恵那山(標高2191m 日本百名山 )
広河原登山口からピストンルート
登山日 2022/9/4(日)
総歩行距離 12.4km/累積標高差↑1206m↓1206m
体力度★★★☆☆
危険度★★☆☆☆
絶景度★★☆☆☆
※あくまで個人的な感想と計測
【コースタイム 】
広河原登山口→恵那山→避難小屋(ピストン)
・登りCT4:05 →結果2:40
・下りCT3:00 →結果1:45
・トータルCT7:05 →結果4:25
※トータルに昼休憩時間は含まない
【登山口と駐車場】
中央道園原ICから登山口に向かうと、登山口の結構手前にゲートがあり、その横に駐車場があり、30台程停められそうな広さ。小さいですがトイレもあります。
【地図等の詳細データはヤマップにて】
https://yamap.com/activities/19380855
恵那山とおもひでぽろぽろ
この夏の終わり、なんとも言えない体験をした。この感覚をノスタルジーと言うのだろうか。
保育園から中学三年の夏まで育った場所。そこには約40年前の光景が広がっていて、ずっと止まっていた時間や記憶が再び動き出した気がした。僕は車を降りると、その光景を目の当たりにしてしばらく立ち尽くした。
テレビゲームも何も無かった時代。山と田んぼと原っぱしかない町。いつも社宅の駐車場で友達とよくケードロや缶蹴りとかして遊び、山や川で虫や魚を採ったり、秘密基地とかもを作ってみたり。
母親におつかいを頼まれると、お金とボールを持って養鶏場に卵を買いに行ったし、駅前の小さな商店街の豆腐屋さんで出来立ての豆腐を買っていた。そしてその帰りに駄菓子屋に寄ってガムのクジを引く。
家の近所にはポツポツと家がある以外は、見渡す限り田んぼとか雑木林とか小川しかなくて、ほんとにとなりののトトロみたいな世界だった。ような
新しい家が沢山建って、見た事ない道路も出来たりして、薄っすらと見覚えのあるお店とかがポツポツと廃墟となり残っていたり、人なんて一人も歩いて無くてとても静かだっけど、住んでいた社宅も、通っていた小学校も近所の駅も、古くてもほぼそのままの形で残っていた。何より驚いたのは良く遊びに行った友達の家とかも建て替わる事なく残っていたことだろうか。みんなまだここで暮らしているのか。そんなわけないか。
小学校でその校庭やその脇にあるため池を眺めていたら楽しかった事や嫌な思い出が次々と蘇った。すると僕の前を親子が通り、自分と同じ年ぐらいの母親が僕をジロジロと見ながら僕に挨拶をして去って行った。もしかして僕の知り合いだっのか。多分不審者だと思われたのだろう。でもなんか嬉しかった。
人の脳はPCとかスマホのストレージの様に、データを記憶出来る容量が決まっているらしく、いっぱいになると記憶を圧縮して脳の片隅に保存しておくらしい。その記憶は何かをきっかけに必要に応じて解凍されるのだとか。
映画とかアニメの見過ぎかもしれないけど、僕は時折現れる子供の時の記憶が、あまりにも断片的過ぎて、あののどかな田舎の風景があまりにも非現実的すぎて、勝手に自分がでっち上げた作り物の記憶なんじゃないかと思ったりして来たけど、目の前に広がる光景は作り物ではなく、紛れもなく記憶の風景そのものだったりした。
今回、恵那山に向かう途中に岐阜の幼少期に過ごした思い出の場所に寄り道して、記憶を巡る旅をした。あの時の自分は確かにあそこにいて、あそこで暮らしていた。
山登り自体は正直アレな感じだったけど、こんな貴重な体験に誘ってくれた恵那山には本当に感謝の気持ちしか無く、喉にずっと刺さっていた小骨が40年ぶりにとれた感じがして、これからも、この先も、またがんばっていきたいと思える前向きな気持ちになった。
・恵那峡サービスエリアで車中泊。恵那峡も大昔、両親に遊びに連れて行ってもらった記憶が。当時は多分こんな高速道路とか無かったよね
・サービスエリアの恵那鳥唐揚げ定食がミラクル美味かった!久々に上手いもん食った〜
翌日、AM5:30広河原駐車場
・登山口の大分手前に駐車場。思ったより車がいる
・AM5:50 ではゲートからスタート〜
・久々の山登りって感じ
・川沿いでマイナスイオンがバンバン出てます
・道路にも水がしたたる。昨晩滝雨だったから土砂崩れとかがちょっと心配
・アップルウォッチのYAMAPアプリが対応した事を思い出して起動するが動作せず(汗
・朝方は晴れてる予報。青空がいつまでもつか
・トンネルをくぐって
・AM6:15 登山口に到着。ここまでまあまあ距離があったし、通り過ぎない様に注意。真っ直ぐ行ってもかなり遠回りだけど登れるっぽい
・細い橋で渡渉
・増水がかなり心配だっけど、そこまでではなかった
・川渡ってから登山道がよーわからん
・恵那山はコチラ
・いきなり急登がはじまる。この感じ久しぶり
・結構歩いたつもりだったけどまだ300m
・やっぱ久々の山登りだと辛い
・そんなに暑くないと思ったのに既に汗ぐちゃぐちゃ(汗
・急登を登りきったみたいで
・まだ10分の4なんかい!
