刈田岳(標高1758m)
蔵王ライザワールドからピストンルート
登山日 2023/2/11(土)
総歩行距離 10.2km/累積標高差↑451m↓768m
体力度★★★☆☆
危険度★★☆☆☆
絶景度★★★☆☆
※あくまで個人的な感想と計測
【コースタイム 】
・登りCT1:50 →結果1:30
・下りCT3:00 →結果1:55
・トータルCT4:50 →結果3:25
※トータルに昼休憩時間は含まない
【登山口と駐車場】
蔵王ライザワールドに大きな無料駐車場があります。1、2月の土日祝日は協力金が一日1000円かかるみたいです。ちなみに僕は手前の離れた場所にあった無料の駐車場に停めて歩いてみました
【地図等の詳細データはヤマップにて】
https://yamap.com/activities/22409809
蔵王山の冬のお釜と極上サウナ
時間や社会にとらわれず、幸福に山頂に立った時
つかの間、彼は自分勝手になり自由になる
誰にも邪魔されず、気を遣わずに山を登ると言う孤高の行為
この行為こそが、現代社会に平等に与えられた最高の癒しといえるのである
僕の好きなドラマである「孤独のグルメ」の名セリフを山登り風にアレンジして言って見たけど、僕が一人で黙々と山を登る理由は正にこんなとこな気がする。
毎回誰かと山を登ってはしゃいでる人には絶対分からないと思うけど、山を一人で登る事の喜びに気づいてしまうと、いいのか悪いのか分からないけど、もう誰かと登ろうって言う発想がどんどん無くなって後戻り出来なくなっていく気がして。
一言断っておくと、僕は人と接したり飲みに行ったりコミュニケーションするのは好きだし、よく喋るし、多分孤独を好む人間ではない。だからこの感覚はあくまで山登りの時の話。
たまには家族や友人と山を登るのも全然アリだとは思うけど、それは自分の求める山登りとは全く別の行為であり、あれは単なる楽しいイベントの延長なんだと思う。
だから僕が山を登るのは、自分を癒す為の最高に自由でわがままになれる孤高の行為なわけです。
昔一人旅の良さが全く分からなくて、なんでわざわざ一人で温泉とか海外とか行ったり、なんで一人でしみじみと風景を見たり飯食ったりしなきゃいけないんだって思っていたけど、今はなんとなくその良さは理解出来る。
それはこれまで自分が酸いも甘いも噛み分けてきて、様々な経験を繰り返して大人になり、一人でないと出来ない事や、一人でないと楽しめない事、一人でないと感じられない何かがあると言うことを知ってしまったのだろうと言うのもあるし、誰れかと何かをしたり誰かといる事の喜びだけでなく、逆に苦しみやその弊害も知ってしまったからではないか。
今回の旅の趣旨は、本格温泉とウマい飯と百名山ピークハント。この冬の大遠征はこんなわがまま僕にピッタリの、この上ない贅沢な旅になったと言っても過言ではないかもしれなくて
と言う事で、今回はずっと行きたかった蔵王山を目指す事にしました。
せっかく行くならスノーモンスターとかが見れる冬に行きたくて、毎日天気予報をガン見しながら行くタイミングを見計らっておりまして。
でも分かっていたけど富山から山形はめちゃくちゃ遠い。午後半休とって14時ぐらいに家を出たけど、20時前に中継地点の会津若松にやっとで到着。
目的地はまだまだ先だけど、疲れたのでとりあえず風呂に入る事に
・深夜0時までやってて、源泉掛け流しでしかもちゃんとしたサウナまであるとの噂で「富士の湯」さんに立ち寄りました。
すると入浴料がなんと450円!しかも評判どおり結構サウナにも力を入れていて、サウナも広くて水風呂も増設とかされて強化されてました。サクッと入るつもりがガッツリ3セット楽しませて頂き、明日の山登りの事も忘れていきなりサウナ三昧に。
また会津若松に来たら寄りたい温泉に決定!
