剣ヶ峰(標高1729m)
天狗ヶ峰(標高1711m)
大山ナショナルパークセンターから周回ルート
登山日 2023/2/27(月)
総歩行距離 8.6km/累積標高差↑1070m↓1070m
体力度★★★★☆
危険度★★★★★
絶景度★★★★☆
※あくまで個人的な感想と計測
【コースタイム 】
ナショナルパークセンター→夏山登山口→弥山(山頂)→剣ヶ峰→天狗ヶ峰→P1636→象ヶ鼻→ユートピア避難小屋→上宝珠越→大神山神社→ナショナルパークセンター
・トータルCT不明 →結果5:47
※トータルに昼休憩時間は含まない
【登山口と駐車場】
大山ナショナルパークセンターの近くの県営第一駐車場に停めました。600台駐車可能で一日1000円でトイレもあります。でも夏山登山口から少し離れているので、登山口のすぐ側にある南光河原駐車場の方に停めた方が近いですが広さが60台程度ですぐにいっぱいになりそうです。
【地図等の詳細データはヤマップにて】
https://yamap.com/activities/22707796
伯耆大山の冬の縦走路の先
ある映画評論家は言った。
面白い映画は4幕構成になっていて、最後は絶対にハッピーエンドじゃなきゃダメなんだ、そうじゃないのはクソなんだ、と。
僕はこの言葉を聞いて以来、映画を見る時は無意識にこの事を意識して見る様になっていた。
では4幕構成とは何か。簡単に言うとそれは起承転結の事。最近では承と転を一つにまとめて3幕構成とも言うらしく、つまりこう言う事なんだと思う。
1幕の「起」で物語の概要や主人公の動機や目的とかが明らかになり
2幕前半の「承」で予想外の問題や困難が発生し、主人公が判断を誤ったり、間違ったりして悩み葛藤する
2幕後半「転」で主人公がその困難に立ち向かう事を決心して戦いとなり
3幕「結」でその困難に打ち勝ち問題が解決。困難を思い返したり、余韻に浸る。そしていわゆるハッピーエンドへ
これまで山を登り続けてきて、面白くなかった事なんて滅多にないけど、その中でも特に印象に残った山行はこの面白い映画の法則の様に、4幕とか3幕構成の展開になっている気がする。
要は、全然そんなつもりじゃ無かったのに、判断を誤ったりして想定外の展開となり、悩みな苦しみながらもその困難に立ち向かうって言う流れ。
僕はいつも山を登る前に地図やルート情報やコースタイムは当然見るけど、その山の詳細情報や他人のログをあまり見ない事にしているし、綿密過ぎる計画も立てない。
それがいいのか悪いのかは別として、単純に面倒って言うのもあるけど、あまり調べ過ぎるとネタバレな感じがして登頂の感動も半減しそうだし、心の何処かでサプライズや予想外の展開を期待している様な気もしていて
東京からも富山からも遠すぎて行くのを躊躇してきた日本百名山の一つ。でも百名山だからいつかは登らなきゃいけない山だった。
中国地方は低山がほとんどで、雪なんて滅多に降らないのに、何故かこの山は冬山の印象が強くて、山頂からの景色は冬のアルプスに匹敵するぐらい凄いとの噂。
中国地方の山とは思えないピンピンに尖った白い稜線の写真が有名で、本当にこんなのが見れるのか、だってここは鳥取でしょってにわかに信じ難かったけど、もし行くとしたら冬だと決めていて。
難易度もそんなに高く無さそうで、5、6時間もあればピストンでき、週末はかなり多くの登山者でごった返すみたいだから、なんとなく冬の谷川岳とイメージがかぶる。
