八ヶ岳山荘からピストンルート
登山日 2022/12/30(金)
総歩行距離 16.2km/累積標高差↑1485m↓1485m
体力度★★★★☆
危険度★★★★☆
絶景度★★★★☆
※あくまで個人的な感想と計測
【コースタイム 】
八ヶ岳山荘→南沢→行者小屋→地蔵尾根→赤岳展望荘→赤岳山頂→文三郎尾根→行者小屋→南沢→八ヶ岳山荘
・登りCT4:55 →結果4:45
・下りCT3:58 →結果2:50
・トータルCT9:53 →結果7:35
※トータルに昼休憩時間は含まない
【登山口と駐車場】
・八ヶ岳山荘駐車場→800円 100台
八ヶ岳山荘のトイレ利用可。帰りに駐車チケットでコーヒー一杯のサービスがあります。
八ヶ岳により近い駐車場がある美濃戸赤岳山荘まで車で行けますが、八ヶ岳山荘からかなりの荒れた林道を進む事になります。冬は雪が積もり凍結するので、スタッドレスだけではなくチェーンは必須。事故って動けなくなってる車もたまにあり危険。しかも赤岳山荘の駐車場は結構な台数を停めれますが、早朝からすぐに満車になるので、なんとか林道を抜けても停めれる保証はありません。
・赤岳山荘駐車場→1000円 80台
【地図等の詳細データはヤマップにて】
作成中
赤岳で今年の反省会
2022年が終わります。
SNS等で知り合いになった方々や、ブログの読者の皆様、今年も色々とありがとうございました。
私の今年の登り納めは八ヶ岳の赤岳。
冬の赤岳を登るのはニ年ぶりでしょうか。富山に来てからは来る機会はめっきり減りましたけど、八ヶ岳はこれまで何回も登っていて、夏、冬共に僕の登山レベルを引き上げてくれた思い出深い山域です。
昔、疲れきった足を引きずってビビりながら初めて厳冬期の赤岳を登った時、これが雪山なんだなと実感したし、なんとなく山登りの次のステージに立った気がしました。
あれからもう4年。あの時の事を思い出して、また冬の赤岳に登ってみようと思いまして。
赤岳に向かいながら山登りの事、仕事の事、家族の事など、この一年を振り返っていました。
それで改めて感じた事は、富山に来てから一人で山登りばかりする生活が始まり、楽しかったし、どんどん自信がついた反面、自分に結構無理をさせて来たし、そのおかげで色々な感覚が麻痺してしまったのかもしれないと言うことでしょうか。
ほぼ毎週山を登ることで、その準備や下山後の片付けや写真の整理などに追われ、日々の時間や余裕は削られ、生活の質やリズムも徐々に悪化しましたし、山登りを口実に金銭感覚も麻痺して金使いも荒くなってしまいました。
特に仕事では富山に来てからはプレーヤーとしての仕事は減り、毎日若者や部下の仕事の管理をやらされ、振り回されて、そのあげく上司や人事に文句を言われたり責められたりするので、これまであんなに好きだった仕事はいったい何処に行ってしまったかのと、なんとなく裏切れた心境になってしまいまして。
僕はずっと考えて来ました。なんでこれまでこんなに山登りばかりして来たのか。答えはなかなか出ませんでしたが、最近少し分かった事もあります。
僕は昔からどんなに苦しくても自分がしたいと思った事は、自分の為に一人で黙々と頑張るのが好きなんです。社会に出てからずっとその対象が仕事でした。でもこの1、2年でなんとなく仕事に見放されてしまった気がして、その夢中になる対象を仕事から山に向けていたのではないかと。昔から山登りと仕事はとても似てる様な気がして来ましたので。
良いのか悪いのか分かりませんが、恐らく来年も富山生活は継続されます。でももう登りたい山は大体登れました。一体来年はどうすればいいのか、何を目標にすればいいのか本当に悩ましいところ。
それで色々考えた結果、来年は山登りは程々にして、もう一度仕事とちゃんと向かい合えないかないかと思いました。
