見えるし。高度感も凄い


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・笈ヶ岳の横にある大笠山もカッコいいなぁ〜。夏行ってみたいけど、あっちは登山道があるんやろか


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・白山が本当にいい感じ。今年こそはまた登りに行こう


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・山頂の先に進むとナイフリッジが。アイゼンつけたままこれを渡るのはちょい怖かった


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・カモウリ山を越えると再び雪道へ。次の目的地は先に見える丸いピークのシリタカ山。笈ヶ岳はまだまだ先なんです


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・雪の登りはしんどいけど、本当に藪よりは100倍マシ


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・こんな季節なのに樹氷も出てきた〜


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樹氷と白山


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・振り返るととっても綺麗!さっきいたカモウリ山が見える


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・AM11:23 シリタカ山の山頂に着いたっぽい


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・登りきると笈ヶ岳がお出迎え!大分近づいたけどやっぱまだ距離あるわー(汗。全然着かないじゃん


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・そして、またガーっと下る。今日何回登り返したんやろ…。帰りが本気で恐怖になって来た

 

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・それにしても樹氷がスゲー


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・ガチガチに凍っててハンパないわ


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・慎重にトラバースしながらドバーッと急降下


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・コレを登りきれば山頂に続く稜線に出れるはず。あともうちょいか


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・だんだん人に会う様になりましたけど、皆さん辛そう。それにしても、皆さん良くこんなとこまで来れたなぁ。タフな人しか来ないんでしょうね


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・どうやら目の前のピークの上に行かなきゃ行けないッポい。ここを右に行くか、左に行くかが運命の分かれ道。ちなみに両方にトレース有り

 

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・振り返ってさっきの人達が来てるか確認。どっちに行くんやろうか。不明

 

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・僕は右手をセレクト。オチを言うとこれってたぶん不正解…


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・藪とドロと岩の長い崖みたいなとこをよじ登るハメに…。


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・生まれて初めての藪絶壁登り。木や藪に必死にしがみつきながら上へ。落ちたら終了。ここが今日の核心部か…?


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・崖を登り進むと熊笹のジャングルゾーンに突入し、全く前が見えなくなる。絶対進むとこ間違ってるでしょ!と泣きそうになりながら自分にツッコむ(涙。樹氷と雪で体がベトベトに。無我夢中で藪漕ぎしながらとにかく適当に上へ進むと


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・なんとか抜けたっぽい!助かった〜


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・そして山頂手前の稜線へ。左手からさっきいた三人組が平和に登って来た(汗。どうやらさっきの分岐は左手が正解。あっちは断崖絶壁登りも藪漕ぎもありません…。勉強になりました


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・山頂はもうすぐそこ!って見えるけど実はここからがまだ結構あるんです(汗。実はこの日ここで撤退した人達が何組かいたぐらいで…。


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・そして気を抜くとまた深い藪漕ぎへ。しつこいです。今日は一体どうなっとんよね


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・藪を抜けると完全に雪山モード!前にいるソロのジイさんがタフすぎる。結構荷物重そうやし、ここまで来れるなんて凄すぎるわ


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・トラバースしながら山頂に向けて登り進むが、疲れはてて牛歩モードで。ちなみにあのピークは山頂ではなく小笈ヶ岳


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・空を見ると環水平アークが!僕を励ましてくれてるのね


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・小笈ヶ岳を通過して振り返るとさっき抜いたジイさんが座り込んで休憩してる。その後会わなかったからどうやら引き返した模様。山頂はすぐそこなのになんで諦めるのか


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・ついに山頂が目前に。山頂には何人か人がいいるのが見える。下山して来た何人かとすれ違い、励まされた(汗。今朝会ったタフなお兄さんともココで再会!やっぱ早かった。

本当にみんなタフすぎるし、凄過ぎるわ〜


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・あー、やっと山頂や〜(涙

 

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・しかし簡単には登らせてくれずに、山頂直下の断崖絶壁。半分崩壊してて、まあまあ危険。枝や熊笹にしがみつきながらなんとか上へ…


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・PM12:48 遂に登頂完了!あんなに雪山化してたのに、何故か藪チックな山頂。どんだけ藪が好きなんよ…(汗

長すぎて、無茶苦茶な道のりだったし(涙。でもハードだった割には足とかも今日は攣らなかったし、一応ノートラブルで来れて本当に良かった〜

 

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・白シャツが無惨な事になりました。この山はオシャレ着で来てはダメです。藪漕ぎまくるのでボロボロになります

 

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・白山と虹のセットが僕を祝福〜。本当に辿り着けてホッとしました


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北アルプスも全部見えてしまうとはなかなか凄い場所


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・目の前に大笠山。グレートトラバースで田中陽希さんが大笠山から笈ヶ岳に藪漕ぎして来てましたね。もう笈ヶ岳には二度と来たくないと言ってた様な。凄く分かります、うんうん

 

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・山頂には愉快な四名の方がいて交流させて頂きました。そして彼らから有力な情報が…。

今日笈ヶ岳を目指している人はなんだかんだで結構いましたが、実はその大半が僕がスタートした中宮発電所ではなく、中宮温泉のビジターセンターの登山口から川を渡渉して来ていたみたいで。そっちからだと前半のクソ藪漕ぎもルートも登り返しも無く、距離も短いから皆さんこちらから来るのが普通みたいで。なんで僕もそっちから来なかったのだろうか…。

来た道を帰るのは地獄だし、このままでは夜になるのは確定なので、私も中宮温泉に下りて、道路を歩いて車に戻る事にしました!キリッ。帰りが少しでも楽な事を祈ります〜


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・4人を見送って私は一人で昼飯。そしてしばらく山頂を満喫。帰りがマジでコエー。こんなに下山が気が重いのも珍しいです(汗



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・PM13:22 では気合いを入れてボチボチ下山開始


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・下りの雪道は楽チンでただただ絶景〜


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・今朝会ったご夫婦?とここですれ違う。引き返されたかと思っていたので、嬉しくなりました!