大山に行く前日、地図でルートを眺めているとふとある事が気になった。それは山頂である弥山から先に連なる立ち入り禁止区域だった。
そのエリアには剣ヶ峰や天狗ヶ峰と言った聞いた事あるような名前のピークがいくつかあって、しかも剣ヶ峰は主峰の弥山よりも標高が高い。僕はそれを見て、剣ヶ峰がネットとかで良く見る尖った稜線の場所である事にすぐに気づいた。なるほど、そういう事かと。
もう少しその立ち入り禁止区域について調べてみると、火山の警戒レベルとかで立ち入り禁止では無く、単純に稜線が尖って危険な上、地面がもろくて崩壊が始まっているらしく、夏であっても歩くのはダメみたい。
逆に冬は稜線に雪がつくからまだ歩けるらしいけど、ナイフリッジな道のりが危険で滑落事故とかも多発してるみたいだから、侵入は控える様にとのこと。冬期限定ルートで自己責任ってやつ。
でも僕の今シーズンのコンセプトは旅気分で百名山ピークハントなので、登頂出来て綺麗な写真が撮れればそんなルートはどうでも良く、遠路遥々鳥取まで行くんだから、前回の蔵王東北遠征の様に山登りだけではなく、温泉やグルメや観光も充実させたいところ。
と言う感じで、色々と悩んだ挙句行く事を決心をしたんだけど、家から大山の登山口まで600kmもあり、なんと車で片道8時間もかかる。本当に一泊二日(車泊)で山を登ってそのまま帰って来れるのかとか、正直山登りよりも移動の労力や交通費の方が気がかりで。
これでガスって何も見えなかったり、予想より大した事無かったら本気で凹みそうでちよっと怖かったけど、
でも思い切って行ってみるとそんな心配は杞憂に終わったわけで
2月26日 日曜日
朝準備を済ませて富山を出発
本当は先週の祭日と有休を絡めて4連休にして、観光がてらまったりと鳥取に向かう予定だったんだけど、無慈悲にも悪天候となり中止に。
翌週の月曜がピーカン予報となった為、諦めきれずに急遽有休をとって月曜に大山を登る事に。火曜は仕事の会議で絶対休めないから、月曜の午前に登って午後富山に帰ると言うかなり無理がある計画
・北陸道をひたすら西へ。そして昼過ぎに福井を過ぎて舞鶴に到着。ここって日本海側なのに、何故か京都府って言うのがなんだか不思議
・疲れて腹が減ったから昼飯。こうなったら海の幸か
・かなりいい感じのとこやけど、どう考えても一人で来るとこじゃない。家族と来たかったなぁ。あぁ腹が減った
・そしてやっとの昼飯は、名物らしいニシンうどんと、イクラ明太子丼。
ウマい、ウマすぎる!
もう鳥取まで行かなくても、大山なんかにも登らなくてもこの後どっかのサウナにでも寄って帰宅しようか
・そして舞鶴から先は高速を下りてひたすら9号線を西に。今度は兵庫県の温泉街である湯村温泉に到着。鳥取市までそんなに遠くないけど観光と言う事でせっかくだから今日はここで風呂に入る事にする
・この感じが温泉街って感じで素敵
・下にお湯がじゃんじゃん流れてる
・日帰り温泉の湯村温泉薬師湯。無色無臭のナチュラルな温泉でとってもいい感じ〜。サウナは一応あったけど、ミストサウナで水風呂も無くそれはチョット微妙
・むーでぃー
・鳥取にて、大学の時の友人と久々に再会。実は大学時代は広島に住んでおりまして。回転寿司を食べながらお互い近況報告。今日は海鮮三昧な日
・よし、明日は早く登って早く家に帰れる様にがんばろう!
