今日も山を登って来ました

山登りへの思いやレポートを写真で紹介するブログです

富山で本当にやれて良かった山登り5選

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三年間の富山生活を振り返ってみて、本当に行けて、登れて良かったなぁと思える山行を5つ振り返ってみました。自分の富山での成果とも言える5選になります。

富山や北陸に行く機会があれば、と言うか、遠くても無理してでも登って欲しい山ばかりなので是非挑戦してみては如何でしょうか。本当に凄い山ばかりなのでおススメです!

 

※でもどれも正直キツくて危険だったりもするので初心者の方や軽いノリでは行かない事をお勧めします。

 

①下ノ廊下・水平歩道

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山登りをしてる人なら一度は憧れる、富山黒部渓谷の断崖絶壁に設けられた道を延々と歩く大秘境ルート。富山に行ったら絶対に行かなければと思ってた場所です。

黒部ダムか、黒部トロッコ列車からアクセスしますけど、雪の関係で歩けるのは秋期のみ。

歩き抜けるのに特に高度な技術は特に必要無いですが距離が30km以上あり、その7割は崖スレスレを歩く道。長くて危険な上、出入口の乗り物の最終の時間制限付きなので一日で抜けるのはアスリートでもまず無理。中間地点の阿曽原温泉で小屋泊かテン泊の一泊が必須です。

実は毎年谷に人が落ちて亡くなってますけど、黒部渓谷の川や谷や滝等の渓谷美がこれでもかこれでもかと堪能出来き、関西電力発電所巡りも楽しく見所や撮影スポットが多めで飽きさせません。

下ノ廊下は抜けるだけでなく、途中に仙人池や池の平方面への道もあり、行きたかったけど結局行けなかったのが心残り。登山を続けていたらいつかチャレンジしたいです。

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②毛勝山・毛勝三山

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剱岳のすぐ隣に位置していて、僕が住んでいた富山県魚津市にある山。実は日本二百名山だったりしますが、この山を知らない人も多いかと思います(僕も来るまで知らなかった)。毛勝山、猫又山、釜谷山の三つが合わさって毛勝三山と呼ばれていて、その山容はかなり立派。富山からはかなり目立ってますけど、でもすぐ横の山が剱岳のせいで、なんとなく地味でマイナーな存在なのが可哀想。

そしてその毛勝山をいざ登ろうとすると結構大変で、一応一般登山道がありますけど釜谷山や猫又山への道はほぼ無く、もし三山を縦走する場合は雪でルートが出来て、登山口へアクセスする道路が開通する残雪期限定。バリエーションルート扱いなんです。

毛勝山の正面の毛勝谷には、雪が積もると巨大で壁的な滑り台みたいな大雪渓が出現し、残雪期にはそこをひたすら登っていきます。これが結構エグ楽しくて、雄大富山湾を眺めながらの大雪渓登りは恐らく白馬や針ノ木よりスリリングでアドレナリン出まくり。しかも毛勝山から三山縦走中は大迫力の後立山やバカデカい剱岳を常に拝む事が可能。こんなミラクルなルートは中々無いと思います。

結構ハードな上、滑落や雪崩、踏み抜きなど多少危険は伴いますけ本当に凄い体験が可能。

完全に富山の穴場です。

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③鍬崎山

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富山生活最後に登った山。この山もまた富山から良く目立ち、ピンと尖った山容なので富山のマッターホルンと呼ばれていて日本三百名山です。

アルペンルートシャトルバスで立山室堂に向かっている途中で鍬崎山が良く見えて、毎回この山の徳川埋蔵金伝説の解説が流れるのでかなり頭に刷り込まれてました。

早いとこ登りたいと思っていましたが、距離も長めで標高差があり地味にハード。夏はハンパなく暑いらしく、冬は雪深過ぎて容易に近づけないとの事でずっと後回しに。

登りたい山は大体網羅してたので、最後に心残りだったこの山を登ってみたところ、とんでもない立山連峰の絶景が展開してビックリ。感動しまくりました。まさに立山展望台って感じで他にこんな風に立山を見れる場所は無い気がしています。

ただ、やはり雪深くてかなりハードでした。例えるなら冬の常念東尾根って感じでしょうか。でも苦労してでも登るべき山には間違いないです。

ここも行くなら雪が減ってそこまで暑くない残雪期が狙い目なのかもです。

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④赤牛岳・雲ノ平

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北アルプスは広大で、裏銀座と呼ばれるエリアの奥地が最深部となり、下界から最も遠い場所となります。