・サ飯も最高でございます〜。最先良すぎで逆にちょっと怖い
・でもその喜びも束の間、今日の宿泊地である米沢の道の駅が遠い上、しかもメチャクチャ雪が積もりだしてなかなか先に進まなくて、かなり過酷なドライブに(汗
・道の駅米沢の朝。かなり着込んで車中泊したけど、あまりの寒さに目が覚めた…
・とても大きくて立派な道の駅米沢。今回の旅のベースキャンプはここになります
・でははりきって蔵王に向かいます。すっかり雪国って感じでやっぱ東北っていいなぁと実感。富山はここまで雪積もってないし
・ずっと雪上運転で神経使うけど、景色が素晴らし過ぎるから許す
・蔵王山の麓にある上山市に着いたのでまったりマックでブレックファースト。
蔵王山はサクッと登れてサクッと帰って来れそうな雰囲気なので、久々に遅めのスタートで行ってみたいと思います。
・AM10:25 蔵王ライザワールドスキー場に到着
蔵王山麓駅からロープウェイで地蔵岳経由で登るか迷ったけど、刈田岳やお釜を経由しながら主峰の熊野岳を目指せるルートなのでこっちから行く事に。
・予想以上にスキー客で賑わっている
・下から歩いて登るって言う手もありそうだけど、今回は無理をしない癒しののんびりユルり旅なんで、リフトで上まで行きたいと思います
・リフトチケット売り場の行列にハマる(汗。来るのが遅かった上に、この行列で予想以上に時間を浪費
・やっとチケット買えた…。ちなみに二回リフトに乗るらしく、帰りは乗れないので歩きで下山らしいっす。料金は一枚600円
・楽チンリフト。でも空に雲が多めなのがチョイ気になるとこ。今日ピーカン予報のはずなんだけど。
・2個目のリフトに向かう
・木に付いた雪ははまだ普通な感じだけど、スノーモンスターは本当に見れるんかね
・AM11:05 やっとでスタート地点に到着です。11時過ぎスタートなんて流石に遅すぎるのでは…
・今日は最初からスノーシューを装備
・久々に気楽な感じでいい感じ〜。木がモコモコしてきた
・木がいよいよ本格的にモンスター化して来た様子。でも想像より大きくないかも
・どこまでもモコモコの木が広がっております〜
・何故かガスって来ましたが…(汗
・そして山形県に入ったもよう
・のんびりスノーハイクって感じで気持ちええ〜。でもボチボチ登りがキツくなってきた
・雪のオブジェと化したなんかの建物
・スゲーモコモコでいい感じ!リフトっぽいのもモコモコ
・ガスから現れる雪稜に見惚れる
・楽しいけど結構登るから流石に疲れて来たかも
・振り返るとこんな感じ。雲がちょっと残念やけどまたそれも良し
・なんとか登りきりました。何だか良く分からないけどさっきのリフトの終点っぽい
・PM12:00 この先に見えるピークが刈田岳。刈田岳が目的の人が多いらしいけど、刈田岳に登るのは後の楽しみにして
・もちろん僕は更にに先の熊野岳へ。何故なら蔵王山の主峰は熊野岳なので。
でも他の人のログとか見てると、熊野岳まで行かずに刈田岳で引き返す人が意外と多かったり、なんとか熊野岳まで行けたぞ!って喜んでいる人とかもいたりするから、実はここから結構大変な事になるのかなぁ。
距離も短いからあんまり心配してないけど、稜線上に出るし、すぐ横はお釜だし、一応少し気を引き締めて行きたいと思います。
ちなみに熊野岳までここからコースタイムで1時間ぐらい。
余裕で辿り着ける事を祈ります
・この先にお釜があるっぽいけど登山道からは結構離れてて見えない。どっかで写真撮りにお釜に接近しないとな
・とりあえず登る。ひたすら登る。地図で見たら刈田岳から熊野岳の稜線は緩やかなのかと思いきや、地味に登る(汗
・しかも風が強い、しザビ〜。どうやら鼻水が凍ってるっぽい。雲の流れも激しくてガスったり青空になったりを繰り返す。真冬って感じで
・一瞬この登りの先に見える小屋っぽいのが熊野岳かと思ったけど(みんなそっちに向かっているし)
・地図見たら全然ちがくて、山頂は今進んでいる方角からずっと左手の方。道とかトレースなんて殆ど見えませんが
・来た道を振り返るとベリー雄大
・特に大変な事はないけど、結構急登な感じでオッサンは普通に疲れてます(汗。歩けど歩けどなかなか熊野岳に着かなくて…。
・ガスガスの中やっとで熊野岳山頂が見えて来ました〜。スーパー楽勝かと思って今日は余裕ブッこいてたけど、そこまでではなく、地味にしんどかったり(汗
・これはまさかの神社の祠
・モコモコ神社と撮ってもらった〜!いぇい
・PM12:42 なんとこのスーパー地味な氷柱が熊野岳山頂。百名山なんだからもっと立派にすればいいのにねぇ。
とりあえず久々の日本百名山、66座目!
・寒いしガスもアレなんでとっとと退散。せっかくだから来た道を戻らずに、さっき来る時に見えた避難小屋に寄り道
・ザ、雪原
・あれはまさかのオカマか
・避難小屋が見えてきた
・モコモコすぎて小屋なのかなんなのか良く分からんし
・ではここからお釜に一気に接近して写真を撮りに行きたいと思います
・タイミング良くガスが抜けてきた〜
・グレイト!冬のお釜をゲットです。確かに凄い迫力。とりあえず交通費の元を回収
・あっちの雲の中が刈田岳。ではまたスノーシューでてくてく戻ります。下りなんで楽チン
・山頂に向かうピープル
・労力といい、景色といい、気楽さといい、オッサンは毎回こんな感じを希望します。
・下山ルートからちょっと離れてるけど、もちろん刈田にも寄り道
・地味に歩かされるし、地味に登らされる。なんか建物も見える
・鳥居っぽいのが見えて来た
・ボアのフリースを着てる風のモコモコ鳥居
・PM13:40 刈田岳に到着しました!