2月27日 月曜日
・AM6:00 道の駅大山恵の里で目覚める。実は昨日鳥取市からこの大山の麓までが結構遠かった…
・気付いたら本当に大山まで来てしまっていた
・そして遂に大山とご対面!この辺りに雪なんて全く無いのに、何故か大山だけ白いと言う謎の現象
・朝日を浴びながら大山へ
・大山は独立峰で、たった1700mぐらいの山とは思えない異例のカッコ良さ。そして何故か大山だけ白いと言う謎の現象
・AM7:15 ボチボチ雪が出て来たと思ったら、登山口のあるナショナルパークセンター付近に到着
・平日だからガラガラかと思ったのに結構混んでるし。駐車場の警備の人曰く、今日は今年の平日で一番多いと言ってました
・大山は未知過ぎてほぼ知識ゼロなんで、準備をしながら駐車場の山岳警備のおっちゃんに山の様子とかルートの事とかを色々聞いていると、隣の車にいた大山慣れしてそうな50才ぐらいのスポーティーな感じの登山オッちゃんも会話に参戦して来た。
オッちゃんに冬期ルート?って聞かれて、へー、そんなんもあるんだって思いながら、
「いえいえ、大山は初なんで普通に夏山ルートで弥山へ」
と答えると、そのおっちゃんは
「まぁ最初はそうだよね、私は夏山登山道と反対側から冬期ルートで登って、行けたら剣ヶ峰まで行こうと思ってるんだけどね」との事。
それを聞いて例の立ち入り禁止区域の事を思い出し、
「剣ヶ峰ってそう言えば立ち入り禁止エリアだし行けるもんなんですか?」
って聞くと、
「大山は何回か来てるけど、剣ヶ峰を目指すのは実は今日が初だからなんとも言えないけど、冬は一応道があるし、今日は天気も最高で風も無さそうだからこの上ないチャンスなんじゃない」
と答え、すると山岳警備の人が
「夏は道が崩れるから入ったらダメだけど、冬は雪があるから一応剣ヶ峰まで行けるし、行く人もそこそこいますよ。でも良く滑落事故が起きてるし、昨日も落ちたからとてもじゃないけどおススメはしてませんけどね。本当は行ったらダメだけど自己責任ってやつですよ。でも今朝の情報だとトレースもあって雪も締まってるみたいだから午前中なら行けるかもね…」
その後も二人の間で大山専門用語的なのが飛び交い、僕は全く会話について行けず、完全にアウェイ状態に陥る。
詳しい事は良く分からんけど、実は色々とルートがあるみたいで、バリエーションルートでクライミングする人もいるみたいだし、ここって実はそんなに凄い登山スポットだったのかって、ポカンとしてしまって。
・AM7:50 準備が終わってやっとでスタート。相変わらず朝の準備は苦手で遅すぎなんで
・夏山登山口に向けて、参道みたいなところをてくてくと進む。色んな店っぽいのがあっていい雰囲気だけど、まだどこも開いてないっすわ
・ツララだらけ。鳥取はそんなに寒くないのにここは寒い
・豪円湯院。日帰り温泉みたいだし、ネーミングにも趣きがあるから今日の下山後温泉の候補にしよう
・直進せずにあそこを右へ。登山口になかなかつかん
・おぉ、これが有名な大山のモンベルかぁ。まだやってないけど
・そしてこれから登る大山!ナイスです
・夏山登山口のすぐ側にも駐車場があったとは知らなんだ。こっちに停めれば良かったけど、既に満車やし、来る時間も遅すぎたからどちみちダメやったわ
・皆さん早速アイゼンをつけまくってますので、僕も真似して装着
・そしていきなり登山口へ。道路脇の雪のとこから入っていくって言うのがなんか斬新
・AM8:10 夏山登山道でスタートです。ボチボチがんばろー
・入ってすぐ左
・すると登り道開始。楽勝であって欲しい
・入山届けのポスト、あります
・まぁまぁ急な坂が続く
・とりあえず一合目
・ていうか地味に急。しかも始まってから全然途切れんし
・1000m。て言うことは後700mも登るんか(汗
・天気がいいせいか、実は暑くて汗ダクモード。風ほとんど無いしこんなに暑いの久々やし
・しかも坂が弱まるどころかどんどん急になっていってますが
・気付くと五合目
・山の神さんとは?
・その後も急登は途切れず…
・そして遂に森林限界へ。ついでにかっこいい稜線もお目見え
・六合目に避難小屋。かなり賑わってます
・中に入ってる人もいます。僕は小屋に入らない派なので
・北壁がイカス
・そう言えば駐車場の警備のオッちゃんが、6号目から上はガチガチで風が強いよって言ってたから、みんなの真似をして僕もピッケルに持ち替える事に。確かに風も強まってきたからシェルも羽織ることに
・結構急登。しんど(汗
・6合目から上は景色がビューティフルフル〜
・米子の弓ヶ浜の弧もいい感じで
・登るのはクソしんどいけど、北壁と稜線がカッコいいから許す!
・あっち側の稜線が冬期ルートなんかなぁ。今朝駐車場で会ったオッちゃんが、ユートピアと言う小屋からまわるって言ってた様な。良く見ると稜線上に小屋っぽいのがチョンって見えるし。
・大山の夏山ルートは甘々かと思ったら全然そんな事はなく、ひたすらずっと急登の直登(汗。ずっと急だったから、久々に踵が靴ズレしとるやん
・しんどいけど、振り返ると多少回復可能
・もしやあれ山頂?