そこに最後の秘境と呼ばれる雲ノ平と言う場所があり、ここもまた登山ファン憧れの場所なんだとか。でもお恥ずかしながら、僕は富山に行くまでここの存在を名前ぐらいしか知りませんでした。

雲ノ平とは薬師岳水晶岳黒部五郎岳に囲まれた平な台地みたいなとこで独特の地形の場所。行くのにかなりの時間と労力がかかりますけど、その立地のせいかとにかくその景色が浮世離れしてファンタジー。まさにファイナルファンタジーって感じの場所なんです。

有名でオシャレな雲ノ平山荘もあるので絶対行って損はなく、しかもこのエリアに日本で一番遠い温泉として有名な高天原温泉と言う野湯もあります。

行く時は新穂高高瀬ダム、富山の折立からアクセスしますけど、どれもハンパなく遠くて、かろうじて近いのは富山の折立の気が。僕は富山にいたので折立からアクセスして、結局雲ノ平には二回しか行けませんでした。

そして、北アルプス最深部には赤牛岳と呼ばれる日本二百名山があります。どこの登山口からでも往復50km以上ありとにかく遠い。僕は雲ノ平をベースキャンプにしてなんとか辿り着きましたけど中々壮絶で、本当に良い思い出になりました。北アルプスのボスは一般的には槍ヶ岳剱岳と言う感じでがしますけど、赤牛岳はジャンダルムと肩を並べる裏のラスボスって感じだと思います。

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剱岳・早月尾根

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早月尾根とは剱岳に登る為の有名なルートで、馬場島がキャンプ場と言うところからアクセスします。馬場島キャンプ場はとても綺麗で静かでいいとこです。

早月尾根はかなり難易度が高くて上級者しか登ってないイメージがありますけど、別にそんな事もなく、色んな人が登ってます。

僕も初めて登った時は死ぬんじゃないか、怖いんじゃないかとドキドキしましたけど、道もちゃんとしていて、ひたすらしんどいだけで普通に登れました。

でも日帰りとなると楽ではなく、難しくはないですけど滑落死亡箇所もチョイチョイあるので、途中の早月小屋で一泊してじっくり登るのが無難なのかもしれません。トレラン系の人がジャンジャン登っていて、日課の様に登っている人とかもいて、何分で行って帰って来れるかタイムアタックをやってる人もいます。

でも剱岳と言えばやはり岩と雪の殿堂。雪のある時に一度登ってみたくて残雪期にもチャレンジしましたけど、労力も危険度も跳ね上がってマジで死ぬかと思いました。夏とは全く別モンです。もうあんなのは二度とやりませんけど、登山人生の中で本当に良い経験になりましたし、本当にクレイジーな山行でした。

もし残雪の剱岳に行くなら、早月小屋の人が斜面の雪切りをした開山後にどうぞ。ちなみに冬の早月尾根には立ち入り禁止で、入る場合は警察に届出が必要なんだとか。まぁそんな時期に行く事はないですけど。

今度剱岳を登る事があれば、次はテント担いで普通に立山室堂側から行ってみたいです。

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【番外編】 笈ヶ岳

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富山と石川と岐阜の県境にある日本二百名山。なのに何故か登山道が存在しない山。

じゃあどうやって登るんやねんってツッコミたくなるし、なんでこんな山を二百名山に選定したんよって言いたくなるけど、確かにとても立派な山です。

登山口から山頂までなかり距離がある上、夏は道が無いどころか深くガンコな薮に覆われているからまず接近は不可能。この山もまた、登るなら雪で道が出来きて登山口までの道路が開通する残雪期限定。

かなり人を選ぶ感じの玄人好みな山だけに、ルートもその景色も秘境感がハンパなく、ハードな上スリリングでなかなかこんな体験は出来ないと思います。辛かったけど今思うと本当に楽しかったかも。

富山に行って無かったら存在すら気付かなかった山だと思いますけど、この上ないアドベンチャー体験が可能で、ストイックな山好きな方に是非おススメしたい山です。

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と言う感じで、東京で山登りをしていたらまずやらなかった山行ばかりで、こんな貴重な体験が出来て富山には本当に感謝。いつかまた行く事が出来ればいんですけどね。

 

ではでは