榛名湖ポケットパークから周回ルート
登山日 2022/11/22(火)
総歩行距離 2.9km/累積標高差↑385m↓385m
体力度★☆☆☆☆
危険度★☆☆☆☆
絶景度★★★☆☆
※あくまで個人的な感想と計測
【コースタイム 】
榛名湖ポケットパーク→掃部ヶ岳山頂→硯岩→榛名湖ポケットパーク
・登りCT1:10 →結果0:40
・下りCT0:46 →結果1:00
・トータルCT1:56 →結果1:40
※トータルに昼休憩時間は含まない
【登山口と駐車場】
榛名湖沿いの高崎市臨海学校の前に榛名湖ポケットパークと言う場所があり、5台程停めれる駐車場と公衆トイレがあります。近くに高崎市の無料駐車場があり、100台程停めれますが、こっちにはトイレはありません。
【地図等の詳細データはヤマップにて】
https://yamap.com/activities/21119241
榛名山でフツーの夫婦の日
11月22日。何回目かは良く覚えてないけど、また普通に結婚記念日を迎える事が出来た。
ウチの奥さんと仕事の休みがたまたま合ったので、久々に二人で少し遠くへ。
目的の半分はドライブ。もう半分は軽めの山登り。
関越を流していると妙義とか赤城とか榛名とか、ギザギザとした群馬の山々が見えて来た。
助手席では奥さんが自分の仕事の事やら娘の事やら一方的に話し続けていて、私がそれにフンフンと相槌を打つ。このスタイルは結婚する前からずっと変わってない。
そんな夫婦の会話で良く言う口癖は「フツーっていいよね」「フツーって幸せだよね」だっりした。
結婚して、普通に子供がいて、普通に家を建てて、普通にご飯を食べて、特に大きな問題も無く普通に生活出来ている毎日。自分にまさかこんな普通の生活が訪れるなんて思ってもみなかった。
でもこんな普通を手に入れるまで色んな事があったし、何度も運に助けられてきた気がする。
そしてウチの奥さんはこんな普通が訪れるずっと前から僕の事を良く知っていた。
仕事が早く終わった日は四谷か新宿駅の南口で待ち合わせをして、中央線沿いの安い中華料理屋か定食屋で瓶ビールを飲みながら夕飯を食べた。そして週末の夜は二人で酒を飲んでタバコを吸いながら酔っ払って朝方まで二人でダラダラ話してた。
ウチの奥さんは年上で、一応生まれも育ちも東京だったから、田舎もんの僕に色んな事を教えてくれたし話してくれた。そしてその話しを聞くのが僕は結構好きだったりした。二人に共通の趣味とかは特に無く、カップルらしい遊びとかもあまりした記憶がなく、会うといつもこんな感じだった。
最初はそれで良かったんだけど、1年、また1年と年をとる度に、普通の生活ってどうやったら出来るんだろうってだんだん話す様になった。普通の生活っていったいなんだろうとか言いながら妄想していた。
結婚して、子供が出来て、家族になって、金持ちではなくても食うことに困らずに毎日を過ごせる。もしこれが二人の求めていた普通だとしたら、それが金の無い二人にとってどんなに難しく遠い事なのか。こんな状況でも年を重ねれば自然にその普通は手に入る物なのか。
別に金なんて無くても、結婚して子供1人ぐらいなら育てれるでしょって言われそうだけど、僕はともかくウチの奥さんにはそんな発想は無くて、そんなの全然求めている普通ではなくて、結婚して家族全員で貧困に苦しむぐらいなら、金が無いなりに二人で好きなように暮らせばいいと良く言っていた。僕もどちらかと言うと奥さんの考えに賛成だった。
東京に来て最初に就職した会社は割と平和で職場の人もいい人達だった。こんなどこの馬の骨だか良く分からない自分を雇ってくれて少なからず感謝もしていたんだけど、裁量労働制とか言う良く分からない雇用システムのおかげで、給料は低いどころか残業代も付かなければボーナスもない。それに寮とかもないから東京での一人暮らしの生活は正直カツカツで。
仕事自体はそんなに嫌いではなかったけど、別に毎日大した事はしてなかったから長く勤めるだけ時間の無駄だと思い、二年程勤めた頃には毎日転職の事ばかり考えていた。
そんなに普通の生活がしたければ、僕がそこそこの会社に勤めて、辞めずに我慢して働き続ければそれで済む話しなんだけど、そんな事が可能ならとっくにやっている。僕には大した学歴や職歴も資格もないから仕事を選べる立場にないし、嫌な事や興味のない事への耐性が著しく欠落しているから、テキトーに就職したとこでまたすぐやめるのが目に見えていた。
どうすればもっとマシな会社で働けるのだろう。そしてやりたい仕事が出来るのだろうか。今置かれている自分の立場で、このノリで毎日呑気にやっていたら、一生普通の生活なんて訪れないのは分かっていたし、こんな生活をする為に東京に来たわけではない。毎日悩みながら、もっと自分を追い込まなければといつも思っていた。
でも今考えると、あんな毎日でも不思議と絶望感とかはなかったし、むしろ希望の方が大きかった気がして。
普通の生活は素晴らしい。とても幸せな事だ。でも自分がずっと求めてきた普通って、今思うと一体なんだったのだろうか。
