今日も山を登って来ました

山登りへの思いやレポートを写真で紹介するブログです

毛勝三山は近くて遠い

毛勝山(標高2415m 日本ニ百名山

釜谷山(標高2415m )

猫又山(標高2378m )

f:id:imosyo7:20220521123515j:image

阿部木谷から馬場島ルート

登山日 2022/5/18(水)

総歩行距離 16.6km/累積標高差↑2210m↓2175m

体力度★★★★★

危険度★★★★☆ 

絶景度★★★★★

※あくまで個人的な感想と計測

 

【コースタイム 】

片貝東又登山口→阿部木谷→毛勝山山頂→釜谷山→猫又山→大猫山→ブナクラ谷→馬場島キャンプ場

・登りCT不明 →結果4:50 毛勝山山頂

・下りCT不明 →結果6:05 毛勝山→馬場島

・トータルCT不明 →結果10:55

※トータルに昼休憩時間は含まない

 

【登山口と駐車場】

魚津インターから県道132号を片貝川沿いに南下。片貝東又発電所より少し進んだところに毛勝山と僧ヶ岳の登山口があり道の脇に10台程度駐車可能。県道は途中から未舗装の悪路になるのでお気をつけて

 

【地図等の詳細データはヤマップにて】

https://yamap.com/activities/17397327 

 

 

毛勝三山は近くて遠い

 

知っている人は少ないかもしれないけど、北アルプスの最北端には僧ヶ岳(そうがたけ)と呼ばれる1800mチョイの山と、毛勝山(けかちやま)と呼ばれる2400mチョイの山がある。僧ヶ岳は大きな丘の様ななだらかな山容をしており、それとは対称的にお隣の毛勝山はピークや稜線が尖っていて少々厳つい印象。日本ニ百名山にも選定されている山だ。

二つとも僕の住む魚津市にあり、北アルプスの方を眺めるとまずこの二つの山が目に飛び込んで来て、とにかく大きく立派に見えた。

 

f:id:imosyo7:20220524212845j:image

・自宅の近所から見た朝の僧ヶ岳(左)と毛勝山(右)

 

でも剱岳や白馬などのスター級の山達に囲まれているせいかなんとなく地味な雰囲気があり、富山の人ぐらいしか知らないマニアックな山になってる気もする。毛勝山は剱岳のすぐ隣りにあるから、剱岳を見た事ある人なら絶対に毛勝もセットで見てるはずなんたけど、意識して見ている人は殆どいないかも。人気の唐松岳とか登ると山頂でカッコいい剱岳にみんな大興奮なんだけど、その横にある毛勝山を見て喜んでいるのは多分富山人ぐらいだろう。

 

f:id:imosyo7:20220525063203j:image

・早月尾根から目の前に見える毛勝山

 

僕が魚津に住み始めてこれらの山を知った時、北アルプスに本格的に進出する前にウォーミングアップ的にとりあえずこの二つを登ってしまおうと軽く考えた。毛勝の方はともかく、低い方の僧ヶ岳は夏であれば山頂付近まで車で行けて比較的気軽に登れると会社の人から聞いていたので。

と言う事で夏を待たずして5月のある日、さっそく残雪の僧ヶ岳に登りに行ってみたけど、急登の連続とあまりの雪の多さに正直面食らってしまった。こんな2000m足らずの低山に、今までの経験では考えられないぐらい雪が積もっていて、5月なのに稜線上は雪で痩せ尾根と化し雪庇も出来て残ったりしていた。

そんな僧ヶ岳をなんとか登りながらも、更に驚いたのはそのすぐ目の前に見えた雪化粧した毛勝山だった。僧ヶ岳とは比較にならないぐらい威圧的で迫力があり、パッと見どこからどう登るのか見当もつかなかったし、危険なオーラがプンプン漂っていた。あの時、今の自分にはこの山は登れないと素直に悟ったのを覚えている。

 

毛勝山をなんとか登ってみたくて、楽に登れるルートや方法はないかも色々と調べてみると、やはり自分の勘は正しかったみたいだ。毛勝山は、毛勝山と釜谷山と猫又山の三つのピークから構成されていてこれらを総称して毛勝三山と呼ばれている巨大な山塊であり、いかにもこの三つを縦走してくれって言う雰囲気なんだけど、これらの山には実は登山道が無いらしい。毛勝山と猫又山にはそれぞれにかろうじて登山道が整備されたみたいだが、まともな道ではないらしく結構ハードなんだとか。しかも三つの真ん中に位置する釜谷山には登山道は完全に存在しないみたいで。