・多分イタドリという花。あんま見た事ないかも
・やっと視界が開けたと思ったらガス
・なんか笹が生い茂ってきたのですが…
・エンドレス笹藪開始。マジでヤベーし、足元が全然見えへんし…
・しかもかなり深いし(汗
・そして笹藪はどこまでも続く。本日の核心部
・やっと笹藪ゾーンを突破
・でもこれまでの道がドロドロ過ぎて(汗
・道に岩が増えてやっとアルプスの登山道らしくなってきた
・後300ミーター
・これまで展望無し、激しい笹藪、ズボズボの泥ロードで全然まともな写真を撮って無い事に気づく
・ひたすら岩ロードを登り空が見えて来ると
・いきなり山頂に着いた。でも木が生い茂っていて展望ゼロ…
・AM8:30 とりあえず恵那山に到着完了!正直これまで登った百名山の中で最上級の地味さ。しかも疲れた(汗
看板の胞山は胞衣(エナ)を意味しているらしく、それを見てシドニアの騎士を連想した人は、多分僕と話が合うはず(笑
・展望がゼロなせいか、わざわざ山頂にデカイ展望台が設置してある。もちろん眺望を求めて登りまっせ
・やべー、展望台を登っても景色どころか木しか見えんし(汗
・どっちを向いても木。この展望台意味無し。全然高さ足りてないです、お疲れさまでした
・仕方ないから飯を食べに山頂の先の避難小屋に行ってみる。地味に遠い
・トイレ発見
・避難所小屋着。飯を食べようと思ったけど、相変わらず眺望ゼロで景色悪すぎて食べる気になれない。しかもチョイ虫多め
・さらに避難小屋の先に進むと何故かこんなところに最高点が。しかもかなり扱いが雑。もちろん眺望無い
・マジでこの山には展望はないのか…。眺望を求めてさらに稜線を先に進んでみる
・結構歩くとやっとちょっとだけ雲海や山が見えた〜!でも本当にチョットだけ…
・更に進むと木は無くなったけど、雲で何も見えず(汗
・天気は悪くないのだけど、何も見えなくて本当に悲しい限り
・諦めて引き返す
・キノコの写真を撮って遊ぶ
・小屋まで戻って来た。良く見るとビュースポット看板が。小屋の裏に岩場があるみたいです
・小屋のすぐ裏に地味にデカイ岩場。上には既に人が。これは期待できそう〜
・そこそこ高いので気をつけて
・眼下に小屋
・そして今日一の眺望が!やっと見れました。ボコボコの雲海ですけどなかなか綺麗〜。雲で山の判別はムズイけど、南アルプスや木曽駒方面を一望。でもこの後すぐにガスった
・岩場の上で飯を食べようとして、お湯を沸かそうとしたら、大量のハナアブとハエがまとわりついて、ブンブンうるさくて飯どころでは無く断念(汗
・でも腹が減ったからなんとかオニギリだけ速攻で食す
・なんか色々と残念な感じっすけど、僕満足したので帰りますわ〜
・再び山頂へ。意外とどんどん登山者が来ます
・そう言えばここ中央アルプスなんだよね。アルプス感は皆無ですけど。絶景のアルプスの稜線が懐かしい
・何の写真をお撮りになられているのでしょうか
・AM9:50 山頂を満喫したので、とっとと下山開始
・下りも笹藪マジでヤベーし
・泥も相変わらずハンパないし
・容赦ねーなぁ(汗
・途中で会った人に、下りるの早いですねって褒められたから、辛いだけで予想以上に面白く無い山だったからとっとと下山したくて、って返すとその人も爆笑してました。
・下りは登り返しも無くあっちゅーま
・川で足を清めまーす。気持ちいいでーす!
・本当に地味で面白味に欠ける百名山だったけど、久々の山登りはやっぱ楽しかった〜
・AM11:34 下山完了。意外と車増えてるし。流石は日本百名山
・駐車場の脇にいかにも靴を洗ってくれよと言わんばかりの小川
・かなり綺麗になって家で洗う手前が省けた
・下山後、近くにある昼神温泉に行こうと思ったけど、やっぱやめて帰りがてら少し中津川をドライブ。まだ昼だし、途中にいい感じの道の駅とか観光スポットも沢山あって景色も綺麗で楽しすぎる〜
・お目当てのおんぽいの湯に到着!お湯もサウナも最高過ぎて幸せ過ぎ。やっぱ山登りの後の温泉はたまらんし〜。
ここから見えた恵那山が凄く立派で、さっき登った山は本当にアレなのかと目を疑う
・温泉の豚丼がハイクオリティ。味噌汁もウマいじゃん!
恵那山はなんだかとっても地味な百名山で、正直ここって本当に百名山って感じでしたけど、久しぶりに山を登れて、美味しいもんを沢山食べて、岐阜を満喫して、今回は色々な貴重な体験が出来て楽しい過ぎる1日でした!
また恵那山に来るかわからないけど、もし来るなら今度は雪がある時ですかね〜
でも色々な事があるからやはり山登りはやめられません。もうそろそろアルプスを登りに行きたいかも。最近の梅雨みたいなお天気をなんとかして欲しいです。
ではでは
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