・熊野岳よりもこっちの方が主峰感が漂うのは気のせいか
・刈田だけにも寄り道して大正解!とってもキレイ
・ちょっと遠いけどここからもお釜見えますし〜
・じゃあ帰ろう。ハヨ温泉入りたいわ
・ガスがエグめになってきた
・スノーモンスターは見れたけど、正直思った程では無かったかもです
・そこまで大きくなかったスノーモンスター達。
雪が積もりすぎて木の背が低くなってんのかね。
・下山のゲレンデ下りはスキーヤーに見下されている感じがして本当に虚しい。本当にイヤ。何が楽しくてゲレンデを歩いて下らなアカンのよ。
ちなみに氷瀑見に寄り道する予定が、ゲレンデを下りてる最中に思い出して面倒臭いから断念。
・PM14:50 ゴール!とても楽しかったっす!
登山だけでなくてスキーも特訓した方がいんじゃないかと真面目に悩む40代半ばのオッサン
と言う事で
蔵王と言えば温泉。下山後車でマッタリしながらネットで蔵王温泉を物色してたら、なんと駐車場からすぐ側に謎のサウナ特化型温浴施設を発見…。気になって調べたら、かなりサウナが素晴らしいらしく、サウナーの間で有名みたい。
でもサウナは予約制で予約表見たらもちろんこの日は当たり前だけど満員。キャンセル待ちも出来るらしいので、とりあえずダメ元で仮予約して他の温泉も調べていると、
なんと奇跡の空きの連絡が!!
・と言う事でもちろん行って来ました。予約制サウナの「高源ゆ」さんへ。蔵王の本格温泉も捨てがたかったけど、プレミアム感のあるサウナの誘惑には勝てず…。
建物も凄いナチュラルで雰囲気があって今風のオシャレすぎる建物
・温泉のみなら800円で予約無しで入れるけど、サウナ付きにすると予約が必要な上に更にプラス800円で2時間制。でも本格サウナと思えばそんなに高く無い料金設定。
・入って来ました。中をお見せ出来なかったのが本当に残念ですが、
いやー、本当に本当に本当に素晴らしいサウナだったわ〜!って感じです。
サウナ室は5人程度で広くはないけど、清潔感があってセルフロウリュウもあって、狭いからロウリュウしたらギンギンに蒸されまくって最高でトリップしそうだった。
しかも水風呂も適度な深さと広さで温度もめちゃ冷たくてキンキン。外気浴のスペースは木板張りに囲まれた木の香りに包まれた半屋外空間。椅子もボリューム感がありゆったり出来て、自然と雪景色と一体になれる癒し過ぎる空間でした。
予約制なのでそこまで混んでなくて、客もガチっぽいサウナー達ばかりだから、マナーも良くて私語とかもして無く、ゆっくりと瞑想にふけれた。間違いなくこれまで入って来たサウナのナンバー3に入るクオリティ!
蔵王山も良かったけど、山よりも正直このサウナに心底感動しました!
山登って来て下山して、すぐにこんなサウナに入れるなんてちょっと凄いかも。
なんて幸せ過ぎる日だ〜
・富山は遠いし明日は日曜だから、今日は無理に帰らずにまた米沢の道の駅で寝て朝帰る事に。道の駅に戻りがてら米沢の夜の街に出てとりあえず夕飯タイム。
米沢と言えば米沢牛!米沢牛が手軽に楽しめるとの事で「ミートピア」さんを訪れました〜
・繁華街も飲み屋とかいっぱいあっていい感じだったし、ホテルを予約して飲みまくりたいとこなんだけど、特になんかのお祝いし、そこまで贅沢をする必要はないかなと思い、今回はやめときました。すると
・待ってましたの米沢牛!
米沢牛焼肉定食にしましたけど、なんか久々にめちゃくそウマいもん食った気分!高級お肉って当たり前だけど、とろけるしウマいし、そして幸せな気分にさせてくれる。
マジで酒が欲しい〜(我慢
・と言う事でまた道の駅米沢へ帰還。社内でチューハイを飲みながら明日の予定を考えながら就寝。
明日はそのままゆっくりと富山に帰るのもありだけど、せっかく遠路遥々こんなとこまで来たんだしなんか写真映えしそうな観光スポットでもないかなぁなんて思いながらネットサーフィン。
とりあえず山といい、冬の絶景といい、サウナといい、飯といい、今日は久々に贅沢過ぎる一日でした!毎回こんな感じだといいんだけど、こんなことばっかしてたら痛風になりそう(汗
ではでは
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