じゃあどうやってこの三山を登ればいいのか。それは尾根の藪や谷が雪で埋まった積雪期に雪渓を登って狙うのがポピュラーなやり方らしく、いわゆる冬期のバリエーションルートってわけで。毛勝山に限らず、これが雪国での雪山のよくある登り方。雪が積もると道が現れて、雪が無くなると道が消えて藪になる。これまでバリエーションルートなんて殆ど登った事が無く、藪漕ぎなんてやった事が無いあの時の甘ちゃんの僕には、この状況がすぐには理解出来なかった。

雪が降ると毛勝山の北側にある大きな阿部木谷には、確かに雪で白い登山道が現れたけど、それは道と言うかただの巨大な壁か滑り台にしか見えず、とてもじゃないけど登れる雰囲気ではなかった。

無理に三山を縦走しなくても、夏になんとか毛勝山だけでも登ってしまえばと考えたけど、今の自分には例え難しくても、どうせ登るなら積雪期に登ってみたいなとも思ったりして

 

f:id:imosyo7:20220525063555j:image

・積雪した毛勝三山。谷に雪が積もると道(大雪渓)が現れる

 

こんなに近所からいつもいつも見てるのに、全然近づけない眺めるだけの存在。こんな山が今まであっただろうか。こうして毛勝山の実態を知れば知る程どんどん遠い存在になっていき、気づくと登ろうと言う発想はどんどん薄れて無くなってしまってしまっていて

 

それから二年

 

今年は絶対毛勝三山を登る。

3月のある日、会社で僕の富山生活が後一年で終わるかもと言う噂を聞いた時、突然毛勝山の事を思いだした。後悔したくないし、今の自分ならきっと登れるはずだ。

毛勝山の登山口である片貝東又発電所に続く林道は冬から春にかけて雪で通行止めになっていて、5月ぐらいからやっと開通する。道が開通すると、ネットには富山の猛者達が毛勝山を登っている情報がポツポツと出始めた。雪が溶けないウチに早く登りに行かないと。

そして毎日天気予報を眺めながら登る日をついに決定させた。自分の力量と天気が会うこのタイミングをずっと待っていた気がする。

 

f:id:imosyo7:20220521125028j:image

・毛勝山登山前日。夕方の毛勝山と右の山は剱岳。明日は絶対晴れる!剱岳を拝むのも本当に楽しみ。だから平日だけど有休を取得

 

f:id:imosyo7:20220521125113j:image

・早朝片貝東又登山口へ到着。毛勝山と僧ヶ岳の登山口になってます。久々にここ来たけど、相変わらず結構悪路だった。平日なのに自分以外に既に車が3台


f:id:imosyo7:20220521125105j:image

・相変わらず川が素晴らしい


f:id:imosyo7:20220521125124j:image

・AM5:50 ではスタート〜

今回も前回の皇海山に引き続き、山友のリョウさんと毛勝三山を縦走する事になりました!

東京から遠路遥々やって来たリョウさんが、ドデカい剱岳を目の前で拝みたいとの事で、その願いを叶える為に、毛勝三山を縦走して剱岳を目の前に拝みながら馬場島に下りるルートを計画。

なので私の車は早朝に馬場島キャンプ場にデポしてリョウさんの車で登山口まで来ました。もし三山の縦走に失敗したら車で戻ればいいだけですし。念願の毛勝三山縦走に相応しい、地味に壮大な計画なわけです〜