・かと思ったら今度はだだっ広くなってみたり
・海が見える山っていいよね〜。めちゃ天気良し
・この雪に埋まった小屋、ネットで見たやつや。てことは
・AM10:15 遂に伯耆大山の弥山に登頂完了!
日本百名山68座目
・噂の剣ヶ峰が出現!ミラクル凄すぎなんで、近くにいたジェントルにシャッターをプリーズ
結局2時間ちょっとでここまで来れたし、まだ10時すぎだから直ぐに下山すれば昼までに下りれるはず。そうすればなんとか今日の夜には富山に帰れそう。全ては計画通りに推移
・ていうか、本当に剣ヶ峰凄いなぁ。ちゃんと写真を撮りに少しそっちまで歩いてみる事に
・こりゃぁヤべーわ。意外と剣ヶ峰に向かってる人いるし、フェロモンがハンパない…(汗
・今朝駐車場で剣ヶ峰の話を聞いていた時点で薄々嫌な予感はしていたけど、やはり誘惑には勝てず…
これまでナイフリッジであんまり怖いと思った事は無いし、これも多分見た目騙しでこれまで通り慎重にやれば大した事はないでしょって思いながら
・何かに手招きされる様にしばらく進むと早速第一関門へ。リッジの北壁側の面をトラバース。怖いっす
・いかん、やっぱ本格的にヤバくなって来たかも(汗
・あそこ激細すぎ。向こう岸であっちから来た二人が見守っております
・上を歩かせるのかと思いきや流石にそれはなく、ここもかなり際どい感じのトラバース。助かった感じはするけど、足滑らせたら一瞬で下山出来そう(汗
・えっ、まだあんの?こんどこそあの蟻の戸渡り的な上を歩かされるっぽい(汗。
こんなのカイジと変わらんやん…。前のおっちゃんは四つん這い気味でクリア
・そして僕も息を止めて挑戦中…アンド、絶賛後悔中(汗
・北壁側見下げ視点
・南壁側見下げ視点
・なんとか核心部的なとこを抜けた!もう危険はなさそう〜
・弥山方面を振り返ると、挑戦中の方がチラホラ続く。またこれを通って帰るのかと思うと正直かなり気が重い…。やっぱ来るんじゃ無かったわ、景色なんて見てる余裕もないし
・そしてなんとか剣ヶ峰へ〜
・AM11:05 剣ヶ峰登頂完了!標識があるのか埋まってるのか良く分からんけど、とりあえず何も無い
・僕の他にも三人の方が剣ヶ峰に登頂
・山頂からは中国地方の360°大パノラマ。しかもじつば山頂の向こう側にも凄い稜線が…。トレースもあるから一応この先にも行けるって事かね
その稜線を眺めていると、その先からなんと今朝駐車場で会ったスポーティーなオッちゃんが出現。ユートピア小屋を経由して予定通りここまで来たのだとか。
僕が弥山への稜線がコエーからあまり戻りたくないと話すと、
「ここからユートピア側に下ってる人と何人かすれ違ったよ」
って教えてくれた。こっち側のルートは危ないですか?って尋ねると、
「天狗ヶ峰だけ気をつければそれ以外はそこまで危険は無いと思うけど、トレースもあるし」
とこっち側から下りる事を推奨。
僕の他の三人も僕と同じく弥山に戻りたく無いって言っていて、前進するか弥山に戻るかかなり迷っているご様子
・スポーティーなオッちゃんは僕達にそう告げると、颯爽と弥山方面に向かって行きました。
・行くか戻るか確かに迷う。なぜならこの先はどこをどう見ても安全には見えない。
でもさっきの稜線以上の恐怖が待ってるなんて考え辛いし、下りてる人もいるわけだし、勇気を出して行ってみますか。
・なんだよ、全然細いじゃんか…
・大山本当にハンパねーなぁ
・この稜線を下りて行くっぽいけど、なんか危なくない?
・地図曰くこれが天狗ヶ峰
・剣ヶ峰を振り返ると、三人がまだ山頂に待機したままこっちを見眺めてます。もしかして僕の様子を伺ってます?