山は自分の人生だって言う人がいるけど、それは山を仕事に出来る様な一部の人だけで、本当にそうなんでしょうか。昭和的な発想かもしれませんが、生きる為に人生で一番長く付き合い、大切なものは山より仕事ではないでしょか。
仕事が上手くいかなければ、生活の全ての事に悪影響が出るし、山にだってこんな風に頻繁に行けなくなるわけです。
来年はこれまで麻痺した感覚を少しずつ補正しながら、山とも仕事とも生活とも、色んなことに前向きに上手くバランス良く向かい合い、挑戦する一年なるといいなと願ってます。
抱負は何にしましょうか(考え中)
それにしても久々に登頂した赤岳は相変わらずキツかったし、そしてとにかく寒かった。
流石にもうビビったりはしなくなったけど、これぐらいで足にガタが来る様じゃ、4年前と全然変わってないなと思いました。
・相変わらず超満員の八ヶ岳山荘の駐車場。来た時既に満車でしたけど、軽なので隙間の空いてるとこに停めれました〜。それが軽のいいところ
・なんとなく懐かしい場所
・AM7:20 ここからこの奥の美濃戸山荘まで歩く。車でも行けますけど、冬はチェーンが無いと侵入不可の危険な道。僕は車でトラブりたくないので、面倒でもここから毎回歩いてます。
・道はこんな感じで結構悪路。凍ってるとこもありツルツル
・ていうかやっぱ歩きだと遠いなぁ。美濃戸山荘までコースタイムで45分
・やっとで到着。こっちの駐車場も満車な感じ。でも歩いて来たおかげで少し温まったし、いいウォーミングアップになりました
・ではここからが本番。そしてここから行者小屋までが長い
・北沢と南沢の分岐。赤岳を登るので最短で行ける南沢をセレクト。でも南沢って地味に登るから嫌いなんですよね
・と言う事だそうです
・なんとかツボ足でいけそう。でもチェンスパつけた方が安心ですけど。今日はチェンスパ持ってますよ〜
・進めば進む程どんどん寒くなって来た…。
・凄い積もってきた。でも八ヶ岳は登る人が多いから道が踏み固められてて歩き易い
・本日の目的地の赤岳が見えました〜。あそこの麓に行者小屋が
・AM10:02 やっとで行者小屋へ。赤岳に取り付きました。ていうか寒すぎ。日が昇るまではこんなもんなんですかね。
・ここから装備を切り替えます。メットかぶったりり、ピッケル出したりアイゼンを装備したりとなんか大変。しかも寒いからじっとしていられない。お茶の水筒も口が凍って開かないし。
結構ここでかなり時間を浪費。今日は夕ご飯までに家に帰らなきゃいけないからのんびりもしていられないんですよね。
・AM10:37 では再開。ここからが少々危険で大変。登りは文三郎より地蔵尾根から登るのが好きなのでこっちから。普通は文三郎から行く人が多いんですよね
・雪が半端ない
・めちゃくちゃ急登(汗
・階段が雪で埋まっております
・マジで辛い(汗。足がバカになりそうや
・本当に登りきれるか不安になって来た。ゆっくりいきましょう
・トラバースしながら背後に巨大なアミダ
・横岳と硫黄も〜
・尾根中盤は過ぎたかな。このお地蔵さんから上はもっと激しい感じに
・阿弥陀がマジでかっこいい!
・これの急登を登りきれば
・情け無い事にマジで足にガタがきそうな予感…。こんなんでアソコまで行けるんかいな
・地蔵尾根を登りきった〜!ハァ
・AM11:40 お久しぶりの地蔵の頭です
・なんか服が新しくなってる気がする
・実はまだ冬は横岳と硫黄に行った事ないんですよね。また今度セットで
・こっちから見る赤岳が行くぞって感じで好き!だから地蔵尾根から登ってしまう。
・凍りついた赤岳展望荘
・全然人は見当たらないけど、発電機のエンジンは動いてました
・ラスボスを目の前にしてアミノ補給!