f:id:imosyo7:20220521125055j:image

・ここが夏道の道の登山口みたい。(行った事ないけど)。今回は雪渓を攻めるのでコチラには行かずに右へ


f:id:imosyo7:20220521125059j:image

・林道歩きは楽チン。新緑が爽やかでええなぁ〜


f:id:imosyo7:20220521125155j:image

・前方に雪渓ポイのが見えるけど、お目当ての大雪渓はあんなに小さくないはず


f:id:imosyo7:20220521125202j:image

・林道が終わって砂防にブチあたったら、この雪溜まりを登って上へ


f:id:imosyo7:20220521125108j:image

・あそこの狭いとこを慎重に通って砂防の上へ上がりまっせ


f:id:imosyo7:20220521125121j:image

・雪渓が増えて来たので早々にアイゼンを装着。ツボ足でも行けそうだけど、後で着けるのめんどいし、早く着けた方がかえって楽なはず


f:id:imosyo7:20220521125131j:image

・これからは植物の季節ですね〜


f:id:imosyo7:20220521125152j:image

・本格的に雪渓ゾーンき入って来た〜。前方に見える方々はバックカントリー軍団。こんなガタガタの斜面を本当に滑れるやろか


f:id:imosyo7:20220521125140j:image

・所々にワイルドなクラック。ご注意を(汗


f:id:imosyo7:20220521125116j:image

・振り返ると既に結構登って来たことを実感。下の方にさっきのバックカントリー軍団の方々が


f:id:imosyo7:20220521125135j:image

・登りはだんだん急に。先に見える別れ道は左へ


f:id:imosyo7:20220521125146j:image

・分岐を左に進むといきなり雪渓がドデカくなって来た!先の方にポツポツと登山者の方が。やっぱ自分達以外にも登っていた人がいたんですね〜


f:id:imosyo7:20220521125127j:image

・再び分岐が。アソコも左!


f:id:imosyo7:20220521125143j:image

・テーブル感が溢れるちょうどいいデカい落石があったのでここでちょっと一息。まぁまぁ登って来て、まあまあ疲れた。まだ先は長そうだけど、この後どんな展開になるか楽しみなばかり

 

f:id:imosyo7:20220521125457j:image

・イヤー、それにしても雄大な雪渓。どんどんデカく、そして勾配が増して来たし


f:id:imosyo7:20220521125533j:image

・これぞ大雪渓登り!って感じか


f:id:imosyo7:20220521125454j:image

・下を振り返るのも怖くなって来た


f:id:imosyo7:20220521125353j:image

・リョウさん奮闘中!


f:id:imosyo7:20220521125401j:image

・またもや分岐が。しかも分岐から先は勾配が更にエスカレートしとるやんけ


f:id:imosyo7:20220521125510j:image

・イヤー、楽しい!リョウさんの写真撮りまくり


f:id:imosyo7:20220521125440j:image

・もうちょいでさっき見えた分岐。今度はアソコを右!見たいです。

 

f:id:imosyo7:20220521160802j:image

・多分今ココ。ゴールはもうちょい?


f:id:imosyo7:20220521125525j:image

・分岐についたから、ここでドーピング。流石にキツい(汗


f:id:imosyo7:20220521125329j:image

・よっしゃ!もう一頑張りや〜

 


f:id:imosyo7:20220521125448j:image

・それにしてもめちゃくちゃ急やなぁ〜。白馬よりも針ノ木よりも急や


f:id:imosyo7:20220521125516j:image

・タイミング悪いけど、やっぱ落ちたらヤバ怖そうだからストックからピッケルに持ち替える事にします


f:id:imosyo7:20220521125451j:image

・シンドイけど、めっちゃ楽しい!そして今日はいつもみたいにそんなに調子悪くない


f:id:imosyo7:20220521125425j:image

・僧ヶ岳と越中駒ヶ岳と記念撮影〜。二つとも下に見えるなんて


f:id:imosyo7:20220521125410j:image

・海を眺めながら大雪渓を登るってなかなか贅沢!


f:id:imosyo7:20220521125306j:image

・いよいよ大詰め。キツけど、もうちょいで登りきれるハズ(汗


f:id:imosyo7:20220521125407j:image

・凄い迫力!やっぱこの雪渓すげー。いつも下界から指をくわえて眺めていただけの事はある


f:id:imosyo7:20220521125315j:image

・遂に終わりが!


f:id:imosyo7:20220521125300j:image

・リョウさんも奮闘中〜。もうちょいでっせ


f:id:imosyo7:20220521125358j:image

・なんと!雪渓を登りきると藪で行き止まりの展開に

 

f:id:imosyo7:20220521125418j:image

・そして藪の中の通路を進んで抜けると…

 

f:id:imosyo7:20220521125724j:image

・どどーん!と、でっかい剱岳の大パノラマが広がる!藪を抜けてからの大パノラマの演出は正直ニク過ぎ!