・この辺がチョイ危ないって聞いたけど
・確かにまた細くなって来た…
・うーん、危ない!
・うっひょー、コエ〜!ナイフリッジと雪壁のコラボなんて結構斬新じゃない?
いきたかないけど、もう引き返す気も起きんから腹くくってクラムダウンで行ってみるわ…
・格闘の末なんとかクリアして安全な場所まで来れた。
助かった、マジで怖すぎた…。長いし、落ちたら終わりやし、しかもナイフリッジのクライムダウンからの横ばいトラバース複合になり今日集中力をほぼ使い果たした。ここ、登るより下る方が多分怖い。でも久々にアドレナリンがドパーってなって…
・来た道を見上げて余韻に浸っていたら、山頂にいたオッちゃんも遂に下りて来た。頼むから落ちませんように
・もうお腹いっぱい。これ以降は何もない事を祈る。目の前の尖ったとこが多分P1636って言うモダンは名前のピーク?
・天狗ヶ峰を見上げると、さっきのチビリポイントをオッちゃんがクライムダウンしております。
・すると後から剣ヶ峰にいた同年代ぐらいの男女も来ました。こっに来るかかなり迷っておられましたけど来られたのですね。結局全員こっち側から下ってます。
・三人が下りてくるのを眺めてたらハラハラドキドキして玉シュンしたんで、見るの中止して先に進む事に
すると先から登って来る登山者が。剣ヶ峰を目指しているのでしょうか
・スキー板がパージされております。さっきの人のかも
・この先のピークっぽいのが象ヶ鼻で、更に向こうのピークが三鈷峰(さんこほう)?
・剣ヶ峰と天狗ヶ峰を何度も振り返る
・はい、すみませんでした
・PM12:02 そしてユートピア避難小屋へ。その先は三鈷峰。もう怖い目に遭いたくないし、靴ズレも痛いし、腿も攣り気味でなんか変だから三鈷峰はパスでお願いします
・下るにはどっちに行けばいいのかと思ったら、北壁の斜面の中央方面から人がトラバースしながら登って来てまして
・どうやらこっちが下山道らしい。なんかいかにも雪崩そうな感じだけど大丈夫なんかね
・こっち側からも結構急登なんで登るのも大変そう。皆さん何処の山を目指しているるのだろうか。やっぱ剣ヶ峰?
・谷底に吸い込まそう
・トラバースめんどくせー。地味に足にくる。ガラスの腿にボチボチお迎えが来てまして
・そして何より雪崩が心配。気温が上がってきて結構暑いしヤバいんじゃないの。雪のちっさい粒みたいなのがコロコロ転がりまくってるし…。ナイフリッジとか雪壁の次は雪崩っすか?
・真ん中の稜線を目指して逃げる様に進む
・八ヶ岳みたいな風貌。でも1700mしかないから、リトル八ヶ岳と命名
・今朝の弥山への直登もキツかったなぁ。大山楽勝って言ったの誰なん?
・この稜線をひたすら進めば下山出来るっぽいけど
・稜線の遥か下を歩いている人達が。もしかしたら無理矢理ここからあそこに下りてしまった方が、下山が楽かもしれない
・すると案の定下まで行くトレースを発見。でもミラクル急でまたもや壁みたいになってるから、慎重派の僕はここもクライムダウンで下りる事に
・クソ長かったけど、なんとか下りて来たとこ。もう足がダメかも(汗
・雪原みたいなとこをホイホイ下りながは進んでいると、登山玄人みたいなオジ様とすれ違い、話しかけられる。
「どっこから下りて来たの?」
と聞かれたので、怒られるのを覚悟でミヤマを登って剣ヶ峰を経由して来ました、と答えると
「弥山は、ミヤマではなくて、ミセンだよ」
ってつっこまれつつも
「初めて大山に来て、縦走してくるなんてなかなか凄いですね」
とお褒めのお言葉を頂きました〜。いえいえ(謙遜)
更にこの辺りは雪崩が良く起きる場所だとレクチャーを受けたので、やはりとっととこの場から退散する事に
・大山ってどこを切り抜いてもめちゃくちゃカッケー
・ズボズボでスノーシューが欲しくなる年頃
・リトルデブリ
・本当にいい天気でラッキーすぎた
・登山口?