リセットボタンを押して、未知の大陸に放り出されて、またレベル1から竹ヤリとかこんぼうでスライムの相手をする日々。勇者にはなれなかったけど、それなりのレベルになって色々な場所を冒険した。
でももう自力で行けるところもだんだん減っきて、お話の先が見えて来て、あの時に感じていた高揚感や疾走感みたいな物はもう無くなってしまった気がする。これから僕はいったい何をして、何を目標に生きて行けばいいのか。
やっと手に入れたこんな普通がいつまでも続くとは思ってないし、もしかしたら明日終わってしまうかもしれない。
横でひたすら話続ける奥さんの話に相槌ちを打ちながら
また来年も何事も無く、こんなフツーの結婚記念日を迎える事ができたらいいな、と思った
・関越自動車道から見る榛名山の風景はなかなか。榛名山はいくつかの山の集合体らしいので、あそこに見えるほとんどの山が榛名山だったりします。
その中でも榛名富士が有名ですけど、榛名富士は観光の山って雰囲気なのであまり登る気がおきず、今回は最高峰の掃部ヶ岳(かもんがたけ)を登って、榛名富士を眺める予定。最高峰と言ってもすぐ登れてしまうお気軽な山みたいですけどね
・掃部ヶ岳のふもとの榛名湖ポケットパーク駐車場に到着。目の前には高崎市林間学校の榛名湖荘が
・本日のワールドマップ。榛名湖を囲む様に山やルートが多数存在。どれもすぐに登れてしまう感じなので、一日で全部縦走したら楽しそう。
今日はお気軽登山なので、掃部ヶ岳だけ登ってきます〜
・AM11:15 ではスタート。本日はウチの奥さんと二人で登ってきます
・なんとこっちにもっとデカイ駐車場があったとは
・山道に入りました。いい感じっす
・いきなり銅像
・榛名湖の展望スポット的なとこか
・すると熊かと思ったら突然カモシカ!いい夫婦の日だけに、いい夫婦だといいなぁ
・そしていよいよ本格的に登山道へ
・いきなりミラクル急登(汗。冗談抜きでふくらはぎが痛くなるぐらい急でして…。しかも泥で滑るし〜
・やっと急登をクリアして少し平坦に
・するとまた激急登〜(汗。一気に汗ダクで息が切れてしまった…
・こんどは岩が出てきて
・ロープで岩場よじのぼってみたり。こんな場所が待っていたとは
・やっと平和な道へ
・山頂まであと200m!確かにすぐやね
・今日一の展望スポット!コレを見ただけでも来た甲斐があった気がする
・そしてしばらく進むと
・AM11:55 山頂にとーちゃく!意外にも何人かの人で賑わってました。
・山頂標識は多分コレ。思ったよりショボめ
・引き抜かれた三角点
・座り易い岩もあるし、せっかくなんで山頂でラーメンでも食べてコーヒー飲んでゆっくりします〜
・なかなかの景色。山頂からは榛名湖は見えないけど、高崎方面は一望可能。妙義も見えます〜
・最高峰なんだし、もうちょいちゃんとした山頂標識を作っても良かったのでは。杏が岳が凄く気になるけど、まあまあ距離がありそうなので、今日はやめときましょ
・この季節は時期的にあんま撮るもんが少なくて
・PM12:40 では下山します。山頂で結構のんびり出来て良かった
・もう一回この景色を拝んどきます
・下山は来た道ではなく、山頂手前の分岐から別のルートへ
・階段が整備されてるので、多分こっちがメインルートかも
・階段の土が流れてしまって、丸太剥き出しで逆に死ぬほど歩きにくい(汗
・やっとクソ階段が終わってくれました
・この先に硯岩っていう展望スポットがあるっぽいので寄り道
・少し登ると
・PM13:06 硯岩へ到着!
・素晴らしい展望!榛名富士と榛名湖を一望!来て良かった感が半端ない
・ここは岩というか断崖絶壁の崖っぷちって感じで
・落ちたら確実にあの世行きで、下を見たらかなかなか怖かった…。とにかく凄いとこや。今日は山頂よりこっちがメインですかね。ここでメシ食べれば良かったかも
・あー楽しかった、後はちょっと下りるだけで終わりです
・たまにはこんな山登りと言うか、ハイキングも全然アリ
・下山完了〜
・林間学校が立派過ぎて気になる。学生さんとかここに泊まった人は、さっきの硯岩に行くに違いない
・PM13:40 そしてゴール。おつかれでした〜!
この後伊香保温泉に行くつもりでしたけど、せっかくなので榛名湖畔の温泉に行く事に
・榛名湖には紅葉の時期に来たかったかも〜
・さっきまでいた掃部ヶ岳を眺める
・そして榛名湖温泉ゆうすげ元湯へ。平日のせいかほとんど人がいなくてとても快適。お湯も源泉で少し濁っていい感じ!サウナもあったけど、水風呂が無いなんて意味不明。
と言う感じで、温泉に入った後は群馬に初めて出来たと言われるツルヤに寄り道して帰宅。久しぶりに夫婦でユルりととてもいい感じの一日を満喫しました。榛名山にも初めて来れて良かったです〜。なんでもっと早くここに来なかったのだろうか。
最近また山登りを頑張ろう欲が無くなってしまったので、これぐらいの感じの労力の山登りが今の自分にはちょうどいい感じ。榛名湖のまわりには気軽登れる山がまだまだあるので、ウチの奥さんもまた来たいと言っておりました〜
ではでは
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