f:id:imosyo7:20220521125737j:image

剱岳だけじゃなくて、後立山の山々も丸見えやで!


f:id:imosyo7:20220521125742j:image

・景色は凄いけど、ここ山頂ではありません。左側へもう少し登り進むと


f:id:imosyo7:20220521125734j:image

・遂に毛勝山山頂が見えた!


f:id:imosyo7:20220521125728j:image

・AM10:40 そしてついに毛勝山へ登頂完了!最高のお天気で念願が叶いました!ワーイ

 

f:id:imosyo7:20220525205632j:image

魚津市民としては嬉しい限り!

 

f:id:imosyo7:20220521130004j:image

・山頂からは僧ヶ岳と駒ヶ岳が丸見えで見下ろせる。毛勝山はやはり高い山なんです。青い空と富山湾が素晴らし過ぎる!いつもはあっちからこっちを見ていたんだなぁとシミジミ


f:id:imosyo7:20220521130010j:image

・登って来た長い長い雪渓

 

f:id:imosyo7:20220525211542j:image

・お互い良く頑張りました!

 

f:id:imosyo7:20220521125841j:image

・山頂もいいけど、後立山が見える方に移動して絶景お昼ご飯を開始


f:id:imosyo7:20220521125836j:image

・冬は寒いから山頂に長居せずにとっとと下山してましたけど、最近やっと暖かくなって来たので、山頂ラーメン屋をまた再開!


f:id:imosyo7:20220521125824j:image

・しょっぱいのがウマいんだよね〜


f:id:imosyo7:20220521125830j:image

剱岳がスゲーかっこ良い!猫又方面に行かなくても、ここからで十分にデカイし

 

f:id:imosyo7:20220521130157j:image

・この角度から見る鹿島槍は斬新やん。久々に行きたいなぁ


f:id:imosyo7:20220521130154j:image

五竜も。こっちからだとなんかビミョー


f:id:imosyo7:20220521125737j:image

・そして白馬も!今年こそ不帰ノ嶮を歩けるだろうか


f:id:imosyo7:20220521125953j:image

・白馬からの雪倉からの朝日岳から更に左手に伸びるのは栂海新道。今年はテント担いで絶対に歩きたい!でも長すぎてスゲーしんどそう

 

f:id:imosyo7:20220521130243j:image

・後立山フリークのリョウさんはこの絶景に大満足のご様子!こんな良い天気で来れて本当に良かった〜。タイミングを狙った甲斐がありました


f:id:imosyo7:20220521130246j:image

・AM11:50 ではボチボチ計画通りに三山を縦走開始!どんぐらい時間がかかるか良くわからんけど、日が暮れるまでに馬場島に下りる事が出来ればいんだけど


f:id:imosyo7:20220521130241j:image

・まずは毛勝山南峰へ移動


f:id:imosyo7:20220521130254j:image

・前方に見えるのは次の目的地の釜谷山。カマタニではなく、カマタンと読むらしい、ユルキャラみたいな名前(笑。空の飛行機雲がスゲーし。虹雲も見えるし


f:id:imosyo7:20220521130251j:image

・南峰から先に進んだとこで藪ゾーンかにぶち当たり、早速先に進めなくなったし(汗

 

f:id:imosyo7:20220521130422j:image

・なかなか抜けれそうな場所が見つからずに、藪のプチ迷宮を彷徨うハメに…。面倒くせー。

実は毛勝山南峰から猫又山までは登山道がないみたいなので、雪が無かったら多分進めなかったんだと思う


f:id:imosyo7:20220521130345j:image

・なんとか藪をクリアして雪の稜線歩きに復帰。前回にカマタンが。まずはお約束のグワーっと下る


f:id:imosyo7:20220521130400j:image

・ボコボコでビジュアル的にスゲー雪道。あんなとこ本当に歩けるのか。崩壊しそうやけど…


f:id:imosyo7:20220521130342j:image

・急ではあるけど難しくは無い感じ。まあまあ登らされる

 