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・サラバじゃ、オイズル!もう来ないから安心してくれ、アディオス!


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・断崖絶壁クソ藪漕ぎ核心部は流石に避けて反対側のルートから安全に戻る


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・この辺りで何人かとすれ違って少し話したけど、皆さん時間切れで引き返したらしくて。やはり中宮温泉口から登って来られた様です。


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・登り返しがエグい


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中宮温泉口ルートへの分岐はカモウリ山の向こう側。流石にカモウリ山はもう登らずに、当然カモウリ平から向かいます


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・藪とか一才ないカモウリ平の道のりは快適そのものなんだけど、結構アップダウンがあって思った程楽ではない。山頂で会った若い三人組がヒップソリで楽しんでました〜


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・今度はシリタカ山の先で会った三人組と再会。リーダー的な方がこの辺の地理や山について詳しくて、色々レクチャーしてもらいました。今日は時間切れで山頂まで行かなかったみたいです。この方達も発電所から入ったけど、中宮温泉のルートから下山すると言ってました。


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・PM15:10 やっと中宮温泉ルートへ入りましたよ。頼むから楽でありますよーに。実は水が残り少なくて凄く不安なんで


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・やっぱこっちも藪なんか…(汗


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・しかも急勾配だがらタチが悪い。しかも地味にナゲーし


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・ジライ谷の頭と言うとこを過ぎてから更に急勾配になり、崖っぽくなる。こっちから登るのも決して楽じゃないですね。かなりへばってるから下りもまあまあ地獄で…


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・なんか後半はずっとロープがかかって…。確かに藪は少ないけど全然こっちはこっちで楽じゃないやん


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・水も残りわずか、のどカラカラ。もっと持って来るべきだった。しかも激下りで足ガクガク…


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・PM17:08 やっと下りきったぽい〜。川と小屋があり、なんか安心感のある雰囲気


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・うぉー、癒されるわぁ〜。顔洗っちゃお


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・そして問題がこの渡渉。岩の間が恐らく1メートル以上はある上に、凄い水量…。

さっき会った下山中の人曰く、朝ここをジャンプした時はこんなに水無かったとの事。怖くて飛ぶ気が起きないので、先にその方に飛んでお手本を見せてもらいました…


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・勇気を出して僕もジャンプ!なんとかクリア(汗


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・登山口のビジターセンターまではさっきの方とおしゃべりをしながらのんびりと。ここまでくればもう安心です!


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・途中二箇所ぐらいトンネルがあったりして。日の出前にここを歩くのは怖そうですね


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・こんなとこ来る人おるんかね


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・PM17:35 ビジターセンターに着いた〜ああぁ!無事に無傷帰って来れました!藪で擦り傷だらけだけどね


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・ジュースの自販機があると思ったのに閉まってるし…(汗。でも水飲み場はありました


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・ビジターセンターの管理人の方に聞いたら、ここから車のあるスキー場まで4.5kmあり、歩いて1時間かかるらしくて。でも意外にも日が暮れなかったし、道路を歩いて1時間なら全然平気ですわ〜

 


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・さっきの一緒に下山した人は白山ホワイトロードのゲートに車を停めてチャリで登山口まで来たみたいです。なのでここでお別れ。疲れきってるからチャリ羨ましい〜


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・早歩きで、たまに走ってみたり


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・そうしたらなんと、さっきのチャリの人が車で迎えに来てくれました!なんて優し過ぎる人なんだろう〜(涙。ありがとうございます〜


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・PM18:30 無事に駐車場に帰還。朝と停めてある車は変わってないので、まだ帰って来て無い様です。ゲートは19時で閉まってしまうので、もう今日は帰れないかもしれないですね…。どうすんだろ。恐るべしオイズル


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・帰りは昨日入ったヒメの湯に行こうと思いましたけど、頑張ったから金沢で人気のサウナと言われる白山市のしあわせの湯へ。今回で2回目です。薬草サウナと冷凍サウナがボロボロの体に染みて最高に癒されました!

 

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・サウナの後は温泉の近くで能登豚骨塩ラーメンを食す!今日はゆっくりと寝て、明日はのんびりと東京に帰ります〜

 

今回は登山道が無くて長くてハードで有名な二百名山の笈ヶ岳を思い切って登ってみましたけど、予想以上に藪漕ぎさせられて、全然前進出来なくて、鬼畜でハードな道のりでした(汗。でも道中はバライティーに富んで飽きない道のりだった上に、天気にも恵まれて大絶景も拝めて。これでガスってたら帰っていたかも。遅めの時期でかなり雪が溶けていた様なので、もう2週間以上早ければ、藪をもうちょい回避出来てもっと楽しめたはず。近年稀に見る大変な登山でしたけど、それなのに何故か沢山の方が挑んでいて、人気な山なんだと言う事を実感です。でももうオイズルには来ません(笑

 

今回の登山で色々な経験も出来きて勉強にもなったし、世の中には自分の知らない色んな山がまだまだあるんだなぁととても勉強になりました。同じ山ばかり登らずに、未踏の山にどんどんチャレンジしたいです。残雪ロングでビビり気味でしたけど、とりあえず足とか攣る事ともなく、マイペースでのんびりと登れて、何事も無く帰って来れて良かったです。ちょっとは成長しとんやろか。こんな山でなんかあったり、天候が悪化したりしたら本気で命懸けですね…。

残りのニ、三百名山はこんな感じじゃない事を祈ります〜。

 

ではでは