・ではいざ
・あかん、体力はともかく足にお迎えが…。情け無いっす(汗。休み休みヨチヨチいきます
・振り返るとなんかガスって雲が迫ってきたし。風もかなり強まって極寒モードへ(汗
・もうちょいで山頂…。風ツエー、なんか凄い場所登って来てる人達が見える。あそこは一般道ではありませんが(汗
・あの人達はどうやら無事登りきったようです
・そして僕もやっとで登りきる事が出来ました〜!風がミラクルサビーけど
・かっこいい赤岳の山頂へ。もっと人いるかと思ったけどあんまりいません。
・PM12:35 登頂完了!お久しぶりっす〜
・天狗方面の風景。八ヶ岳ブルーって感じ〜
・県界尾根。今の時期にちょっと登ってみたい
・ひょっこり富士
・富士山を見ながらとりあえず風避けになりそうな場所を求めて文三郎尾根方面へ避難
・すると人気登山ユーチューバーのサンダーバードヒルズさん達に遭遇〜。さっきのバリエーションルートを登っていたのはこの方達でした!カッコええ〜なぁ。(写真掲載許可もらっております)
・PM12:46 では権現を見ながら下山開始。寒いからとっとと下山したいとこ
・油断は禁物な感じで
・分岐から文三郎へ
・地蔵も登るの大変やけど、文三郎もこう見ると大変そう。チョイ危険でいい感じに迫力が
・なんか足が絶不調…。チョット休ませないとアカンかも
・文三郎尾根を見上げる
・目の前にビックな阿弥陀。今年は南陵を登れるかなぁ
・赤岩と違って阿弥陀の山頂には人がいっぱい
・行者小屋は遥か下方。めちゃくちゃ急登やし、この尾根も甘くないっすねぇ
・階段のとこより、雪のとこを歩いた方が安全
・下れば下るほど雪が増える
・PM13:50 行者小屋へ無事に帰還〜。チョット大変だったけど、相変わらず面白かったです
・流石にチョット休憩。でもやっぱじっとしてると寒い。南沢を素早く下りれる様に、アイゼンをしまって、チェーンスパイクへ
・つららを見ながらパンを食す
・次に赤岳に来るのはいつだろうか。ではさよいなら〜
・PM14:20 下山再開。あまり時間が残ってないので、南沢は早足で
・日が登ったせいか、今朝程寒くなく、暑くもなくててちょうよいい。
・PM15:18 やっと美濃戸山荘まで戻ってこれた。南沢は下りで早足でも1時間ぐらいはかかってしまうのか
・ここに車を停めてればもう終わりだったのに…。しかし終わりではないしまだ先は長い
・最後の林道は抜け道とショートカットを駆使しながら。なんか足が結構痛いかもです…。酷使し過ぎたのか
・PM15:55 ゴール!無事に2022年登り納め完了しました〜。
思ったより少し遅くなったので、駐車場代を山荘に支払って余韻を楽しむ間もなく速攻温泉へ移動。
このままだと夕飯の約束した時間に間に合わない。中央道の渋滞も心配すぎ
・時間はあまりないけど、流石に疲れて冷えきったのでいつもの延命の湯へ。
温泉に入った後すぐに中央道に乗れるから良くここに来ます。温泉の湯もいい感じですし。そしてここのサウナの水風呂が冷た過ぎて最高でなので隙間。でも今日はゆっくり出来ないので1セットだけで我慢。しかも激混みでした。
と言う感じで今年もいい感じに登り納めをする事が出来ました!もうチョット気楽に登れる山が良かったんですけど、久々に赤岳に行くにはもってこいなタイミングだったので。
登ってる最中に色々と頭の整理も出来たし、来年は今年とはチョット違った年にしたいです。山登りは少し程々にして、色んな事を頑張ってみたいと思う今日この頃。
ではみなさん良いお年を!
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