f:id:imosyo7:20220525212006j:image

・稜線上からは常に後立山の大絶景が〜


f:id:imosyo7:20220521130332j:image

・そして狭いとこをちょいトラバースすると


f:id:imosyo7:20220521130351j:image

・PM13:05 釜谷山に到着!ちゃんと標識アリ。毛勝三山の二座目

 

f:id:imosyo7:20220521130532j:image

・でははりきって三つ目の猫又山へGO! 前方に見えるピークがどうやら猫又山。その背後の剱岳の迫力が凄すぎ


f:id:imosyo7:20220521130543j:image

・なんか近そうに見えるけどそうでもないみたい

 

f:id:imosyo7:20220521130657j:image

・またもやドバーッと下る!足を滑らせない様に気をつけて


f:id:imosyo7:20220521130554j:image

・カマタンよりも平和な登りだけど


f:id:imosyo7:20220521130538j:image

・途中に藪みたいなとこを抜ける

 

f:id:imosyo7:20220525211816j:image 

・いかにも休憩して下さいって感じの岩場で休憩


f:id:imosyo7:20220521130604j:image

・毛勝山からの稜線が素晴らしいやん


f:id:imosyo7:20220521130607j:image

・でもまだ猫又山ではない。壁っぽいとこをの登り返すと


f:id:imosyo7:20220521130626j:image

・どうやらあの岩が突き出た辺りが猫又山っぽい

 

f:id:imosyo7:20220521130610j:image

・PM14:10 猫又山にも到着!本日の目的の三山縦走を達成〜。すんごく嬉しっす!


f:id:imosyo7:20220521130547j:image

・岩の上に立ってカッコつけたかったけど、アイゼンだから先っちょまで行くのはやめといた…。落ちたら終了系の岩場です


f:id:imosyo7:20220521130517j:image

・歩いて来た稜線を眺めてしみじみ。雪はまだたっぷりあるし本当素晴らしい山だ


f:id:imosyo7:20220521130914j:image

・そして下には猫又谷の大雪渓が。こっちもハンパなくビック!周回する場合はこの雪渓を下って発電所の方に帰るみたいです。

馬場島の方に接近しないとビックな剱岳が見れないと思っていたからわざわざ馬場島へのルートを計画したのに、馬場島に行かなくても十分過ぎるぐらい剱岳を拝めたから、この猫又谷から周回しても良かった気がする

 

f:id:imosyo7:20220521131000j:image

・と言う事で剱岳に向かって馬場島へ下山しましょう!


f:id:imosyo7:20220521131029j:image

・こんなにちゃんと、まじまじと剱岳を見るのは初めてかも。登った時は山の形なんて良く見えないし


f:id:imosyo7:20220521131034j:image

・早月尾根もまだ雪がたっぷり。こりゃまだ当分登れそうにないね。去年の七月の上旬に登った時も残雪状態で恐怖の連続だったし…。もうあんなのやりません


f:id:imosyo7:20220521131003j:image

・ちょこんと早月小屋が見えるけど、まだ雪に埋まっている様にも見えます


f:id:imosyo7:20220521131026j:image

立山も当分雪山気分が味わえそう〜


f:id:imosyo7:20220521131020j:image

・前方に見えるのが下山で通る東芦見尾根らしい。パッと見大した事無さそうだけど…


f:id:imosyo7:20220521131010j:image

・尾根へ続く道がとても分かりづらかった。藪を抜けて尾根へ向かう

 

f:id:imosyo7:20220521131135j:image

・なんとか藪を通過して猫又山から東芦見尾根へ


f:id:imosyo7:20220521131215j:image

・東芦見尾根は雪の稜線歩き。これなら楽勝や


f:id:imosyo7:20220521131206j:image

・振り返って猫又〜。こっちの面は雪が少ない


f:id:imosyo7:20220521131203j:image

・思ったよりこの尾根長そう


f:id:imosyo7:20220521131218j:image

・たまに雪が途切れると藪っぽいとこに突入。薄っすら道っぽいのはあるけど結構悪路なんですわ


f:id:imosyo7:20220521131212j:image

・藪を抜けると再びマイルドな雪の稜線へ。登り返しとかあって、ここまでの道のりでそれなりに体力を消耗してるから地味に辛いんですが…。


f:id:imosyo7:20220521131157j:image

・地味に遠い次の目的地の大猫山。向こうに見えるなだらかなとこが大猫の山頂か

 

f:id:imosyo7:20220521131610j:image

・すると突然アクシデントが!!