・凄そうな人達が、北壁を見ながら東稜がどうとか、西稜がどうとか作戦を立ててる様子。大山がこんなに本格的な登山スポットだったとは全く知りませんでした、はい
・大山の全貌。北壁はえぐれててエグカッコエエ。ここは元谷って場所みたいで、ここからも弥山への夏山ルートに合流出来るらしい
・後はのんびりと
・PM13:15 建物が見えてきたらそこは行者登山口
・大神山神社でアイゼンを外す
・立派過ぎる
・厳かで凛とした参道
・思ったより広い。なかなか境内から出れず。どこから朝の駐車場に繋がるんかね
・おっ、なんか見覚えのある場所
・ここに繋がっていたんですね〜
・PM13:40 何事も無く無事にナショナルパークセンターに帰還。おつかれ様でした
・今日の大山登山は純粋に山登りとしてすんごい楽しかったです!
怒られそうですけど、今日は思い切って縦走しておいて良かったかもです。弥山の前に行かなかったら今頃後悔してそうで
・14:25 豪円湯院で温泉に入ろうとと思ったけど、達成感と疲労感からやっぱ少しぐらいサウナで癒されたくて、グーグルマップで見つけた大山から最寄りのスパに寄る事に決定。どうしても温泉よりサウナを優先してしまい勝ち
そしてスパに到着すると、なんとたまたまTVのサウナ愛でたいでやってた「湧くわく天然温泉ラピスパ」さんだった!
鳥取の有名サウナ施設で、こんなとこにあるなんて知らなかった。全然狙って無かったのに偶然偶然過ぎてミラクルラッキー
・こう言うの貼りまくってるスパはサウナに力を入れてる証拠
・サウナグッズも満載
早く富山ひ帰らないとヤバいからちょっとだけのつもりが、あまりの気持ち良さに調子に乗ってキッチリ3セット堪能。結局2時間ぐらい入ってました。
サウナも凄く良かったけど、ここの外気浴は椅子やスペースがとにかく充実していて、延々と外でボーッと出来ました。テレビで見たドーム型のサウナは今日は女性風呂の方でそれが若干残念
・まともに昼飯食ってないからサ飯
・ステーキ丼とオロポ(サウナドリンク)で乾杯!
・オロポってこの量だと500円ぐらいのイメージだけど、370円なんて良心的な価格設定
・ヤバい、流石に長居しすぎた、早く帰らねば。すると駐車場から大山が。何故か大山だけ白い謎の現象
・今日は早く帰るつもりだったのにすっかり諦めモード。とりあえず鳥取市へ移動
・何回も言うけど、大山がカッコよすぎて。鳥取人はもっと大山を崇めるべし
・日が暮れる寸前で滑り込みセーフ!
・初めての鳥取砂丘。正直そこまで凄くも無く、意外と広い砂浜って感じ
・サンダルが砂まみれになりながら走ってみたり。青春大爆発
・そして癒される
・PM17:50 夕日と大山
結局こんな時間になってしまった。適当に泊まって寝て帰りたいけど、明日は会議があるから本気で休めない(汗。ここから富山まで7〜8時間。夜のドライブで何にも見えんし、過酷過ぎるわぁ…。途中で仮眠するしかないか
今回は思い切って伯耆大山を登る為に鳥取に来ましたけど、中国地方にこんな凄い雪山があるなんて、冗談抜きで衝撃的。
学生時代に運転免許取って友達と大山に紅葉を見に行った事があり、あの時もデカい山だなぁと驚いた記憶がありますけど、あの時より今回の方が衝撃的。しかも雪のつき方もエグいし、こんな凄げな山が1700mしかないのも驚きで。
弥山を登るだけなら谷川岳ライクで行けますが、そこから先こ剣ヶ峰方面は別格で危険過ぎ。冬の八ヶ岳やアルプスにもこんな場所はなかなか無いと思いますので、軽いノリでは絶対行かない方がいいかもです。
大山といい剣ヶ峰といい最後のサウナといい、予想もしなかったサプライズの連続で、この冬の最後に思い出に残る山登りが出来て、遠路遥々ここまで来た甲斐がありました!
冬だけじゃなくて夏の大山もどんな感じなのか、それも少し気になる(遠いから多分行かんけど〜)
ではでは
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