雪を踏み抜いて雪下の空洞へ落下。とっさにピッケルを突き刺して肩まで落ちたとこで停止…(汗。下半身は宙を浮いていて、上半身だけで、懸垂してなんとか脱出…ハァ、ハァめちゃくちゃ焦ったしピンチやった


f:id:imosyo7:20220521131200j:image

・2m以上はありそうな空洞で、下まで落ちたら本当にヤバかったかも…。踏み抜きそうな場所とかパッと見全然分からんかったし。怖すぎるわ〜、運が悪すぎた。でも無傷でラッキーだった


f:id:imosyo7:20220521131209j:image

・すると今度は雪が無くなって、また藪っぽいスーパー悪路へ(汗


f:id:imosyo7:20220521131138j:image

・イヤー、この尾根楽勝そうに見えたのに、実は結構厄介…


f:id:imosyo7:20220521131147j:image

・PM15:35 何にもないけど多分大猫


f:id:imosyo7:20220521131141j:image

・ヤバい、いい加減疲れて来た。と言うかこの尾根がなんか苦手。元気だったら楽しいんだろうけど、もうお腹一杯なんで早く下山したいです。そろそろ下山用の雪渓の入口があるブナクラ峠に着く頃だと思うけど、なかなかつかない

 

f:id:imosyo7:20220521131433j:image

・あの先に見えるピークっぽいのは鬼場倉ノ頭(おんばぐらのずこ)と言うめちゃくちゃなネーミングのとこらしいんだけど、特に何も無さそうだし、もし行ったら帰りの登り返しが面倒くさそうから二人で話合った結果スルーする事に決定。日が暮れる前になんとしてでも雪渓を下りなければ…

 

f:id:imosyo7:20220521131430j:image

・PM16:05 ブナクラ峠でプチ休憩。二人とも地味にお疲れモード。雪渓の傾斜があんまキツくなくて、サクサク下れる事を祈るばかり


f:id:imosyo7:20220521131405j:image

・あかん、思った以上に急(汗


f:id:imosyo7:20220521131353j:image

・最初チョット気を使ったけど慣れてしまえばそうでも。でも予想より急でした


f:id:imosyo7:20220521131411j:image

・ここは登るのも楽では無さそうやね〜


f:id:imosyo7:20220521131408j:image

・どんどん高度が下がって来た


f:id:imosyo7:20220521131420j:image

・雪渓の下から川の音が…。さっきの踏み抜きのショックで、また地面が抜けて落ちるんじゃ無いかって不安で仕方ない


f:id:imosyo7:20220521131350j:image 

・ほら、あんな穴とか開いてるし…。あの下は川だからね


f:id:imosyo7:20220521131402j:image

・無事に下りる事が出来たっぽい!思ったより早く下れて良かったわい


f:id:imosyo7:20220521131424j:image

・PM17:10 あー、なんか凄い助かった感が。まだ明るいし安心感に包まれる


f:id:imosyo7:20220521131348j:image

・アイゼンを外して、後は馬場島まで林道歩き。


f:id:imosyo7:20220521131345j:image

・本当に壮大な登山だった〜


f:id:imosyo7:20220521131414j:image

・アソコの上から下りて来ました


f:id:imosyo7:20220521131356j:image

・ブナクラ谷の入口。また今度気が向いたら赤谷山に来てみまっせ。剱の大窓、小窓とかどうやって行くんやろか

 

f:id:imosyo7:20220521131523j:image

・PM17:55 平和な雰囲気に包まれる馬場島キャンプ場に無事にゴール!


f:id:imosyo7:20220521131533j:image

・やっぱ剱岳は凄い!見た目もカッコいい!正直槍ヶ岳よりも凄い気がする


f:id:imosyo7:20220521131530j:image

・本日は念願の毛勝三山縦走完了!

 

富山に住み始めてから、この三山の縦走をやるまでかなり時間がかかったけど、十分に経験や体力をつけてから挑めて良かった!素晴らしい山だし、眺望も凄すぎ〜。来年もまだ富山にいたらまた来ると思いますぐ。今度は猫又谷で周回でしょうね。

あー、こんなにハードだったのに明日仕事とは…

 

ではでは